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公開番号
2024162382
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077827
出願日
2023-05-10
発明の名称
杭撤去用のケーシングと、杭撤去用の地盤解し装置及び地盤解し方法
出願人
株式会社フジタ
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
11/00 20060101AFI20241114BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】引き抜かれた既存杭の外周面に付着する付着地盤を落下させ易くでき、このことによって、埋戻し土の埋戻し量を精度よく特定することができ、さらには、埋戻し土の埋戻し量を必要以上に多くさせることのない、杭撤去用のケーシングと、杭撤去用の地盤解し装置及び地盤解し方法を提供すること。
【解決手段】地盤G内に残存する杭10を撤去する際に、杭10の外周面12に付着する付着地盤G1を解す、杭撤去用のケーシング50であり、杭10よりも大径のケーシング本体20と、ケーシング本体20の少なくとも下端22もしくは下端近傍の内面21に取り付けられて杭10を包囲する、環状でメッシュ状の面材30とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤内に残存する杭を撤去する際に、該杭の外周面に付着する付着地盤を解す、杭撤去用のケーシングであって、
前記杭よりも大径のケーシング本体と、
前記ケーシング本体の少なくとも下端もしくは下端近傍の内面に取り付けられて、前記杭を包囲する、環状でメッシュ状の面材とを有することを特徴とする、杭撤去用のケーシング。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記面材が、前記ケーシング本体の内部において、該ケーシング本体の長手方向に間隔を置いて複数設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の杭撤去用のケーシング。
【請求項3】
前記面材の環状の内側端と前記杭の外周面との間に隙間が設けられるように、該面材の寸法が設定されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の杭撤去用のケーシング。
【請求項4】
地盤内に残存する杭を撤去する際に、該杭の外周面に付着する付着地盤を解す、杭撤去用のケーシングであって、
前記杭よりも大径のケーシング本体と、
前記ケーシング本体の内面に取り付けられている突起とを有することを特徴とする、杭撤去用のケーシング。
【請求項5】
前記突起が板状を呈し、該突起が、前記ケーシング本体の内面に対して前記ケーシング本体の回転方向に傾斜した姿勢で取り付けられていることを特徴とする、請求項4に記載の杭撤去用のケーシング。
【請求項6】
前記突起が板状を呈し、該突起が、前記ケーシング本体の内面に対して前記ケーシング本体の回転方向と逆方向に傾斜した姿勢で取り付けられていることを特徴とする、請求項4に記載の杭撤去用のケーシング。
【請求項7】
複数の前記突起が、前記ケーシング本体の内面において、該ケーシング本体の長手方向に相互にずれた位置に取り付けられていることを特徴とする、請求項5又は6に記載の杭撤去用のケーシング。
【請求項8】
前記突起の下方の端面が、側面視で先鋭であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の杭撤去用のケーシング。
【請求項9】
地盤内に残存する杭を撤去する際に、該杭の外周面に付着する付着地盤を解す、杭撤去用の地盤解し装置であって、
ベースマシンと、
前記ベースマシンに対して昇降自在に取り付けられている、オーガと、
前記オーガに対して、回転自在に取り付けられている、請求項1又は4に記載の杭撤去用のケーシングとを有することを特徴とする、杭撤去用の地盤解し装置。
【請求項10】
地盤内に残存する杭を撤去する際に、該杭の外周面に付着する付着地盤を解す、杭撤去用の地盤解し方法であって、
前記杭よりも大径のケーシング本体と、
前記ケーシング本体の少なくとも下端もしくは下端近傍の内面に取り付けられている環状でメッシュ状の面材とを有する、杭撤去用のケーシングを準備する、準備工程と、
