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公開番号2024161954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077042
出願日2023-05-09
発明の名称シンバルの保持構造及び保持具
出願人ヤマハ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G10D 13/10 20200101AFI20241114BHJP(楽器;音響)
要約【課題】保持具とシンバルスタンドの支持部との間にシンバルを保持する態様を簡単に再現することができるシンバルの保持構造を提供する。
【解決手段】シンバルの保持構造は、ロッド11と、ロッドに挿通されたシンバルを支持する支持部12と、を有するシンバルスタンド1と、ロッドに取り付けられて支持部との間にシンバルを挟んで保持する保持具2と、を備える。保持具は、ロッドに取り付けられた状態でロッドが配置される開口21を有し、ロッドの長手方向に移動不能に係止される係止部20と、係止部に対してロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、保持具がロッドに取り付けられた状態で係止部と支持部との間に位置する調整部30と、を有する。調整部は、係止部に対して移動する際に摺動する摺動面30aを有する。保持具は、調整部の摺動面を係止部に押し付ける押付部40、をさらに有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シンバルに挿通されるロッドと、前記ロッドに設けられて前記ロッドに挿通された前記シンバルを支持する支持部と、を有するシンバルスタンドと、
前記ロッドに取り付けられて前記支持部との間に前記シンバルを挟んで保持する保持具と、を備え、
前記保持具は、
前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記ロッドが配置される開口を有すると共に、前記ロッドの長手方向に移動不能に係止される係止部と、
前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記係止部と前記支持部との間に位置する調整部と、を有し、
前記調整部は、前記係止部に面接触して前記係止部に対して移動する際に摺動する摺動面を有し、
前記保持具は、前記調整部の摺動面を前記係止部に押し付けて、前記調整部が前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動することを抑制する押付部、をさらに有するシンバルの保持構造。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記係止部は、前記ロッドの長手方向を軸線とする第一ねじを有し、
前記調整部は、前記第一ねじに噛み合う第二ねじを有し、前記第二ねじが前記第一ねじに噛み合った状態で前記係止部に対して回転させることで前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動し、
前記摺動面は、前記第一ねじに面接触する前記第二ねじの表面であり、
前記押付部は、前記ロッドの長手方向において前記第二ねじの表面を前記第一ねじに押し付ける請求項1に記載のシンバルの保持構造。
【請求項3】
前記係止部は、
前記開口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記ロッドに係止する係止位置と、前記ロッドとの係止が解除される解除位置との間で移動可能とされた移動部材と、
前記移動部材を前記係止位置に向けて付勢する弾性部材と、を有する請求項1又は請求項2に記載のシンバルの保持構造。
【請求項4】
前記移動部材は、前記係止位置と前記解除位置との間で、前記ハウジングに対して前記ロッドの長手方向に交差する方向に移動可能とされると共に、前記係止位置に配置された状態で前記開口の内側に突出し、かつ、前記解除位置に配置された状態で前記開口の外側に退避する係止凸部を有し、
前記係止凸部は、前記ロッドを前記開口から抜く方向に向く面であって、前記係止凸部の突出方向に向かうにしたがって前記開口に前記ロッドを挿入する方向に傾斜する傾斜面を有する請求項3に記載のシンバルの保持構造。
【請求項5】
前記移動部材は、前記係止位置と前記解除位置との間で、前記ハウジングに対して前記ロッドの長手方向に交差する方向に移動可能とされると共に、前記係止位置に配置された状態で前記開口の内側に突出し、かつ、前記解除位置に配置された状態で前記開口の外側に退避する係止凸部を有し、
前記ロッドの先端部は、径方向において前記ロッドの外側から内側に向かうにしたがって前記ロッドの先端側に向けて傾斜する傾斜面を有する請求項3に記載のシンバルの保持構造。
【請求項6】
前記係止部は、
前記開口を有するハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記ロッドに係止する係止位置と、前記ロッドとの係止が解除された解除位置との間で移動可能とされた移動部材と、
前記移動部材を前記係止位置に向けて付勢する弾性部材と、を有し、
前記移動部材は、前記係止位置と前記解除位置との間で、前記ハウジングに対して前記ロッドの長手方向に交差する方向に移動可能とされると共に、前記係止位置に配置された状態で前記開口の内側に突出し、かつ、前記解除位置に配置された状態で前記開口の外側に退避する係止凸部を有し、
前記ロッドは、当該ロッドの側面から窪み、前記係止凸部が挿入される係止凹部を有する請求項1又は請求項2に記載のシンバルの保持構造。
【請求項7】
前記係止凹部は、前記ロッドの側面の周方向の一部に形成されている請求項6に記載のシンバルの保持構造。
【請求項8】
シンバルに挿通されるロッドと、前記ロッドに設けられて前記ロッドに挿通された前記シンバルを支持する支持部と、を有するシンバルスタンドの前記ロッドに取り付けられて前記支持部との間に前記シンバルを挟んで保持する保持具であって、
