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公開番号2024091006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207253
出願日2022-12-23
発明の名称検査装置
出願人日東精工株式会社
代理人
主分類B65G 15/14 20060101AFI20240627BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】本発明は、無端ベルトの脱落を防止可能な検査装置の提供をする。
【解決手段】
並列配置された一対の無端ベルト31,31およびこれを支持する複数個のプーリ321~326を備え、有頭部品Sを前方に搬送する搬送ユニット30と、搬送途中で有頭部品Sの良否検査を行う検査ユニット40と、有頭部品Sを分別する分別ユニット50とを有し、前記プーリ321~326は、回転駆動源の回転駆動を受けて回転する駆動プーリ321と、前記無端ベルト31に対して常時張力を付与するテンションプーリ322と、搬送経路を形成するヘッドプーリ323およびテールプーリ324と、前記テールプーリ324より前方に位置するスナブプーリ325と、前記スナブプーリ325と前記駆動プーリ321の間に配置されるベントプーリ326の順に設けられていることを特徴とする検査装置10による。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
所定の隙間を空けて並列配置され、その隙間に吊下された有頭部品を前方に搬送する一対の無端ベルトと、前記無端ベルトが巻きかけられる環状溝が形成されたヘッドプーリおよびテールプーリとを備え、
前記ヘッドプーリおよびテールプーリは、無端ベルトによる有頭部品の搬送経路の後端部および前端部に配置されているとともに、前記環状溝が無端ベルトに吊下された有頭部品と干渉しないよう浅く形成されている搬送ユニットと、
前記搬送ユニットによる搬送途中で有頭部品の良否検査を行う検査ユニットと、
前記検査ユニットの検査結果に基づき、前記搬送ユニットによる搬送経路に終端部に達した有頭部品を良品と不良品とで分別する分別ユニットとを有する検査装置において、
前記搬送ユニットは、前記テールプーリより前方に位置し、前記無端ベルトが巻きかけられるスナブプーリを備え、前記スナブプーリの外周には、上下対称かつ無端ベルトの太さ寸法より深く構成された環状溝が形成されていることを特徴とする検査装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記搬送ユニットは、回転駆動源の回転駆動を受けて回転する駆動プーリと、前記無端ベルトに対して常時張力を付与するテンションプーリと、前記スナブプーリと前記駆動プーリの間に配置されるベントプーリを備え、
前記無端ベルトは、駆動プーリ,テンションプーリ、ヘッドプーリ、テールプーリ、スナブプーリ、ベントプーリの順に巻きかけられていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記スナブプーリは、前記テールプーリに対して前記無端ベルトが15度から90度の範囲で巻きかけられるような位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有頭部品を搬送する無端ベルトを備えた有頭部品の検査装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ねじ等の有頭部品を搬送検査する検査装置として、特許文献1に示された検査装置が知られている。この検査装置は、一対の無端ベルトを回転させることでねじを前方に搬送する搬送ユニットと、この搬送ユニットにより搬送途中のねじを撮像する検査ユニットと、この検査ユニットの撮像結果を基にねじが良品か不良品かを検査する検査ユニットと、この検査ユニットの検査結果を基にねじを良品あるいは不良品に分別する分別ユニットとを備えている。なお、前記分別ユニットは、前記搬送ユニットの前端部の下方に位置する良品側の容器および良品側の容器と横並びに配置された不良品側の容器と、前記搬送ユニットの前端部まで到達したねじを圧縮空気により良品側の容器あるいは不良品側の容器まで吹き飛ばすエアガンを有している。
【0003】
