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公開番号2024161985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077099
出願日2023-05-09
発明の名称水栓
出願人SANEI株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類E03C 1/042 20060101AFI20241114BHJP(上水;下水)
要約【課題】構造が簡潔で外観見栄えの良い水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓を提供する。
【解決手段】本体部2に対して吐水管部3が首振り可能に取付けられた水栓1である。本体部2に設けられた上円筒部11と、吐水管部3に設けられた第4円筒部34と、を有し、上円筒部11が第4円筒部34に挿入された状態でカバー部材4が被せ付けられることによって相対回転可能かつ中心軸A方向への相対移動不能に連結されている。本体部2における上円筒部11の根本側には第1円環部12cが形成されており、吐水管部3における第4円筒部34の先端側には第2円環部35が形成されている。第1円環部12cにおける周方向の両端面部である第1端面部12c1が第2円環部35における周方向の両端面部である第2端面部35cのいずれかに当接することによって本体部2に対する吐水管部3の中心軸Aを中心とする回転の角度を規制がされる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓であって、
前記水栓本体と前記吐水管部とのうちの一方に設けられた略円筒状の第1接続部と、前記水栓本体と前記吐水管部とのうちの他方に設けられた略円筒状の第2接続部と、前記第1接続部が前記第2接続部に挿入された状態で前記水栓本体と前記吐水管部を同一の中心軸を中心に相対回転可能かつ前記中心軸の方向への相対移動不能に連結するカバー部材と、を有し、
前記水栓本体における前記第1接続部の根本側には前記中心軸に垂直な面で切った断面が略C字状で前記中心軸の方向に所定寸法延びる第1円環部が形成されており、
前記吐水管部における前記第2接続部の先端側には前記中心軸に垂直な面で切った断面が略C字状で前記中心軸の方向に所定寸法延びる第2円環部が形成されており、
前記第1円環部における周方向の両端面部である第1端面部が前記第2円環部における周方向の両端面部である第2端面部のいずれかに当接することによって前記水栓本体に対する前記吐水管部の前記中心軸を中心とする回転の角度を規制するように構成されている水栓。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記カバー部材は、略円筒形状をしており、前記中心軸の方向の一端部側に内径方向に延びたフランジ部が形成されており、前記中心軸の方向の他端部側の内径部分に雌ねじ部が形成されており、
前記水栓本体における前記第1円環部より根本側の外径部には雄ねじ部が形成されており、
前記吐水管部における前記第2円環部より根本側の外径部には縮径部が形成されており、
前記第1接続部が前記第2接続部に挿入された状態で前記第2接続部に前記カバー部材を被せ付けて、前記縮径部に前記フランジ部の内側面を当接させた状態で前記雄ねじ部を前記雌ねじ部に螺合させることによって前記水栓本体と前記吐水管部が前記中心軸を中心に相対回転可能かつ前記中心軸の方向への相対移動不能に連結されている水栓。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水栓に関する。詳しくは、水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓において、吐水管部の首振り角度を規制する構造が提案されている。特許文献1に開示された水栓においては、吐水管と、吐水管が嵌装される水栓本体部と、水栓本体部の吐出口の内周面に接するように配置される環状の回動規制部材と、吐水管を水栓本体部に回転自在に接続するための固定ナットと、を有する。さらに、吐水管の吐水口と反対側端部に吐水管の側面部の一部が軸方向に延びて設けられた吐水管側規制部が配置され、回動規制部材の内周面から突出して形成された本体側規制部を有する。吐水管の回転運動に伴って吐水管側規制部が本体側規制部に当接することにより吐水管の回転運動が規制されるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7061527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された水栓においては、回動規制部材に別部品の本体側規制部が取付けられており、構造が複雑であるという問題があった。また、固定ナットが水栓本体の外径より大きい外径を有する大型のもので全体が外部に露出している。これによって、水栓の外観品質の悪化を招くおそれがあるという問題があった。
【0005】
このような問題に鑑み本発明の課題は、構造が簡潔で外観見栄えの良い水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1発明は、水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓であって、前記水栓本体と前記吐水管部とのうちの一方に設けられた略円筒状の第1接続部と、前記水栓本体と前記吐水管部とのうちの他方に設けられた略円筒状の第2接続部と、前記第1接続部が前記第2接続部に挿入された状態で前記水栓本体と前記吐水管部を同一の中心軸を中心に相対回転可能かつ前記中心軸の方向への相対移動不能に連結するカバー部材と、を有し、前記水栓本体における前記第1接続部の根本側には前記中心軸に垂直な面で切った断面が略C字状で前記中心軸の方向に所定寸法延びる第1円環部が形成されており、前記吐水管部における前記第2接続部の先端側には前記中心軸に垂直な面で切った断面が略C字状で前記中心軸の方向に所定寸法延びる第2円環部が形成されており、前記第1円環部における周方向の両端面部である第1端面部が前記第2円環部における周方向の両端面部である第2端面部のいずれかに当接することによって前記水栓本体に対する前記吐水管部の前記中心軸を中心とする回転の角度を規制するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
第1発明によれば、水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓において、水栓本体と吐水管部とのうちの一方に第1接続部を形成し、水栓本体と吐水管部とのうちの他方に第2接続部を形成して、第1接続部が第2接続部に挿入された状態でカバー部材により中心軸を中心に相対回転可能かつ中心軸方向への相対移動不能とされている。そして、第1円環部の第1端面部が第2円環部の第2端面部のいずれかに当接することで水栓本体に対する吐水管部の中心軸を中心とする回転の角度を規制するように構成されている。これによって、部品の増加を伴わない簡潔な構造で、外観見栄え良く水栓本体に対して吐水管部が首振り可能に取付けられた水栓を提供することができる。
【0008】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記カバー部材は、略円筒形状をしており、前記中心軸の方向の一端部側に内径方向に延びたフランジ部が形成されており、前記中心軸の方向の他端部側の内径部分に雌ねじ部が形成されており、前記水栓本体における前記第1円環部より根本側の外径部には雄ねじ部が形成されており、前記吐水管部における前記第2円環部より根本側の外径部には縮径部が形成されており、前記第1接続部が前記第2接続部に挿入された状態で前記第2接続部に前記カバー部材を被せ付けて、前記縮径部に前記フランジ部の内側面を当接させた状態で前記雄ねじ部を前記雌ねじ部に螺合させることによって前記水栓本体と前記吐水管部が前記中心軸を中心に相対回転可能かつ前記中心軸の方向への相対移動不能に連結されていることを特徴とする。
【0009】
第2発明によれば、水栓本体の第1円環部と吐水管部の第2円環部がカバー部材によって覆われているので、水栓本体に対する吐水管部の中心軸を中心とする回転の角度を規制する部分においてビスの頭部等の外観に現れる部分がなく見栄えが良い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態である水栓を斜め上方から見た斜視図である。
上記実施形態における水栓の分解斜視図である。
図1におけるIII-III矢視線断面図である。
図3におけるIV-IV矢視線断面図である。
本体部と吐水管部の連結部分の構造を示す透視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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