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公開番号2024158741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074232
出願日2023-04-28
発明の名称ポンプ式吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20241031BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】リサイクル性にも優れるうえ、従来と同じような使用感で内容液を吐出することが可能なポンプ式吐出器を提案する。
【解決手段】ポンプ式吐出器100は、内容液を収容する容器の口部に装着されるキャップ10と、キャップ10により口部に保持されステム7aが進退移動することによって駆動するポンプと、内容液を外界に吐出させる吐出口12aを有するとともにステム7aに連結するヘッドと、を備え、キャップ10とヘッドとの間に、ヘッドをキャップ10に向けて移動させた際に押し縮められる合成樹脂製の弾性体13を備え、弾性体13は、環状をなしキャップに接触する基端部13aと、ステム7aの軸線Oに沿って且つ軸線Oを周回する向きに螺旋状に延在し、根元部13cが基端部13aに一体に連結して先端部13dがヘッドに接触する弾性部13bと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容液を収容する容器の口部に装着されるキャップと、該キャップにより該口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、内容液を外界に吐出させる吐出口を有するとともに該ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを該キャップに向けて移動させることによって該容器内の内容液を該吐出口から吐出させるポンプ式吐出器であって、
前記キャップと前記ヘッドとの間に、該ヘッドを該キャップに向けて移動させた際に押し縮められる合成樹脂製の弾性体を備え、
前記弾性体は、環状をなし前記キャップに接触する基端部と、前記ステムの軸線に沿って且つ該軸線を周回する向きに螺旋状に延在し、根元部が該基端部に一体に連結して先端部が前記ヘッドに接触する弾性部と、を備えるポンプ式吐出器。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記弾性部は、前記軸線に沿う向きでの断面形状が、該軸線に沿う縦方向長さに対して該軸線に直交する横方向長さが長い矩形状である、請求項1に記載のポンプ式吐出器。
【請求項3】
前記弾性部は、前記先端部から前記根元部に向かうにつれて前記縦方向長さが長くなる拡大部分を有する、請求項2に記載のポンプ式吐出器。
【請求項4】
前記弾性部は、前記根元部の近傍に、前記拡大部分から前記根元部に向かうにつれて前記縦方向長さが短くなる縮小部分を有する、請求項3に記載のポンプ式吐出器。
【請求項5】
前記弾性部は、前記軸線に対向する配置で一対設けられている、請求項1~4の何れか一項に記載のポンプ式吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ式吐出器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ポンプ式吐出器として、容器の口部に装着されるキャップと、キャップにより口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、ステムに連結するヘッドとを備え、ヘッドをキャップに向けて移動させることによって容器内の内容液をヘッドの吐出口から吐出させるものが既知である(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなポンプ式吐出器の内部には、特許文献1に示されているように、キャップに向けて移動させたヘッドを初期位置に復帰させるためにコイルスプリングが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-31950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこのようなポンプ式吐出器は、大部分の部材は合成樹脂製であるものの、コイルスプリングは金属製である。このため使用後に廃棄するにあたって、このままの状態では樹脂品としてリサイクルすることができない。また一般にこの種のポンプ式吐出器では、通常の使用時において部材が外れてしまうことを避けるべく、例えば嵌合等によって部材同士は強固に固定されている。従って、ポンプ式吐出器を分解してコイルスプリングと他の部材とに分別するにも手間を要することとなる。
なお、本発明者がコイルスプリングの如き形状(一端側が円環状になっていて、そこから螺旋状に延在し、他端側が円環状になる形状)になる合成樹脂製の弾性体を用いて検討したところ、ヘッドが初期位置に復帰するために必要となる弾性力が得られるように設定すると、ヘッドを押圧する際には金属製のコイルスプリングを用いる場合よりも大きな力が必要であった。このように単に素材を変更するだけでは、従来に比して使用感の低下を招いていた。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決することを課題とするものであって、リサイクル性にも優れるうえ、従来と同じような使用感で内容液を吐出することが可能なポンプ式吐出器を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、内容液を収容する容器の口部に装着されるキャップと、該キャップにより該口部に保持されステムが進退移動することによって駆動するポンプと、内容液を外界に吐出させる吐出口を有するとともに該ステムに連結するヘッドと、を備え、該ヘッドを該キャップに向けて移動させることによって該容器内の内容液を該吐出口から吐出させるポンプ式吐出器であって、
前記キャップと前記ヘッドとの間に、該ヘッドを該キャップに向けて移動させた際に押し縮められる合成樹脂製の弾性体を備え、
前記弾性体は、環状をなし前記キャップに接触する基端部と、前記ステムの軸線に沿って且つ該軸線を周回する向きに螺旋状に延在し、根元部が該基端部に一体に連結して先端部が前記ヘッドに接触する弾性部と、を備えるポンプ式吐出器である。
【0008】
前記弾性部は、前記軸線に沿う向きでの断面形状が、該軸線に沿う縦方向長さに対して該軸線に直交する横方向長さが長い矩形状であることが好ましい。
【0009】
前記弾性部は、前記先端部から前記根元部に向かうにつれて前記縦方向長さが長くなる拡大部分を有することが好ましい。
【0010】
前記弾性部は、前記根元部の近傍に、前記拡大部分から前記根元部に向かうにつれて前記縦方向長さが短くなる縮小部分を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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