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公開番号2024162312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077690
出願日2023-05-10
発明の名称バッテリーケース
出願人株式会社FTS
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01M 50/204 20210101AFI20241114BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】浸水を抑制しつつ、所望のサイズのケースを製造し易いバッテリーケースを提供する。
【解決手段】バッテリーケース10は、ロアケース20と、アッパーケース30と、を備えている。バッテリーケース10は、ロアケース20とアッパーケース30とが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容される。ロアケース20は、第1分割体40及び第2分割体50が合体して構成されている。バッテリーケース10は、隣り合う第1分割体40及び第2分割体50の合わせ目25に設けられ、溶接によって接合される接合部26と、合わせ目25を液密状にシールするシール部材60と、を備えている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ロアケースと、アッパーケースと、を備え、前記ロアケースと前記アッパーケースとが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容されるバッテリーケースであって、
前記ロアケース及び前記アッパーケースのうち少なくとも一方のケースは、複数の分割体が合体して構成され、
隣り合う2つの前記分割体の合わせ目の少なくとも一部に設けられ、溶接によって接合される接合部と、
前記合わせ目を液密状にシールするシール部材と、
を備える、バッテリーケース。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記シール部材によって前記合わせ目が液密状にシールされるように、前記分割体との間に前記シール部材を挟んで保持する保持部材を備える、請求項1に記載のバッテリーケース。
【請求項3】
前記保持部材は、前記合わせ目を覆う位置に配され、
前記合わせ目とは反対側から前記保持部材を支持し、前記隣り合う2つの前記分割体のそれぞれに溶接によって固着される連結部材を備える、請求項2に記載のバッテリーケース。
【請求項4】
外周面にフランジが形成されたバッテリーケースであって、
前記フランジは、
前記ロアケースにおいて上縁開口から張り出すロア側フランジ部と、
前記アッパーケースにおいて前記ロア側フランジ部の上方に配置されるアッパー側フランジ部と、を有し、
前記ロア側フランジ部と前記アッパー側フランジ部との間を液密状にシールする第2シール部材を備え、
前記シール部材と前記第2シール部材は、非接触状態であり、
前記合わせ目には、前記シール部材及び前記第2シール部材によってシールされない非シール部が含まれ、
前記非シール部は、溶接によって接合されている、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバッテリーケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーケースに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電動車に搭載されるバッテリーケースが開示されている。このようなバッテリーケースは、室外に配置されるため密閉構造となっている。また、バッテリーケースは、絞り形状のトレイとアッパーカバーとが合体することによって構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-19203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなバッテリーケースでは、収容するバッテリーの数等に応じて設計されるサイズが異なる。例えば、バッテリーケースがプレス成型によって製造される場合、バッテリーケースが大型化すると、大型のプレス装置や大型の金型が必要となってしまう。そのため、所望のサイズのケースを製造し易いバッテリーケースの構造が求められている。また、特許文献1のようなバッテリーケースでは、搭載される場所によっては、水などが付着する環境に置かれるため、耐浸水性も求められている。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、浸水を抑制しつつ、所望のサイズのケースを製造し易いバッテリーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のバッテリーケースは、
ロアケースと、アッパーケースと、を備え、前記ロアケースと前記アッパーケースとが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容されるバッテリーケースであって、
前記ロアケース及び前記アッパーケースのうち少なくとも一方のケースは、複数の分割体が合体して構成され、
隣り合う2つの前記分割体の合わせ目の少なくとも一部に設けられ、溶接によって接合される接合部と、
前記合わせ目を液密状にシールするシール部材と、
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例1のバッテリーケースを例示する斜視図である。
アッパーケースを除いたバッテリーケースを例示する上方から見た斜視図である。
アッパーケースを除いたバッテリーケースを例示する下方から見た斜視図である。
ロアケース側の部材の分解斜視図である。
ロアケースにおけるロア側フランジ部及びその周辺の構成を例示する平面図である。
図5のA-A断面図である。
第1分割体におけるロア側フランジ部を構成する部分の端部及びその周辺を例示する上方から見た斜視図である。
ロアケースにおけるロア側フランジ部を構成する部分及びその周辺を例示する下方から見た分解斜視図である。
ロアケースにおけるロア側フランジ部を構成する部分及びその周辺を例示する下方から見た組み付け後の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のバッテリーケースによれば、ロアケース及びアッパーケースのうち少なくとも一方のケースが複数の分割体が合体して構成され、隣り合う2つの分割体の合わせ目の少なくとも一部に溶接によって接合される接合部が設けられている。このように分割体が組み合わされてケースが構成されることで、所望のサイズのケースを製造し易くなる。その上で、シール部材によって隣り合う2つの分割体の合わせ目が液密状にシールされるため、合わせ目からの浸水を抑制できる。
【0009】
本発明のバッテリーケースにおいて、前記シール部材によって前記合わせ目が液密状にシールされるように、前記分割体との間に前記シール部材を挟んで保持する保持部材を備えることが好ましい。
分割体と保持部材とによってシール部材が挟まれて保持されるため、シール部材による合わせ目のシール状態が安定して維持される。
【0010】
本発明のバッテリーケースは、前記保持部材が、前記合わせ目を覆う位置に配され、
前記合わせ目とは反対側から前記保持部材を支持し、前記隣り合う2つの前記分割体のそれぞれに溶接によって固着される連結部材を備えることが好ましい。
連結部材によって、保持部材がシール部材を保持した状態で支持することができる。そのため、シール部材による合わせ目のシール状態がより一層安定して維持される。
(【0011】以降は省略されています)

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