平面視において前記面材の内側に前記杭を配置し、前記ケーシングを回転圧入して付着地盤を解す、解し工程とを有することを特徴とする、杭撤去用の地盤解し方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、杭撤去用のケーシングと、杭撤去用の地盤解し装置及び地盤解し方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
杭基礎で支持された構造物を撤去した後に新規の構造物を建設する施工において、旧構造物を支持する既存杭が新設杭の設計や施工に影響を与える場合には、既存杭を撤去し、地盤に生じた杭孔に対して、現地発生土や良質土、現地発生土とセメント系固化材等からなる流動化処理土といった埋戻し土を埋戻す施工が一般に行われる。
【0003】
杭の撤去方法には様々な方法があるが、一例を挙げると、既存杭よりも大径のケーシングを既存杭の周囲に回転圧入することにより既存杭と周囲の地盤の縁切りを行った後、クレーン等で杭を引き抜く方法が挙げられる。ケーシングの回転圧入の際には、ケーシングの先端から高圧水を噴射する等の補助工法を適用することにより、ケーシングの回転圧入性を良好にする方法が適用される場合もある。ケーシングが引き抜かれ、既存杭が引き抜かれて生じたケーシング径を備える杭孔(空洞)には、上記するように埋戻し土が埋戻されることになる。
【0004】
このように既存杭を引き抜いて撤去する際に、既存杭の外周面に付着した地盤(付着地盤)が完全に杭孔に落下する場合は、杭孔の体積と引き抜かれた杭の体積が略同一であると見なすことができるため、埋戻し土の埋戻し量を比較的高い精度で特定することができる。例えば、既存杭の周辺地盤が砂質系(礫質系を含む)の地盤である場合は、粘着性が低いことから既存杭の外周面に付着する地盤は落下し易い。
【0005】
これに対して、周辺地盤が粘着性を有する粘性土の場合は、引き抜かれた既存杭の外周面に付着する付着地盤が落下せず、既存杭とともに撤去されることになる。この際、どの程度の体積の付着地盤が既存杭とともに撤去されるかは定かでなく、従って、既存杭撤去後の杭孔の体積を特定することができない。そのため、埋戻し土を必要以上に多く準備することによって不経済な施工となり、逆に埋戻し土が不足する場合は追加の埋戻し土の準備に手間と時間を要し、施工時間を長期化させることに繋がる。
【0006】
以上のことから、既存杭の撤去に際して、杭の外周面に付着する付着地盤を解すことにより、杭の撤去の際に付着地盤が杭孔に効果的に落下し、埋戻し土の埋戻し量を精度よく特定できる技術が望まれる。
【0007】
ここで、特許文献1には、建造物の解体除去後、地中に残る基礎杭の周囲を掘って基礎杭を引き抜き易くする、杭周囲管状空間掘削用ケーシングが提案されている。この杭周囲管状空間掘削用ケーシングは、ケーシング本体の下端に掘削刃を備え、ケーシング本体の外周面に掘削土押上げ用の螺旋羽根を備える掘削用ケーシングにおいて、ケーシング本体の下方部分に排土用透孔を設け、透孔内側に掘削用ケーシングの回転方向から見て、前方へ向かって開き、かつ後方へ向かって閉じる鋤板を設け、掘削用ケーシングの回転に際して鋤板が杭周囲土を透孔を通して管状に排除するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平10-298989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載される杭周囲管状空間掘削用ケーシングによれば、基礎杭を引き抜き易くできるとしている。ところで、この杭周囲管状空間掘削用ケーシングを適用した場合、ケーシング本体の外周面に螺旋羽根が取り付けられていることから、ケーシングによる掘削量が多くなる傾向にあり、このことに依拠して、杭が引き抜かれた後の杭孔も大きくなり、埋戻し土の埋戻し量が必要以上に多くなるといった課題がある。また、この杭周囲管状空間掘削用ケーシングでは、上記する課題、すなわち、引き抜かれた既存杭の外周面に付着する付着地盤が落下せず、既存杭撤去後の杭孔の体積を特定することができないといった課題を解消することはできない。
【0010】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、引き抜かれた既存杭の外周面に付着する付着地盤を落下させ易くでき、このことによって、埋戻し土の埋戻し量を精度よく特定することができ、さらには、埋戻し土の埋戻し量を必要以上に多くさせることのない、杭撤去用のケーシングと、杭撤去用の地盤解し装置及び地盤解し方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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