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公開番号2024158885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074497
出願日2023-04-28
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ネクスト
主分類G03G 21/00 20060101AFI20241031BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】帯電ローラに付着した帯電トナーを現像装置以外にて回収することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】プリンタ1は、画像形成時において負極性の第2ドラムクリーニング電圧DCLN2を第1ドラムクリーニングローラ37に印加させ、感光体ドラム31から第1ドラムクリーニングローラ37へ正帯電トナーを移動させる。プリンタ1は、正帯電トナーの回収時に正極性の第1ドラムクリーニング電圧DCLN1を第1ドラムクリーニングローラ37に印加させ、正帯電トナーを第1ドラムクリーニングローラ37から感光体ドラム31へ移動させベルトクリーナ55により回収する。また、プリンタ1は、画像形成時において正負極性の第3ドラムクリーニング電圧DCLN3を第2ドラムクリーニングローラ34に印加させ、感光体ドラム31に付着した負帯電トナーを第2ドラムクリーニングローラ34により回収する。
【選択図】 図11
特許請求の範囲【請求項1】
感光体ドラムと、
前記感光体ドラムを帯電させる帯電ローラと、
帯電後の前記感光体ドラムに形成された静電潜像に、トナーを供給して前記感光体ドラムにトナー像を形成する現像ローラと、
前記感光体ドラムに接触する無端状のベルトと、
前記感光体ドラムに形成された前記トナー像をシートに転写する転写ローラであって、前記ベルトを挟んで前記感光体ドラムと向かい合う位置に配置される転写ローラと、
前記感光体ドラムに接触する第1ドラムクリーニングローラと、
前記感光体ドラムに接触する第2ドラムクリーニングローラと、
ベルトクリーナと、
前記帯電ローラに対して、第1の極性である帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路と、
前記転写ローラに対して、前記第1の極性とは逆の第2の極性である転写電圧を印加する転写電圧印加回路と、
前記第1ドラムクリーニングローラに対して、前記第1の極性である第1ドラムクリーニング電圧、及び、前記第2の極性である第2ドラムクリーニング電圧を選択的に印加する第1ドラムクリーニング電圧印加回路と、
前記第2ドラムクリーニングローラに対して、前記第1の極性である第3ドラムクリーニング電圧を印加する第2ドラムクリーニング電圧印加回路と、
を備える、画像形成装置。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記第2ドラムクリーニングローラは、
前記感光体ドラムの回転方向において、前記帯電ローラの位置よりも上流側で、且つ、前記第1ドラムクリーニングローラの位置よりも下流側となる位置において前記感光体ドラムと接触する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
更に、
前記帯電電圧印加回路は、
前記第2ドラムクリーニング電圧印加回路を兼用し、
前記第2ドラムクリーニングローラに対して、前記第3ドラムクリーニング電圧を印加し、
前記帯電ローラ及び前記第2ドラムクリーニングローラは、
前記帯電電圧印加回路の出力端子と、グランドとの間に並列に接続される、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
更に、
前記第2ドラムクリーニングローラに接触する回収ローラを備え、
前記帯電電圧印加回路は、
前記第2ドラムクリーニング電圧印加回路を兼用し、
帯電電圧と共通の電圧である回収ローラ電圧を前記回収ローラに印加し、
前記第2ドラムクリーニングローラに対して前記帯電電圧を分圧した前記第3ドラムクリーニング電圧として印加する、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
更に、
制御部、を備え、
前記制御部は、
前記帯電電圧印加回路を用いて前記帯電ローラに前記帯電電圧を印加し、前記現像ローラから前記感光体ドラムに前記第1の極性に帯電した順帯電トナーを供給してトナー像を形成し、形成されたトナー像をシートに転写する画像形成処理であって、前記画像形成処理の実行時において、前記第1ドラムクリーニング電圧印加回路を用いて前記第1ドラムクリーニングローラに前記第2ドラムクリーニング電圧を印加し、前記第2ドラムクリーニング電圧印加回路を用いて前記第2ドラムクリーニングローラに前記第3ドラムクリーニング電圧を印加する画像形成処理と、
前記画像形成処理の非実行時において、前記帯電電圧印加回路を用いて前記帯電ローラに前記帯電電圧を印加し、前記第1ドラムクリーニング電圧印加回路を用いて前記第1ドラムクリーニングローラに前記第1ドラムクリーニング電圧を印加し、前記画像形成処理の実行時において、前記第1ドラムクリーニングローラに付着した前記順帯電トナーを、前記感光体ドラムを経由して前記ベルトに移動させ、前記ベルトに移動した前記順帯電トナーを前記ベルトクリーナにより回収する順帯電トナー回収処理と、
を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
更に、
前記感光体ドラムに対して前記現像ローラを接離可能に移動させる現像ローラ移動機構を備え、
前記制御部は、
前記画像形成処理の実行時において、前記現像ローラ移動機構を制御して前記現像ローラを前記感光体ドラムに接触させ、
前記順帯電トナー回収処理の実行時において、前記現像ローラ移動機構を制御して前記現像ローラを前記感光体ドラムから離間させる、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
更に、
前記第2ドラムクリーニングローラに接触する回収ローラ、を備え、
前記制御部は、
前記画像形成処理及び前記順帯電トナー回収処理の実行時において、
前記回収ローラに対して、前記第2ドラムクリーニング電圧印加回路を用いて前記第3ドラムクリーニング電圧よりも大きい同極性の電圧を印加する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
更に、制御部と、
電源部と、
を備え、
前記帯電電圧印加回路は、
前記制御部から入力した第1制御信号に基づいて前記電源部から入力した電圧を昇圧して前記第1の極性の電圧を生成し、生成した前記第1の極性の電圧を前記帯電ローラ及び前記第2ドラムクリーニングローラに対して印加する第1極性印加回路と、