上述のような検査装置において、外周に環状溝が形成されたプーリを複数個備えており、無端ベルトは、これらプーリに巻きかけられることで所定の高さに支持されている。前記プーリは、ねじの搬送経路上に後端部に位置するヘッドプーリおよび前端部に位置するテールプーリと、ヘッドプーリの近傍設置される回転駆動源の駆動受けて回転する駆動プーリおよび無端ベルトに所定の張力を負荷するテンションプーリ等から構成されている。また、前記ヘッドプーリおよびテールプーリは、無端ベルトに吊下されたねじと干渉することがないよう、環状溝が浅く構成されていた。これらプーリを備えることにより、検査装置は、回転駆動源の駆動を受けて無端ベルトが回転可能になるとともにテンションプーリによって揺れおよび撓みを吸収されるため、無端ベルトがプーリから脱落することが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5466382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の検査装置は、前述のように環状溝が浅く、なおかつ無端ベルトの揺れや撓みを吸収するテンションプーリから離れ、無端ベルトの揺れが比較的大きくなり易い位置に配置されたテールプーリが前端部に配置され、テールプーリに無端ベルトが180度以上接触する構造であった。このため、多数のねじを吊下した状態の無端ベルトに上下方向の振動が生じた際、無端ベルトがテールプーリから脱落するという問題があった。
【0006】
そのため、本発明は、無端ベルトがプーリから外れ難い検査装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、所定の隙間を空けて並列配置され、その隙間に吊下された有頭部品を前方に搬送する一対の無端ベルトと、前記無端ベルトが巻きかけられる環状溝が形成されたヘッドプーリおよびテールプーリとを備え、前記ヘッドプーリおよびテールプーリは、無端ベルトによる有頭部品の搬送経路の後端部および前端部に配置されているとともに、前記環状溝が無端ベルトに吊下された有頭部品と干渉しないよう浅く形成されている搬送ユニットと、前記搬送ユニットによる搬送途中で有頭部品の良否検査を行う検査ユニットと、前記検査ユニットの検査結果に基づき、前記搬送ユニットによる搬送経路に終端部に達した有頭部品を良品と不良品とで分別する分別ユニットとを有する検査装置において、前記搬送ユニットは、前記テールプーリより前方に位置し、前記無端ベルトが巻きかけられるスナブプーリを備え、前記スナブプーリの外周には、上下対称かつ無端ベルトの太さ寸法より深く構成された環状溝が形成されていることを特徴とする。なお、前記搬送ユニットは、回転駆動源の回転駆動を受けて回転する駆動プーリと、前記無端ベルトに対して常時張力を付与するテンションプーリと、前記スナブプーリと前記駆動プーリの間に配置されるベントプーリを備え、前記無端ベルトは、駆動プーリ,テンションプーリ、ヘッドプーリ、テールプーリ、スナブプーリ、ベントプーリの順に巻きかけられていることが好ましい。また、前記スナブプーリは、前記テールプーリに対して前記無端ベルトが15度から90度の範囲で巻きかけられるような位置に設定されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の検査装置は、前記テールプーリより前方に位置するスナブプーリが配置されており、無端ベルトがテールプーリに接触する角度が小さくなる。また、スナブプーリの環状溝が深く上下対称に構成されているため、無端ベルトが上下にずれにくくなる。これらにより、無端ベルトがプーリから脱落し難くなる等の利点がある。また、テンションプーリにより、常時所定の張力が付与されるため、脱落し難くなる等の利点もある。また、前記無端ベルトが前記テールプーリに対して15度以上接触するよう構成されているため、ねじの脱落位置が安定するという等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る検査装置の構造を示す右面図である。
本発明に係る検査装置の構造を示す平面図である。
図1のA部拡大右側面図である。
図2のB部拡大平面図である。
図3のC―C線断面平面図。
本発明に係る検査装置のプーリの構造を示す要部拡大側面図であり、(a)はスナブプーリの構造を示す要部拡大側面図であり、(b)はテールプーリの構造を示す要部拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。図1ないし図5において10は、有頭部品の一例であるねじSの外観検査を行う検査装置である。この検査装置10は、図1に示すように貯留ボウル(図示せず)と、この貯留ボウルに接続された直進レール20と、この直進レール20からねじSを受け取り前方に搬送する搬送ユニット30と、この搬送ユニット30により搬送途中のねじSの外観を検査する検査ユニット40と、この検査ユニット40の結果を基にねじSを良品と不良品とで分別する分別ユニット50と、各種ユニットの駆動を制御する制御ユニットを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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