前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記ロッドが配置される開口を有すると共に、前記ロッドの長手方向に移動不能に係止される係止部と、
前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記係止部と前記支持部との間に位置する調整部と、を有し、
前記調整部は、前記係止部に面接触して前記係止部に対して移動する際に摺動する摺動面を有し、
前記調整部の摺動面を前記係止部に押し付けて、前記調整部が前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動することを抑制する押付部、をさらに有する保持具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シンバルの保持構造及び保持具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シンバルをスタンド(シンバルスタンド)に簡単に保持するためのクイックリリースクランプ(保持具)が開示されている。クイックリリースクランプは、スタンドを通す開口部と、開口部にスタンドを通した状態で閉位置と開位置との間で開口部の大きさを変えるクランプジョーと、クランプジョーの位置を変えるための操作子と、これら開口部、クランプジョー及び操作子を内部に配置したハウジングと、操作子とハウジングとの間に設けられた弾性部材と、を有する。
【0003】
このクイックリリースクランプにおいては、操作子が弾性部材の力によって押されて所定位置に保持されることで、操作子がクランプジョーを閉位置に保持する。また、操作子が弾性部材の力に抗うように操作されることで、クランプジョーを閉位置から開位置に移動させる。クランプジョーが閉位置に保持されることで、クイックリリースクランプがスタンドに取り付けられる。また、クランプジョーが開位置に移動することで、スタンドに対するクイックリリースクランプの取付状態が解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第11170745号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1のクイックリリースクランプとスタンドの支持部との間にシンバルを挟む場合には、クイックリリースクランプと支持部との間隔が変化することで、シンバルを保持する態様が変化する。例えば、クイックリリースクランプと支持部との間隔に応じて、これらの間にシンバルを挟む力の大きさが変化する。これにより、シンバルを打撃した際のシンバルの揺れの態様が変化する。
【0006】
しかしながら、特許文献1のクイックリリースクランプでは、クランプジョーの雌ねじがスタンドの雄ねじに噛み合うように構成されている。このため、シンバルを保持する態様を再現するためには、クイックリリースクランプをスタンドに取り付ける度に、クイックリリースクランプと支持部との間隔を調整する必要がある。このため、シンバルを保持する態様を再現することが難しい。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、保持具とシンバルスタンドの支持部との間にシンバルを保持する態様を簡単に再現することが可能なシンバルの保持構造及び保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、シンバルに挿通されるロッドと、前記ロッドに設けられて前記ロッドに挿通された前記シンバルを支持する支持部と、を有するシンバルスタンドと、前記ロッドに取り付けられて前記支持部との間に前記シンバルを挟んで保持する保持具と、を備え、前記保持具は、前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記ロッドが配置される開口を有すると共に、前記ロッドの長手方向に移動不能に係止される係止部と、前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記係止部と前記支持部との間に位置する調整部と、を有し、前記調整部は、前記係止部に面接触して前記係止部に対して移動する際に摺動する摺動面を有し、前記保持具は、前記調整部の摺動面を前記係止部に押し付けて、前記調整部が前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動することを抑制する押付部、をさらに有するシンバルの保持構造である。
【0009】
本発明の他の態様は、シンバルに挿通されるロッドと、前記ロッドに設けられて前記ロッドに挿通された前記シンバルを支持する支持部と、を有するシンバルスタンドの前記ロッドに取り付けられて前記支持部との間に前記シンバルを挟んで保持する保持具であって、前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記ロッドが配置される開口を有すると共に、前記ロッドの長手方向に移動不能に係止される係止部と、前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、前記保持具が前記ロッドに取り付けられた状態で前記係止部と前記支持部との間に位置する調整部と、を有し、前記調整部は、前記係止部に面接触して前記係止部に対して移動する際に摺動する摺動面を有し、前記調整部の摺動面を前記係止部に押し付けて、前記調整部が前記係止部に対して前記ロッドの長手方向に移動することを抑制する押付部、をさらに有する保持具である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、保持具とシンバルスタンドの支持部との間にシンバルを保持する態様を簡単に再現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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