前記制御部から入力した第2制御信号に基づいて前記電源部から入力した電圧を昇圧し前記第2の極性の電圧を生成し、生成した前記第2の極性の電圧を前記帯電ローラ及び前記第2ドラムクリーニングローラに対して印加する第2極性印加回路と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1極性印加回路及び前記第2極性印加回路を用いて前記帯電ローラに前記帯電電圧を印加し、前記第2ドラムクリーニングローラに前記第3ドラムクリーニング電圧を印加する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、
画像を形成した前記シートの枚数が閾値枚数以上であるか否かを判断する枚数判断処理を実行し、
前記枚数判断処理により画像を形成した前記シートの枚数が閾値枚数以上であると判断した場合、前記順帯電トナー回収処理を実行する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記順帯電トナーにより前記シートに形成した画像の累計ドット数であるドットカウントが閾値ドット数以上であるか否かを判断するドットカウント判断処理を実行し、
前記ドットカウント判断処理によりドットカウントが閾値ドット数以上であると判断した場合、前記順帯電トナー回収処理を実行する、請求項5に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、画像形成装置におけるトナーを回収する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、帯電ローラを備える画像形成装置においては、正規の極性と逆に帯電した逆帯電トナーが帯電ローラに付着することがある。下記特許文献1には、トナーを供給する現像装置に逆帯電トナーを回収する画像形成装置について記載されている。特許文献1の画像形成装置は、帯電ローラのクリーニング動作において、逆帯電トナーを帯電ローラから感光ドラムに付着させ、逆帯電トナーを正規の極性に帯電させた後、感光ドラムから現像装置の現像スリーブに移動させて回収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-071296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置は、帯電ローラに付着した帯電トナーを現像装置に回収していたが、現像装置で回収したトナーを再度使用すると、画像形成の品質が低下する可能性があるため、現像装置以外で、帯電ローラに付着した帯電トナーを回収する必要があった。
【0005】
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、帯電ローラに付着した帯電トナーを現像装置以外にて回収することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記目的を達成するため、本願の画像形成装置は、感光体ドラムと、前記感光体ドラムを帯電させる帯電ローラと、帯電後の前記感光体ドラムに形成された静電潜像に、トナーを供給して前記感光体ドラムにトナー像を形成する現像ローラと、前記感光体ドラムに接触する無端状のベルトと、前記感光体ドラムに形成された前記トナー像をシートに転写する転写ローラであって、前記ベルトを挟んで前記感光体ドラムと向かい合う位置に配置される転写ローラと、前記感光体ドラムに接触する第1ドラムクリーニングローラと、前記感光体ドラムに接触する第2ドラムクリーニングローラと、ベルトクリーナと、前記帯電ローラに対して、第1の極性である帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路と、前記転写ローラに対して、前記第1の極性とは逆の第2の極性である転写電圧を印加する転写電圧印加回路と、前記第1ドラムクリーニングローラに対して、前記第1の極性である第1ドラムクリーニング電圧、及び、前記第2の極性である第2ドラムクリーニング電圧を選択的に印加する第1ドラムクリーニング電圧印加回路と、前記第2ドラムクリーニングローラに対して、前記第1の極性である第3ドラムクリーニング電圧を印加する第2ドラムクリーニング電圧印加回路と、を備える。
【0007】
これによれば、第1の極性に帯電した順帯電トナーは、画像形成時に感光体ドラムからシートに転写されずに残った場合、第2の極性の第2ドラムクリーニング電圧を第1ドラムクリーニングローラに印加することにより感光体ドラムから第1ドラムクリーニングローラに移動する。
第1ドラムクリーニングローラに移動した順帯電トナーは、非画像形成時に第1ドラムクリーニングローラに第1の極性の第1ドラムクリーニング電圧を印加することにより、第1ドラムクリーニングローラから感光体ドラムへ移動する。順帯電トナーは、感光体ドラムへ移動した後、第2の極性の転写電圧を転写ローラに印加することによりベルトへ移動し、ベルトクリーナにより回収される。
また、画像形成時に転写により発生する第2の極性に帯電した逆帯電トナーは、第2ドラムクリーニングローラに第1の極性の第3ドラムクリーニング電圧を印加することにより、第2ドラムクリーニングローラに回収される。このため、帯電ローラに付着する可能性がある逆帯電トナーを第2ドラムクリーニングローラで回収することにより現像ローラ以外で回収でき、画像の品質を維持できる。また、逆帯電トナーが帯電ローラに付着しないようにすることで帯電ローラの寿命を長く保つことができる。
【0008】
(2)また、前記第2ドラムクリーニングローラは、前記感光体ドラムの回転方向において、前記帯電ローラの位置よりも上流側で、且つ、前記第1ドラムクリーニングローラの位置よりも下流側となる位置において前記感光体ドラムと接触する、構成としても良い。
【0009】
これによれば、第1及び第2ドラムクリーニングローラの両方を、帯電ローラの位置よりも上流側に配置することで、残トナーが帯電ローラに付着することをより確実に防ぐことができる。また、上流側の第1ドラムクリーニングローラで順帯電トナーを先に回収し、下流側の第2ドラムクリーニングローラにより逆帯電トナーを後から回収できる。
【0010】
(3)また、更に、前記帯電電圧印加回路は、
前記
第2ドラムクリーニング電圧印加回路を兼用し、前記第2ドラムクリーニングローラに対して、前記第3ドラムクリーニング電圧を印加し、前記帯電ローラ及び前記第2ドラムクリーニングローラは、前記帯電電圧印加回路の出力端子と、グランドとの間に並列に接続される、構成としても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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