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公開番号2024163781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079659
出願日2023-05-12
発明の名称樹脂組成物、樹脂製品の製造方法及び難燃剤マスターバッチ
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C08L 101/00 20060101AFI20241115BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】難燃性の樹脂製品における組成の自由度を高めるのに好適な技術を提供する。
【解決手段】本発明の樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と、リン系難燃剤(B)と、酸変性ポリオレフィン系樹脂(C)と、を含有する。リン系難燃剤(B)は、ポリリン酸アンモニウムを含み、リン系難燃剤(B)の割合が60質量%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂(A)と、リン系難燃剤(B)と、酸変性ポリオレフィン系樹脂(C)と、を含み、
前記リン系難燃剤(B)は、ポリリン酸アンモニウムを含み、
前記リン系難燃剤(B)の割合が60質量%以上である、樹脂組成物。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記リン系難燃剤(B)は、さらにホスフィン酸金属塩を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記リン系難燃剤(B)の割合が70質量%以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記酸変性ポリオレフィン系樹脂(C)がα-オレフィンと不飽和カルボン酸との共重合体である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記酸変性ポリオレフィン系樹脂(C)の割合が10質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記リン系難燃剤(B)に対する前記酸変性ポリオレフィン系樹脂(C)の割合が15質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の樹脂組成物を材料組成物で希釈した製品樹脂組成物を成形して樹脂製品を製造する、樹脂製品の製造方法。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の樹脂組成物のペレットである、難燃剤マスターバッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、樹脂製品の製造方法及び難燃剤マスターバッチに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン樹脂は、力学的特性(曲げ特性、引張特性等)、耐薬品性、成形加工性等に優れ、低比重であり、安価であることから、その成形体が機械、電気・電子機器、OA機器、自動車内外装材、電気自動車等の種々の用途に使用されている。これらの用途において成形体には難燃性が要求されることがある。例えば電気・電子機器またはOA機器のハウジング(枠、筐体、外装、カバー等)、ケーブル等に使用される成形体には高い難燃性が要求される。
【0003】
樹脂製品の難燃性は、その材料である樹脂組成物に難燃剤を配合することにより高められる。このような難燃剤を含有する樹脂組成物には、熱可塑性樹脂(A)、リン系難燃剤(B)、及び、α-オレフィンと不飽和カルボン酸との共重合体(C)と、を特定の割合で含有する樹脂組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/241682号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、難燃性が要求される樹脂製品では、通常、難燃性以外の特性の発現も要求される。そのため、難燃性の樹脂製品には、組成の自由度を高めることも求められることがある。また、そのような難燃性の樹脂製品には、優れた機械強度が求められることがある。
【0006】
本発明の一態様は、機械強度に優れる難燃性の樹脂製品における組成の自由度を高めるのに好適な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂組成物は、熱可塑性樹脂(A)と、リン系難燃剤(B)と、酸変性ポリオレフィン系樹脂(C)と、を含み、前記リン系難燃剤(B)は、ポリリン酸アンモニウムを含み、前記リン系難燃剤(B)の割合が60質量%以上である。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る樹脂製品の製造方法は、上記の樹脂組成物を材料組成物で希釈した製品樹脂組成物を成形して樹脂製品を製造する。
【0009】
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る難燃剤マスターバッチは、上記の樹脂組成物のペレットである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、機械強度に優れた難燃性の樹脂製品における組成の自由度を高めるのに好適な樹脂組成物と樹脂製品の製造方法と難燃剤マスターバッチとを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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