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公開番号2024163517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079209
出願日2023-05-12
発明の名称トナー、画像形成装置、画像形成方法、及び印刷物の製造方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20241115BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温定着性と耐熱保存性を両立し、帯電安定性と異常画像の抑制を実現するトナーの提供。
【解決手段】非晶質ポリエステル樹脂、ワックス及び外添剤を含有するトナーであって、前記外添剤は、少なくとも一部が金属元素の水酸化物で被覆されたシリカを含有し、前記シリカの疎水化度は55(MeOH%)以上であるトナー。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
非晶質ポリエステル樹脂、ワックス及び外添剤を含有するトナーであって、
前記外添剤は、少なくとも一部が金属元素の水酸化物で被覆されたシリカを含有し、
前記シリカの疎水化度は55(MeOH%)以上であるトナー。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記シリカの体積固有抵抗は1.0E+11(Ω・cm)以下である請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
前記トナーの平均円形度は0.930~0.960である請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項4】
前記シリカの少なくとも一部がアルキルシランで被覆されている請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項5】
前記金属元素の水酸化物は、アルミニウム、亜鉛、鉄及びマグネシウムの少なくとも一つ以上の水酸化物である請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項6】
前記シリカの平均粒径は10~30nmである請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項7】
前記トナーは、さらに結晶性ポリエステル樹脂及び/又は芳香族系石油樹脂を含有する請求項1又は2に記載のトナー。
【請求項8】
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
請求項1又は2に記載のトナーを用いて前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着する定着手段と
を含む画像形成装置。
【請求項9】
静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、
請求項1又は2に記載のトナーを用いて前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像工程と、
前記トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、
前記記録媒体に転写された前記トナー像を定着する定着工程と
を含む画像形成方法。
【請求項10】
請求項9に記載の画像形成方法により前記トナー像を前記記録媒体上に形成する印刷物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トナー、画像形成装置、画像形成方法、及び印刷物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、従来からの省エネに加えて微粒子揮発成分を抑制させるという目的で、トナーの低温定着性の向上は重要であるが、特に耐熱保存性との両立が必要とされている。また、長期にわたって安定した帯電レベルを維持し、画像品質を保つことも重要とされている。こうした観点から、トナー母体処方の設計のみならず、外添剤の選択も重要となる。
一方で、近年ではより安全性の高い材料を採用しようとする傾向があり、従来から使用されている酸化チタンに代わる外添剤の探索も行われている。
【0003】
特許文献1では、水酸化アルミニウム及び有機物により処理された外添剤とシリカ粒子の併用により、優れた画像濃度、帯電量及び帯電安定性を実現することが記載されている。
特許文献2では、水酸化アルミニウム及びシリカからなる組成物であり、かつその表面がシラン処理されている微粉体及び該微粉体よりも小さい平均一次粒子径を有する小粒径シリカを併用することにより、長期に環境帯電性能が高いトナーを実現することが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
酸化チタンを使用しない場合、帯電量の制御が困難となり、長期間の使用において帯電量の安定を確保することが難しくなる。また、外添剤物性の変化により、クリーニング不良となったトナーによる異常画像の発生も誘発し得る。
本発明の一実施の形態の目的は、低温定着性と耐熱保存性を両立し、帯電安定性と異常画像の抑制を実現するトナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態は、
非晶質ポリエステル樹脂、ワックス及び外添剤を含有するトナーであって、
前記外添剤は、少なくとも一部が金属元素の水酸化物で被覆されたシリカを含有し、
前記シリカの疎水化度は55(MeOH%)以上であるトナーを提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施の一形態によれば、低温定着性と耐熱保存性を両立し、帯電安定性と異常画像の抑制を実現するトナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一部の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一部の他の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一部の他の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に本発明の形態を詳細に説明する。
【0009】
(トナー)
本発明は、
非晶質ポリエステル樹脂、ワックス及び外添剤を含有するトナーであって、
前記外添剤は、少なくとも一部が金属元素の水酸化物で被覆されたシリカを含有し、
前記シリカの疎水化度は55(MeOH%)以上であるトナーである。
【0010】
本発明のトナーであれば、低温定着性と耐熱保存性を両立し、帯電安定性と異常画像の抑制を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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