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公開番号2024159379
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023104566
出願日2023-06-26
発明の名称情報処理装置、情報処理システム、データ書き込み方法、およびプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 3/06 20060101AFI20241031BHJP(計算;計数)
要約【課題】SMR方式のHDDを採用した場合に、リアルタイム性を必要とする組込みシステムにおける書き込み性能を担保することができる、情報処理装置、情報処理システム、データ書き込み方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、トラックを半径方向に重ねて配置する瓦記録方式でデータを書き込む不揮発記憶装置と、前記不揮発記憶装置に対してセクタ単位でのデータの書き込みを指示するファイル書き込み要求部と、前記不揮発記憶装置のデータ書き込み領域に対してデータを追記する追記部と、データ揮発メモリ上に、前記データ書き込み領域に対して書き込むデータを一時保持する遅延書き込みバッファを設け、前記遅延書き込みバッファに溜まった前記データの総量が閾値を超えた場合、前記遅延書き込みバッファ内の前記データを前記不揮発記憶装置に書き込む遅延書き込み部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トラックを半径方向に重ねて配置する瓦記録方式でデータを書き込む不揮発記憶装置と、
前記不揮発記憶装置に対してセクタ単位でのデータの書き込みを指示するファイル書き込み要求部と、
前記不揮発記憶装置のデータ書き込み領域に対してデータを追記する追記部と、
データ揮発メモリ上に、前記データ書き込み領域に対して書き込むデータを一時保持する遅延書き込みバッファを設け、前記遅延書き込みバッファに溜まった前記データの総量が閾値を超えた場合、前記遅延書き込みバッファ内の前記データを前記不揮発記憶装置に書き込む遅延書き込み部と、
を備える情報処理装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記追記部は、前記データ書き込み領域に対するデータの追記位置が当該データ書き込み領域の末端に達した場合には、前記データ書き込み領域の先頭に戻ってデータの追記を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記遅延書き込み部は、前記不揮発記憶装置内に用意した前記データ書き込み領域を複数個の固定長ブロックとして管理し、前記不揮発記憶装置に書き込むデータを1個または複数個の固定長ブロックに分割して書き込む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記遅延書き込み部は、前記不揮発記憶装置内に複数の前記データ書き込み領域を用意して、書き込むデータの種類に応じて書き込み先の前記データ書き込み領域を切り替える、請求項1から3のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記遅延書き込み部は、書き込むデータの種類に応じた前記データ書き込み領域毎に前記遅延書き込みバッファを設ける、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記遅延書き込み部は、4KB バウンダリでデータを前記データ書き込み領域に書き込む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記遅延書き込み部は、前記データ書き込み領域に書き込まれたデータのファイル管理情報をRAM上に配置して、前記ファイル管理情報に基づいて、前記データ書き込み領域に書き込まれたデータのファイル管理を行う、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記遅延書き込み部は、前記ファイル管理情報を含むDBを用いて、前記データ書き込み領域に書き込まれたデータのファイル管理を行う、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記遅延書き込み部は、前記ファイル管理情報をシステム起動および終了時にバックアップまたはリストアする、請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記遅延書き込み部は、前記ファイル管理情報のバックアップデータを固定ファイルに常に上書きする、請求項9に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、データ書き込み方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
リアルタイム性が要求される組込みシステムにおいて、CMR(Conventional Magnetic Recording)方式のHDD(Hard Disk Drive)に代わり、CMR方式のHDDと同じ保存容量であるにも関わらず、安価かつ省スペースを実現可能なSMR(Shingled Magnetic Recording)方式のHDDを採用する場合がある。
【0003】
特許文献1には、SMR方式のHDDの書き込み性能を向上する目的で、単一バンドへの複数のシーケンシャルな書き込みが要求された場合に、1度にバンド書き込みを行えるよう、各書き込み要求時にHDD内部で各データにヘッダを付与して管理を行う構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、既存のFile System(FS:ストレージに保存したファイルを管理するための仕組み)を使用したHDDアクセス制御では、SMR方式のHDDが持つ特性により、リアルタイム性を必要とする組込みシステムにおいて、書き込み性能が担保できない。また、特許文献1記載の技術では、単一バンドへの複数のシーケンシャルな書き込みが要求されるという限定的な条件でのみ効力を果たすにすぎず、リアルタイム性を必要とする組込みシステムにおける書き込み性能を担保できない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、SMR方式のHDDを採用した場合に、リアルタイム性を必要とする組込みシステムにおける書き込み性能を担保することができる、情報処理装置、情報処理システム、データ書き込み方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、トラックを半径方向に重ねて配置する瓦記録方式でデータを書き込む不揮発記憶装置と、前記不揮発記憶装置に対してセクタ単位でのデータの書き込みを指示するファイル書き込み要求部と、前記不揮発記憶装置のデータ書き込み領域に対してデータを追記する追記部と、データ揮発メモリ上に、前記データ書き込み領域に対して書き込むデータを一時保持する遅延書き込みバッファを設け、前記遅延書き込みバッファに溜まった前記データの総量が閾値を超えた場合、前記遅延書き込みバッファ内の前記データを前記不揮発記憶装置に書き込む遅延書き込み部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、SMR方式のHDDを採用した場合に、リアルタイム性を必要とする組込みシステムにおける書き込み性能を担保することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置が接続されたプリンタの構成の一例を示す図である。
図2は、本実施の形態にかかる情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図3は、本実施の形態にかかる情報処理装置上で動作するソフトウェアの構成の一例を示す図である。
図4は、本実施の形態にかかる情報処理装置が有するSMR方式HDDの構成の一例を示す図である。
図5Aは、SMR方式HDDへのデータの書き込み処理の一例を説明するための図である。
図5Bは、SMR方式HDDへのデータの書き込み処理の一例を説明するための図である。
図6Aは、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるSMR方式HDDへのデータの書き込み処理の一例を説明するための図である。
図6Bは、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるSMR方式HDDへのデータの書き込み処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7は、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるSMR方式HDDに対するデータの書き込み構成の一例を説明するための図である。
図8は、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるSMR方式HDDに対するデータの書き込み構成の一例を説明するための図である。
図9は、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるファイル管理情報の取り扱いの一例を説明するための図である。
図10は、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるファイル管理情報のリストアの流れの一例を示すフローチャートである。
図11は、本実施の形態にかかる情報処理装置における新規のファイル管理情報DBを用いた書き込みバッファの監視処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12は、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるSMR方式HDDに対するアクセスの一例を説明するための図である。
図13は、本実施の形態にかかる情報処理装置におけるSMR方式HDDに対するデータの書き込み構成の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理システム、データ書き込み方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
本実施の形態にかかる情報処理装置は、SMR方式のHDD(以下、SMR方式HDDという)を搭載し、SMR方式HDDへの書き込みにおいて、書き込み制御プログラムが直接書き込み先セクタを指定してシーケンシャルに書き込みを行い、揮発メモリ上にSMR方式HDDへの書き込みのバッファを用意し、一定サイズの書き込み要求を蓄積して遅延書き込みを行う。
(【0011】以降は省略されています)

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