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公開番号2024159303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023075208
出願日2023-04-28
発明の名称光照射装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 21/16 20060101AFI20241031BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】アース部材に邪魔されることなく光照射部材の位置決めを適切に行う。
【解決手段】潜像担持体に対する近接位置と離間位置との間で移動可能に構成され、近接位置で潜像担持体に光を照射する光照射装置60であって、近接位置で潜像担持体との間隔を決める当接部材64c2、及び、互いに対向する一対の導電部材64c1を備える光照射部材64と、光照射部材を当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部65a、及び、一対の導電部材の間に配置されて導電部材に接触するアース部材61を備える保持部材65と、を有し、アース部材は、接触突起部61cと支持部61bとを備え、導電部材は、接触突起部が隙間をもって入り込む入込部64dを備え、離間位置から近接位置までの移動途中の期間、接触突起部が入込部に入り込んだ状態になり、近接位置までの移動を完了した時点では、接触突起部が入込部の前方縁部64d2に接触する状態になる。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
画像形成装置の潜像担持体に近接する近接位置と該潜像担持体から離間する離間位置との間で移動可能に構成され、前記近接位置で前記潜像担持体に光を照射する光照射装置であって、
前記近接位置で前記画像形成装置の被当接部材に当接して前記潜像担持体との間隔を決める当接部材、及び、互いに対向する一対の導電部材を備える光照射部材と、
前記光照射部材を前記被当接部材に対する当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部、及び、前記一対の導電部材の間に配置されて該導電部材に接触するアース部材を備える保持部材と、を有し、
前記アース部材は、前記導電部材に接触する接触突起部と、前記一対の導電部材との間に隙間をもって配置され、前記接触突起部を支持する支持部とを備え、
前記導電部材は、前記接触突起部が隙間をもって入り込む入込部を備え、
前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記当接部材が前記被当接部材に接触してから前記近接位置までの移動を完了する前の期間には、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になり、
前記近接位置までの移動を完了した時点では、前記接触突起部が、前記当接方向における前記入込部の前方縁部、又は、前記入込部よりも前記当接方向の前方に位置する前記導電部材の内壁部、に接触する状態になることを特徴とする光照射装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の光照射装置において、
前記アース部材は、導電性の板状部材を曲げ加工して前記接触突起部及び前記支持部を形成したものであることを特徴とする光照射装置。
【請求項3】
請求項2に記載の光照射装置において、
前記接触突起部の先端は、尖った状態になるように形成されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項4】
請求項2に記載の光照射装置において、
前記接触突起部の先端は、湾曲した状態になるように形成されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記接触突起部は、前記支持部における前記当接方向の前方端部に形成されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記画像形成装置の被嵌合部と嵌合して前記潜像担持体の表面方向位置を決める嵌合部を備え、
前記嵌合部が前記被嵌合部に嵌合し始めてから当該嵌合が完了する前の期間も、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になることを特徴とする光照射装置。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記保持部材は、前記当接方向に向かう付勢力を前記光照射部材へ付与する付勢力付与部材を備え、
前記接触突起部は、前記離間位置では前記当接方向における前記入込部の後方縁部に接触する状態になり、前記近接位置では前記当接方向における前記入込部の前方縁部に接触する状態になることを特徴とする光照射装置。
【請求項8】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記支持部は、前記一対の導電部材が対向する方向及び前記当接方向の両方に直交する方向に分岐され、分岐した各支持部にそれぞれ前記接触突起部が支持されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項9】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置において、
前記当接方向における前記入込部の前方縁部又は後方縁部は、面取り加工されていることを特徴とする光照射装置。
【請求項10】
潜像担持体の表面に光を照射する光照射装置を有する画像形成装置であって、
