TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025011866
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114246
出願日
2023-07-12
発明の名称
複合構造部材
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
主分類
E04C
3/08 20060101AFI20250117BHJP(建築物)
要約
【課題】円形貫通孔を有する鋼構造部材において、鋼構造部材に孔を空けることなく、円形貫通孔の近傍に生じる座屈を木質材によって抑えることができる複合構造部材を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る複合構造部材1は、円形貫通孔15を有する鋼板部を有する鋼構造部材3と、円形貫通孔15と同径以下の開口部17を有し鋼構造部材3における少なくとも円形貫通孔15周辺において鋼板部を挟むように配設された一対の木質材5と、円形貫通孔15及び開口部17に挿通された管部材7と、を備え、
管部材7によって一対の木質材5を連結して一対の木質材5によって鋼板部を挟持したことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
円形貫通孔を有する鋼板部を有する鋼構造部材と、前記円形貫通孔と同径以下の開口部を有し前記鋼構造部材における少なくとも前記円形貫通孔周辺において前記鋼板部を挟むように配設された一対の木質材と、前記円形貫通孔及び前記開口部に挿通された管部材と、を備え、
該管部材によって前記一対の木質材を連結して該一対の木質材によって前記鋼板部を挟持したことを特徴とする複合構造部材。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記円形貫通孔と前記開口部が同径でかつ両者の内周面に雌ねじ部を有し、前記管部材の外周面に前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有し、該雄ねじ部と前記雌ねじ部を螺合させることで前記管部材によって前記一対の木質材を連結して該一対の木質材によって前記鋼板部を挟持したことを特徴とする請求項1に記載の複合構造部材。
【請求項3】
前記円形貫通孔が前記開口部より大径でかつ前記開口部の内周面に雌ねじ部を有し、前記管部材の外周面に前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有し、該雄ねじ部と前記雌ねじ部を螺合させることで前記管部材によって前記一対の木質材を連結して該一対の木質材によって前記鋼板部を挟持したことを特徴とする請求項1に記載の複合構造部材。
【請求項4】
前記管部材は、一端に外径が前記開口部より大径な外向きフランジ部を有し他端部に雄ねじ部が形成された第1管部材と、一端に外径が前記開口部より大径な外向きフランジ部を有し他端部に前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部が形成された第2管部材と、からなり、
前記第1管部材と前記第2管部材を前記円形貫通孔及び前記開口部に挿通して前記雄ねじ部と前記雌ねじ部を螺合させることで前記管部材によって前記一対の木質材を連結して該一対の木質材によって前記鋼板部を挟持したことを特徴とする請求項1に記載の複合構造部材。
【請求項5】
前記外向きフランジ部を前記木質材に固定することで前記管部材によって前記一対の木質材を連結して該一対の木質材によって前記鋼板部を挟持したことを特徴とする請求項4に記載の複合構造部材。
【請求項6】
前記円形貫通孔が前記開口部より大径で、前記管部材は、両端に外径が前記開口部より大径かつ前記円形貫通孔より小径な外向きフランジ部を有し、前記木質材は、前記円形貫通孔を挟んで貫通孔の正面視で左右に分割されており、前記外向きフランジ部を前記木質材に固定することで前記管部材によって前記一対の木質材を連結して該一対の木質材によって前記鋼板部を挟持したことを特徴とする請求項1に記載の複合構造部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、円形貫通孔を有する鋼構造部材と、該鋼構造部材における少なくとも円形貫通孔周辺を補剛する木質材と、を有する複合構造部材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、日本の中層及び高層建築物では、強度やコストの観点からコンクリート構造部材や鋼構造部材が多く用いられてきたが、近年は、環境への配慮や意匠性、加工性の観点から木質材が用いられることもある。また、前述のそれぞれのメリットを活かすように、鋼構造部材と木質材を組み合わせたハイブリッド構造も提案されている。
