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公開番号2024161926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023076981
出願日2023-05-09
発明の名称転写シート
出願人キヤノンファインテックニスカ株式会社
代理人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20241114BHJP(積層体)
要約【課題】
耐擦過性および箔切れ性が良好な保護層を有する転写シートの提供。
【解決手段】
基材上に保護層と接着層が積層されており、前記接着層を被転写体に当接した状態で加熱することで前記被転写体と接着し、その後、前記基材を剥離することで前記被転写体に前記保護層を転写することが可能な転写シートであって、前記保護層と前記接着層の間に接着強化層が設けられており、前記保護層は、アクリルポリオールと、前記アクリルポリオールの水酸基と30℃以上70℃以下で反応する第1の架橋剤と、が架橋した架橋物と、前記アクリルポリオールのカルボキシ基と80℃以上160℃以下で反応する第2の架橋剤と、を含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材上に保護層と接着層が積層されており、
前記接着層を被転写体に当接した状態で加熱することで前記被転写体と接着し、その後、前記基材を剥離することで前記被転写体に前記保護層を転写することが可能な転写シートであって、
前記保護層と前記接着層の間に接着強化層が設けられており、
前記保護層は、
アクリルポリオールと、前記アクリルポリオールの水酸基と30℃以上70℃以下で反応する第1の架橋剤と、が架橋した架橋物と、
前記アクリルポリオールのカルボキシ基と80℃以上160℃以下で反応する第2の架橋剤と、を含有する、
ことを特徴とする転写シート。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記第1の架橋剤はイソシアネート系化合物であり、前記第2の架橋剤はオキサゾリン基含有ポリマーである、ことを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
【請求項3】
前記接着強化層はビニル系化合物の熱変性物を含有する、ことを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
【請求項4】
前記接着層はビニル系化合物を含有する材料からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
【請求項5】
前記ビニル系化合物はカルボニル基を含む、ことを特徴とする請求項3または4に記載の転写シート。
【請求項6】
前記ビニル系化合物は塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体である、ことを特徴とする請求項3または4に記載の転写シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録物の表面に保護層を転写形成する転写シートに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、記録物の表面に透明な保護層を転写して、記録面に耐擦過性を付与する転写シートが開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、基材上に保護層と表面層が積層された熱転写シートが開示されている。表面層は接着層として機能し、これを記録物(被転写体ともいう)の表面に接着して保護層と表面層を基材から剥離することで、表面が保護層で覆われた記録物が製造できる。また、保護層は、(メタ)アクリル酸や、(メタ)アクリル酸カルボキシアルキル等の重合成分を含む重合物で形成されており、その厚みを10μm以下にすることで、基材から剥離する際の箔切れ性を確保している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-167567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の保護層は薄く耐擦過性が不十分であった。保護層を厚くすることで耐擦過性は改善できるが、保護層が厚いと、転写シートと被転写体との接着物から保護層で覆われた記録物を切り離す際に、保護層が被転写体のエッジに沿って綺麗に切断できず、箔切れ性が悪化する場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、次のような構成の転写シートを用いる。
【0007】
基材上に保護層と接着層が積層されており、前記接着層を被転写体に当接した状態で加熱することで前記被転写体と接着し、その後、前記基材を剥離することで前記被転写体に前記保護層を転写することが可能な転写シートであって、前記保護層と前記接着層の間に接着強化層が設けられており、前記保護層は、アクリルポリオールと、前記アクリルポリオールの水酸基と30℃以上70℃以下で反応する第1の架橋剤と、が架橋した架橋物と、前記アクリルポリオールのカルボキシ基と80℃以上160℃以下で反応する第2の架橋剤と、を含有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐擦過性および箔切れ性に優れた保護層を有する転写シートが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の転写シートの断面図である。
尾引きが発生した記録物を被転写体側から見た上面図である。
第2の架橋剤の機能を説明するための説明図である。
接着強化層の加熱前後の変化を示す比較図である。
記録物の製造方法を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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