前記光照射装置として、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光照射装置を用いることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光照射装置及び画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置の潜像担持体に近接する近接位置と該潜像担持体から離間する離間位置との間で移動可能に構成され、前記近接位置で潜像担持体に光を照射する光照射装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、潜像担持体に近接した露光位置(近接位置)と潜像担持体から離間した退避位置(離間位置)との間で移動可能に構成された露光装置(光照射装置)が開示されている。この露光装置は、潜像担持体を含むプロセスカートリッジの交換時に開閉カバーを開く動作に連動して露光位置から退避位置へと移動し、また、開閉カバーを閉じる動作に連動して退避位置から露光位置へと移動する。露光装置が退避位置から露光位置へ移動する際、プロセスカートリッジに設けられる位置決めボスに露光装置の書込ヘッド(光照射部材)に設けられる位置決め穴が嵌り込んで、潜像担持体の表面方向位置における書込ヘッドの位置決めがなされるとともに、書込ヘッドが画像形成装置のスペーサ部材に突き当たって書込ヘッドと潜像担持体との間隔が決められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の光照射装置では、光照射部材のアース(接地)をとるためのアース部材を設置すると、潜像担持体に対する光照射部材の位置決めが阻害される場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、画像形成装置の潜像担持体に近接する近接位置と該潜像担持体から離間する離間位置との間で移動可能に構成され、前記近接位置で前記潜像担持体に光を照射する光照射装置であって、前記近接位置で前記画像形成装置の被当接部材に当接して前記潜像担持体との間隔を決める当接部材、及び、互いに対向する一対の導電部材を備える光照射部材と、前記光照射部材を前記被当接部材に対する当接部材の当接方向に沿って移動可能に保持する保持部材、及び、前記一対の導電部材の間に配置されて該導電部材に接触するアース部材を備える保持部材と、を有し、前記アース部材は、前記導電部材に接触する接触突起部と、前記一対の導電部材との間に隙間をもって配置され、前記接触突起部を支持する支持部とを備え、前記導電部材は、前記接触突起部が隙間をもって入り込む入込部を備え、前記離間位置から前記近接位置までの移動途中で前記当接部材が前記被当接部材に接触してから前記近接位置までの移動を完了する前の期間には、前記接触突起部が前記入込部に入り込んだ状態になり、前記近接位置までの移動を完了した時点では、前記接触突起部が、前記当接方向における前記入込部の前方縁部、又は、前記入込部よりも前記当接方向の前方に位置する前記導電部材の内壁部、に接触する状態になることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、光照射部材のアース(接地)をとるためのアース部材に邪魔されることなく、潜像担持体に対する光照射部材の位置決めを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係るプリンタの概略構成図。
(a)は、同プリンタにおける露光装置がプロセスカートリッジの感光体ドラムに対して位置決めされる前の状態において、同露光装置周辺の概略構成を示す正面図。(b)は、同側面図。
(a)は、同露光装置が同感光体ドラムに対して位置決めされた状態において、同露光装置周辺の概略構成を示す正面図。(b)は、同側面図。
同プリンタにおける退避装置と露光装置と感光体ドラムとを示す斜視図。
同退避装置の概略構成を示す説明図。
同プリンタにおける装置本体側板とカバー部材で覆われた退避機構の概略構成斜視図。
同露光装置を露光位置から退避位置への移動途中の退避機構を示す説明図。
同露光装置が退避位置にあるときの退避機構を示す説明図。
同露光装置を示す断面図。
同露光装置の内部構成を示す説明図。
同露光装置のホルダに設けられるアース用板バネをヘッド長手方向から見たときの説明図。
(a)は、露光装置が退避位置に位置する時において、アース用板バネと板金フレームとの位置関係を示す説明図。(b)は、退避位置から露光位置までの移動途中における同位置関係を示す説明図。(c)は、露光装置が露光位置に位置する時における同位置関係を示す説明図。
書込ヘッドのフレーム側面部における穴部の上側縁部及び下側縁部を面取り加工した例を示す説明図。
変形例1におけるアース用板バネを備えた露光装置を示す断面図。
実施形態の例においてアース用板バネの接触突起部が書込ヘッドの板金フレームの穴部の下側縁部に接触した状態のときに、同アース用板バネの先端部が同下側縁部よりも更に下側まで進入する様子を示す説明図。
(a)は、実施形態の例におけるアース用板バネを用いる場合において、書込ヘッドの板金フレームに形成される穴部の寸法の一例を示す説明図。(b)は、変形例1におけるアース用板バネを用いる場合において、書込ヘッドの板金フレームに形成される穴部の寸法の一例を示す説明図。
変形例2におけるアース用板バネを備えた露光装置の内部構成を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る光照射装置を、画像形成装置であるレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)の露光装置に適用した実施形態について説明する。
なお、本発明は、潜像担持体に光を照射する光照射装置であれば、画像形成装置の露光装置に限らず、例えば光除電装置などにも適用可能である。
【0009】
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成図である。
本プリンタ1は、装置本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ50、潜像形成手段としての光照射装置である露光装置60、転写ローラ70、給紙カセット10、定着装置80などを備えている。
【0010】
プロセスカートリッジ50は、潜像担持体としての感光体ドラム3、帯電手段としての帯電ローラ4、現像手段としての現像装置2、クリーニング手段としてのクリーニング装置5などを有している。
(【0011】以降は省略されています)

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