【0003】
H形鋼等の鋼構造部材は建築物の梁に多く用いられているが、地震による外力などによって梁が変形する場合がある。
地震時に生じる梁の変形例を図10に示す。図10は、梁として用いられた鋼構造部材3(H形鋼)に外力が加わり変形した状態を示している。図10(a)、図10(b)に示すように、地震等によって鋼構造部材3に外力19が加わると、柱13との接合部近傍で局部座屈39が発生する。梁に局部座屈39が発生すると梁の耐力および変形能力が低下し危険である。
【0004】
特に近年は、梁の強軸方向の剛性および耐力の効率化のため、フランジ11の板厚を厚く、ウェブ9の板厚を薄くする傾向があり、ウェブ9の座屈を抑える工法の需要が高まっている。
これに対し、特許文献1には、鋼材のウェブの両面にそれぞれ木質部材を宛がい、木質部材相互を連結材によって連結して鋼材のウェブを補剛する技術が提案されている。
【0005】
また近年の建築物では、配管自由度を高めるため、梁のウェブに複数の貫通孔を設けることがある。ウェブに円形貫通孔が設けた鋼構造部材3の例を図11に示す。図11(a)、図11(b)に示すように、ウェブ9に円形貫通孔15が設けられている場合、外力によって鋼構造部材3が変形すると、円形貫通孔15の付近で局部座屈39が発生しやすくなる。
これに対し、特許文献2、3には、梁のウェブに設けられた貫通孔を補強する金具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-84406号公報
特許第7061401号公報
特許第3837450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図10の鋼構造部材3を特許文献1の方法で補剛した場合の例を図12に示す。
図12(a)、図12(b)は、ウェブ9における局部座屈39が生じやすい部位の両面にそれぞれ木質材5を宛がい、ウェブ9及び木質材5に挿通された連結材41によって木質材5相互を連結した例である。このようにすることで、木質材5が図12(b)の破線に示すようなウェブ9の面外変形を抑えるので、鋼構造部材3の耐力および変形能力が上昇する。
【0008】
木質材5は軽量で意匠性、加工性にも優れるため、梁のウェブ9を補剛する部材として有用であるが、木質材5をウェブ9に固定するためには、連結材41を挿通するための孔43をウェブ9に複数空ける必要があった。
【0009】
特に、ウェブ9の円形貫通孔15に木質材5を宛がう場合、図13(a)、図13(b)に示すように、連結材41を挿通するための孔43を円形貫通孔15の周りに複数空けることとなり、鋼構造部材3の耐力、変形能力及び施工性が低下して問題であった。
【0010】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、円形貫通孔を有する鋼構造部材において、鋼構造部材に孔を空けることなく、円形貫通孔の近傍に生じる座屈を木質材によって抑えることができる複合構造部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
納骨堂
18日前
個人
作業補助器具
5日前
個人
塗装ユニット
3か月前
個人
アンカー
19日前
積水樹脂株式会社
塀
26日前
個人
住宅用建物
1か月前
有限会社瀬川興業
木製蓋
5日前
積水樹脂株式会社
取付金具
2か月前
株式会社創健
建築物
26日前
個人
免震構造
27日前
積水樹脂株式会社
取付金具
2か月前
積水樹脂株式会社
取付金具
2か月前
三協立山株式会社
床
15日前
三協立山株式会社
構造体
2か月前
三協立山株式会社
構造体
5日前
個人
セルフアライメント落葉籠
15日前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
2か月前
個人
連結具及び施工方法
1か月前
ウエダ産業株式会社
破砕機
1か月前
戸田建設株式会社
補強木材
1か月前
ミサワホーム株式会社
住宅
3か月前
ミサワホーム株式会社
建物
3か月前
ミサワホーム株式会社
建物
26日前
鹿島建設株式会社
地上タンク
26日前
個人
次世代電気自動車向けの駐車場
20日前
株式会社大林組
建築物
18日前
株式会社日本設計
建築用木材
11日前
株式会社大林組
建築物
18日前
株式会社大林組
疑似窓
18日前
株式会社大林組
構造体
2か月前
株式会社大林組
駐輪場
18日前
明正工業株式会社
建材パネル
18日前
エヌパット株式会社
支持装置
5日前
株式会社カナモト
組立式建造物
2か月前
片山鐵工株式会社
転倒防止器具
2か月前
続きを見る
他の特許を見る