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公開番号
2024162747
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078607
出願日
2023-05-11
発明の名称
梁接合構造及び梁接合構造の性能向上方法
出願人
鹿島建設株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
E04B
1/58 20060101AFI20241114BHJP(建築物)
要約
【課題】スカラップを有する梁接合構造において、梁に早期に亀裂が生じることを抑制する。
【解決手段】鋼製の柱10に接合される鋼製の梁20の接合構造100において、梁20は、H形鋼材により形成され、梁20のウェブ部23は、柱10に対向する端面23aから下側フランジ21に向かって切り欠かれた下側スカラップ25aと、下側スカラップ25aから所定の範囲にわたって厚さが減少された減厚部26と、減厚部26に貫通して形成された開口部40と、を有し、開口部40は、ウェブ部23の端面23aから梁20の材軸方向に所定の距離以上離れた箇所に設けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼製の柱に接合される鋼製の梁の接合構造であって、
前記梁は、一対のフランジ部と前記一対のフランジ部に挟まれたウェブ部とを有するH形鋼材により形成され、強軸方向が鉛直方向に沿うように前記柱に接合され、
前記ウェブ部は、
前記柱に対向する端面から前記一対のフランジ部のうち鉛直方向下方に配置される下側フランジに向かって切り欠かれた下側スカラップと、
前記下側スカラップから所定の範囲にわたって厚さが減少された減厚部と、
前記減厚部に貫通して形成された開口部と、を有し、
前記開口部は、前記ウェブ部の前記端面から前記梁の材軸方向に所定の距離以上離れた箇所に設けられる、
梁接合構造。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記所定の距離は、前記梁の材軸方向における前記減厚部の長さの半分以上の大きさに設定される、
請求項1に記載の梁接合構造。
【請求項3】
前記下側フランジの上面から前記開口部の下端までの高さは、前記下側フランジの上面から前記減厚部の下端までの高さよりも低く設定される、
請求項1または2に記載の梁接合構造。
【請求項4】
前記開口部の最大外径の大きさは、前記下側スカラップの鉛直方向における最大高さよりも小さく設定される、
請求項1または2に記載の梁接合構造。
【請求項5】
前記開口部は楕円状の孔である、
請求項1に記載の梁接合構造。
【請求項6】
前記開口部は、長軸方向が、鉛直方向に対して所定の角度で前記ウェブ部の前記端面とは反対側に傾斜する傾斜線に沿うように設けられる、
請求項5に記載の梁接合構造。
【請求項7】
前記開口部は、前記梁の材軸方向において、前記減厚部と、前記減厚部が形成されていない前記ウェブ部と、に跨って設けられる、
請求項1,2,5及び6の何れか1つに記載の梁接合構造。
【請求項8】
前記開口部は複数の貫通孔であり
前記複数の貫通孔は、鉛直方向に対して所定の角度で前記ウェブ部の前記端面とは反対側に傾斜する傾斜線に沿って配置される、
請求項1または2に記載の梁接合構造。
【請求項9】
鋼製の柱に接合される鋼製の梁の接合構造の性能向上方法であって、
前記梁が、一対のフランジ部をウェブ部に溶接接合することにより形成され、その強軸方向が鉛直方向に沿うように前記柱に接合され、前記ウェブ部が、前記柱に対向する端面から前記一対のフランジ部のうち鉛直方向下方に配置される下側フランジに向かって切り欠かれた下側スカラップを有する、梁接合構造の性能を向上する方法において、
前記下側スカラップから所定の範囲にわたって厚さが減少された減厚部を前記ウェブ部に形成する工程と、
前記ウェブ部の前記端面から前記梁の材軸方向に所定の距離以上離れた箇所に、前記減厚部を貫通する開口部を形成する工程と、を有する、
梁接合構造の性能向上方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼製の柱に接合される鋼製の梁の接合構造及び接合構造の性能向上方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、鋼製の柱に接合されるH形鋼材製の梁のウェブ部にスカラップを設けた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-68385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の梁接合構造のように、鋼製の柱に対して梁のフランジ部を連続溶接するために、梁のウェブ部にはフランジ部に向かって切り欠かれた略四分円形状のスカラップが一般的に設けられる。このように梁のウェブ部にスカラップが設けられた構成では、地震等によって梁に鉛直方向荷重や捩じり荷重が作用すると、スカラップ周辺に応力が集中することによって梁のフランジ部に早期に亀裂が生じるおそれがある。
【0005】
本発明は、スカラップを有する梁接合構造において、梁に早期に亀裂が生じることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、鋼製の柱に接合される鋼製の梁の接合構造であり、梁は、一対のフランジ部と一対のフランジ部に挟まれたウェブ部とを有するH形鋼材により形成され、強軸方向が鉛直方向に沿うように柱に接合され、ウェブ部は、柱に対向する端面から一対のフランジ部のうち鉛直方向下方に配置される下側フランジに向かって切り欠かれた下側スカラップと、下側スカラップから所定の範囲にわたって厚さが減少された減厚部と、減厚部に貫通して形成された開口部と、を有し、開口部は、ウェブ部の端面から梁の材軸方向に所定の距離以上離れた箇所に設けられる。
【0007】
また、本発明は、鋼製の柱に接合される鋼製の梁の接合構造の性能向上方法であり、梁が、一対のフランジ部をウェブ部に溶接接合することにより形成され、その強軸方向が鉛直方向に沿うように柱に接合され、ウェブ部が、柱に対向する端面から一対のフランジ部のうち鉛直方向下方に配置される下側フランジに向かって切り欠かれた下側スカラップを有する、梁接合構造の性能を向上する方法において、下側スカラップから所定の範囲にわたって厚さが減少された減厚部をウェブ部に形成する工程と、ウェブ部の端面から梁の材軸方向に所定の距離以上離れた箇所に、減厚部を貫通する開口部を形成する工程と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、スカラップを有する梁接合構造において、梁に早期に亀裂が生じることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る梁接合構造の側面図である。
梁において生じる亀裂の進行について説明するための図である。
図1の矢印Aで示される部分の拡大図である。
図3のB-B線に沿う立断面図である。
本発明の実施形態に係る梁接合構造の変形例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る梁接合構造及び梁接合構造の性能向上方法について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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