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公開番号2024160624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075838
出願日2023-05-01
発明の名称シート積載装置、及び画像形成システム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類B65H 31/10 20060101AFI20241107BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】積載部に積載されるシートの整合性を良好にすること。
【解決手段】シート積載装置は、シート(S)を搬送して排出する排出部(704A)と、排出部(704A)から排出されたシート(S)を積載する積載部(750)と、排出部(704A)から排出されたシート(S)の先端(Sa)に係合するグリッパ部材(706a)を有し、グリッパ部材(706a)を周回させることでグリッパ部材(706a)に係合したシート(S)を積載部(750)の上方の所定位置に移送する移送部(705)と、排出部(704A)から排出されたシート(S)に下方から当接して支持する支持部(717)と、を備え、支持部(717)は、シート(S)の排出方向に直交する幅方向において、グリッパ部材(706a)と重なる位置に配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
シートを搬送して排出する排出部と、
前記排出部から排出されたシートを積載する積載部と、
前記排出部から排出されたシートの先端に係合するグリッパ部材を有し、前記グリッパ部材を周回させることで前記グリッパ部材に係合したシートを前記積載部の上方の所定位置に移送する移送部と、
前記排出部から排出されたシートに下方から当接して支持する支持部と、を備え、
前記支持部は、シートの排出方向に直交する幅方向において、前記グリッパ部材と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
ことを特徴とするシート積載装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記支持部は、シートに当接する当接面を有し、シートを前記排出方向から視て前記幅方向に対して上方に湾曲させてコシ付けするコシ付部である、
ことを特徴とする請求項１に記載のシート積載装置。
【請求項３】
前記排出部は、
第１ローラと、前記第１ローラに当接して第１ニップ部を形成する第２ローラと、を含む第１ローラ対と、
第３ローラと、前記第３ローラに当接して第２ニップ部を形成する第４ローラと、を含み、前記幅方向において前記第１ローラ対に並設される第２ローラ対と、を有し、
前記コシ付部は、前記幅方向において前記第１ローラ対と前記第２ローラ対との間で、かつ前記排出方向において前記第１ローラ対と前記第２ローラ対とに少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項２に記載のシート積載装置。
【請求項４】
前記当接面は、前記第１ニップ及び前記第２ニップよりも上方に配置されている、
ことを特徴とする請求項３に記載のシート積載装置。
【請求項５】
シートを前記排出部において案内する第１ガイド面を有する第１ガイドと、
前記第１ガイド面の上方に対向配置され、シートを前記排出部において案内する第２ガイド面を有する第２ガイドと、を備え、
前記当接面は、第２ガイド面よりも下方に配置されている、
ことを特徴とする請求項４に記載のシート積載装置。
【請求項６】
前記当接面は、第１当接面であり、
前記コシ付部は、第１コシ付部であり、
シートに当接する第２当接面を有し、前記幅方向において前記第１ローラ対に対して前記第２ローラ対の反対側で、かつ前記排出方向において前記第１ローラ対と前記第２ローラ対とに少なくとも一部が重なる位置に配置され、シートを前記幅方向に湾曲させてコシ付けする第２コシ付部を備える、
ことを特徴とする請求項３に記載のシート積載装置。
【請求項７】
前記第２当接面は、前記第１当接面よりも上方に配置されている、
ことを特徴とする請求項６に記載のシート積載装置。
【請求項８】
前記コシ付部は、
前記当接面を有し、上下方向に移動可能な移動部材と、
前記移動部材を上方に付勢する付勢部材と、を有する、
ことを特徴とする請求項２に記載のシート積載装置。
【請求項９】
シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成されたシートを受け入れ、前記排出部から排出する請求項１乃至８の何れか１項に記載のシート積載装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シートを積載部に積載するシート積載装置、及び画像形成システムに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば商業印刷を行うプリンタ等の画像形成装置においては、画像形成を高速でかつ大量に行うため、画像形成されたシートを大量にストックする大容量スタッカとも呼称されるシート積載装置が設けられている。このようなシート積載装置にあって、シートの整合性を高めるため、シートの先端に係合するグリッパ部材を周回するベルトに設け、排出されたシートをグリッパ部材に係合させて積載する位置まで移送するものが提案されている（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００３－３４１９０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記のようなグリッパ部材にシートを係合させるシート積載装置においては、例えば排出されるシートが薄紙等で剛性が低く、先端が垂れ下がり易いシートであると、グリッパ部材の下方にシートの先端が外れてしまう虞がある。このようにシートの先端がグリッパ部材に係合されないと、そのシートが、既に積載されているシートの上面に擦れて、シートの整合を乱す虞があり、整合性が良好で無くなるという問題があった。
【０００５】
そこで本発明は、積載部に積載されるシートの整合性を良好にすることが可能なシート積載装置、及び画像形成システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の一態様は、シートを搬送して排出する排出部と、前記排出部から排出されたシートを積載する積載部と、前記排出部から排出されたシートの先端に係合するグリッパ部材を有し、前記グリッパ部材を周回させることで前記グリッパ部材に係合したシートを前記積載部の上方の所定位置に移送する移送部と、前記排出部から排出されたシートに下方から当接して支持する支持部と、を備え、前記支持部は、シートの排出方向に直交する幅方向において、前記グリッパ部材と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、ことを特徴とするシート積載装置である。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によると、積載部に積載されるシートの整合性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態に係るインクジェット記録システムの概略構成を示す模式図である。
第１実施形態に係る排出モジュールを示す模式図である。
第１実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対の近傍を示す模式図である。
（ａ）は第１実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対とコシ付部とグリッパベルトとを上方視で示す模式図である。（ｂ）は第１実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対とコシ付部とグリッパベルトとを側面視で示す模式図である。
第１実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対とコシ付部とを側面視で示す模式図である。
（ａ）は第１実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対によりシートが排出されるときの状態を正面視で示す模式図である。（ｂ）は第１実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対によりシートが排出されるときの状態を側面視で示す模式図である。
第２実施形態に係る排出モジュールにおける排出ローラ対とコシ付部とを側面視で示す模式図である。
比較例に係る排出モジュールにおける排出ローラ対とコシ付部とを側面視で示す模式図である。
（ａ）は比較例に係る排出モジュールにおける排出ローラ対によりシートが排出されるときの状態を正面視で示す模式図である。（ｂ）は比較例に係る排出モジュールにおける排出ローラ対によりシートが排出されるときの状態を側面視で示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
＜第１実施形態＞
以下、第１実施形態について図を用いて説明する。本実施形態では、画像形成システムとして、インクジェット記録システム１を適用した場合について説明している。
【００１０】
［インクジェット記録システム］
まず、第１実施形態に係るインクジェット記録システム１の概略構成を、図１を用いて説明する。図１は、第１実施形態に係るインクジェット記録システム１の概略構成を示す模式図である。画像形成システムとしてのインクジェット記録システム１は、反応液とインクとの２液を用いてシートＳにインク像を形成する記録物を製造する枚葉式のインクジェット記録システムである。図１に示すように、インクジェット記録システム１は、給送モジュール１００、プリントモジュール２００、乾燥モジュール３００、定着モジュール４００、冷却モジュール５００、反転モジュール６００、排出モジュール７００から構成されている。給送モジュール１００から供給されるカット紙状のシートＳは、搬送経路に沿って搬送され、各モジュールで処理がなされ、シート積載装置としての排出モジュール７００で排出される。
（【００１１】以降は省略されています）

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