TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024143381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056028
出願日2023-03-30
発明の名称スラブの誘導加熱を行う方法及び誘導加熱装置
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C21D 9/00 20060101AFI20241003BHJP(鉄冶金)
要約【課題】方向性電磁鋼板用スラブの誘導加熱において、スラブの転倒防止のための支持装置がスラブに接触するスラブ上面での当該スラブの温度低下を防止する誘導加熱の方法を提供する。
【解決手段】短辺方向を竪向きにした方向性電磁鋼板用スラブの上面に押し当てたロールを長手方向に移動させながらスラブの転倒防止をはかりつつ、かかるスラブの誘導加熱を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
短辺方向を竪向きにした方向性電磁鋼板用スラブの上面に押し当てたロールを長手方向に移動させながらスラブの転倒防止をはかりつつ、かかるスラブの誘導加熱を行う方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記ロールを、少なくとも中央部とエッジ部とで直径が一律では無い段付きロールとする請求項1に記載の誘導加熱を行う方法。
【請求項3】
前記ロールの移動を周期的な移動とする請求項1または2に記載の誘導加熱を行う方法。
【請求項4】
前記ロールの移動を0.1m/s以上の速度とする請求項1または2に記載の誘導加熱を行う方法。
【請求項5】
前記周期的な移動を、0.1m/s以上の速度とする請求項3に記載の誘導加熱を行う方法。
【請求項6】
短辺方向を竪向きにした方向性電磁鋼板用スラブ1を収容し、誘導加熱コイル5を付帯する炉壁4と、該炉壁4に対して昇降可能に設けられる昇降炉床3と、該昇降炉床3上に載置される前記スラブ1の上面に沿って転動可能に設けられるスラブ上面側ロール2と、を有する誘導加熱装置。
【請求項7】
前記スラブ上面側ロール2は、少なくとも中央部とエッジ部とで直径が一律では無い段付きロールである請求項6に記載の誘導加熱装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、方向性電磁鋼板用スラブの誘導加熱において、スラブの転倒防止用支持装置が接触したスラブの上面でのスラブの温度低下を防止する誘導加熱の方法及びかかる方法に用いる誘導加熱装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に知られているように、方向性電磁鋼板の優れた磁気特性は、板面に(110)面、圧延方向に<001>軸の2次再結晶粒を、それぞれ最終焼鈍で優先して発達させることによって得られる。
そのため、鋼中にインヒビターとよばれる微細な析出物、たとえば、MnS、MnSe、AlNを均一に分散析出させることが重要であり、これらインヒビターの分散形態のコントロールは、熱間圧延に先立つスラブ加熱中にこれらの析出物を一旦固溶させた後の、熱間圧延時の冷却過程で行われる。
【0003】
このような目的で行われるスラブ加熱は、インヒビターを十分に固溶させるため、通常、誘導加熱炉にスラブを直立させた(短辺方向を竪向きにした)状態で1300℃以上の高温に加熱して行なわれる。
ここで、上記誘導加熱炉では、スラブの転倒を防止するためにスラブの上面に設けられる支持装置(傾倒防止体)が必要であるものの、かかる支持装置がスラブに接触する場所(スラブ上面)では、かかる支持されたスラブの温度が低下するという問題があった。
【0004】
かようにスラブ上面の支持装置がスラブに接触する場所におけるスラブの温度低下を防止するために、従来、様々な手法が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、複数の傾倒防止体を個別に駆動して、順次被加熱物に当接する傾倒防止体を選択的に被加熱物から離間する手法が提案されている。
【0006】
また、特許文献2では、スラブ上面支持装置を1台ずつもしくは複数台ずつ、順次交互に上昇と下降を繰り返してスラブの上側面を支持する手法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭63-166933号公報
特開2000-273534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1~2に記載された方法では、スラブ上面の支持装置(傾倒防止体)がスラブに接触する場所でのスラブの温度低下の防止が未だ不十分であるという課題が残っていた。
【0009】
すなわち、スラブの誘導加熱炉では、スラブの転倒を防止するために、スラブの上面にスラブを支持する支持装置等が必要不可欠であるものの、かかる支持装置等がスラブに接触する場所は、接触していない場所よりも温度が低下してしまう。
【0010】
よって、例え、スラブの支持装置等を交互に昇降して一定周期で交替したとしても、スラブは誘導加熱炉の中で静止しているため、支持装置等が一定時間スラブの同じ場所に接触することになり、温度低下に係る上記課題は解消されない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社プロテリアル
鋼材の製造方法
3か月前
株式会社戸畑製作所
高炉用羽口
1日前
日本製鉄株式会社
転炉精錬方法
5か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
16日前
日本製鉄株式会社
溶鋼の製造方法
3か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の製造方法
4か月前
大同特殊鋼株式会社
工具鋼の製造方法
3か月前
日本製鉄株式会社
溶鋼の脱窒処理方法
3か月前
株式会社不二越
熱処理システム
4か月前
日本製鉄株式会社
高炉の操業方法
3か月前
株式会社小熊鉄工所
鎮静剤製造設備
3か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却器具
4か月前
日本製鉄株式会社
羽口冷却装置及び羽口冷却方法
3か月前
黒崎播磨株式会社
マッド材
4か月前
日本製鉄株式会社
金属材の冷却方法
4か月前
株式会社神戸製鋼所
溶銑の脱りん方法
1日前
日本製鉄株式会社
精錬用ランスおよび溶鋼の精錬方法
11日前
JFEスチール株式会社
高強度鋼板の製造方法
7日前
日本製鉄株式会社
高炉用コークスの品質評価方法
4か月前
出光興産株式会社
熱処理油組成物
3か月前
日本製鉄株式会社
高炉用コークスの品質評価方法
4か月前
日本製鉄株式会社
電気炉の操業方法
3か月前
日本製鉄株式会社
電気炉の操業方法
3か月前
JFEスチール株式会社
高周波焼入部品の製造方法
11日前
日本製鉄株式会社
高炉冷却装置
2か月前
JFEスチール株式会社
溶鋼の脱酸方法
3か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
3か月前
日本製鉄株式会社
溶銑の脱硫方法
3か月前
日本製鉄株式会社
高炉装入物の衝撃エネルギ推定方法
3か月前
JFEスチール株式会社
吹錬方法および鋼の製造方法
4か月前
JFEスチール株式会社
異常検知システム
2か月前
日本製鉄株式会社
還元鉄の溶解方法
1日前
小川アルミ工業株式会社
製鋼副資材の製造方法及び製鋼副資材
1か月前
日本製鉄株式会社
製鋼炉の操業方法
3か月前
JFEスチール株式会社
溶銑温度の推定方法
3か月前
日本製鉄株式会社
高炉の羽口および高炉の操業方法
1か月前
続きを見る