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公開番号2024158332
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073455
出願日2023-04-27
発明の名称マイクロニードルデバイス及びその適用方法
出願人久光製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61M 37/00 20060101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】マイクロニードルが皮膚の角質層を完全に貫通せず、かつ、皮膚バリア機能の亢進に関わる遺伝子のmRNAの発現量を増加させ、かつ、セラミド量を増加させることができる、マイクロニードルデバイスの適用方法を提供すること。
【解決手段】三次元培養皮膚中の皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子のmRNA発現量及びセラミド量を増加させる方法であって、上記三次元培養皮膚に、基板と上記基板上に配置されたマイクロニードルを備えるマイクロニードルデバイスを適用することを含み、上記マイクロニードルの長さが300μm~900μmであり、上記マイクロニードルが28本/cm2~640本/cm2の密度で上記基板上に配置されており、上記マイクロニードルデバイスを上記三次元培養皮膚に適用するときの荷重が0.5N~1.5Nである、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
三次元培養皮膚中の皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子のmRNA発現量及びセラミド量を増加させる方法であって、
前記三次元培養皮膚に、基板と前記基板上に配置されたマイクロニードルを備えるマイクロニードルデバイスを適用することを含み、
前記マイクロニードルの長さが300μm~900μmであり、
前記マイクロニードルが28本/cm

~640本/cm

の密度で前記基板上に配置されており、
前記マイクロニードルデバイスを前記三次元培養皮膚に適用するときの荷重が0.5N~1.5Nである、
方法。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子が、SPTLC3、FLG及びTGM1からなる群から選択される1以上の遺伝子である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
三次元培養皮膚中の皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子のmRNA発現量及びセラミド量を増加させるためのマイクロニードルデバイスであって、
基板と前記基板上に配置されたマイクロニードルを備え、
前記マイクロニードルの長さが300μm~900μmであり、
前記マイクロニードルが28本/cm

~640本/cm

の密度で前記基板上に配置されており、
前記三次元培養皮膚に適用するときの前記マイクロニードルデバイスにかかる荷重が0.5N~1.5Nである、
マイクロニードルデバイス。
【請求項4】
前記皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子が、SPTLC3、FLG及びTGM1からなる群から選択される1以上の遺伝子である、請求項3に記載のマイクロニードルデバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロニードルデバイス及びその適用方法に関する。より詳細には、三次元培養皮膚中の皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子のmRNA発現量及びセラミド量を増加させるためのマイクロニードルデバイス及び三次元培養皮膚中の皮膚バリア機能の亢進に関連する遺伝子のmRNA発現量及びセラミド量を増加させる方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、薬剤の経皮吸収を向上させるためのデバイスとして、基板上に微小突起を設けたもの(微小突起付きアレイ)が知られている。微小突起は、皮膚最外層である角質層を穿刺することを目的とし、様々なサイズや形状が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
微小突起付きアレイを利用した場合の薬剤の適用方法についても様々な方法が提案されている。特許文献2には、薬剤を微小突起表面にコーティングすること、微小突起に薬剤あるいは生体成分を透過させるための溝又は中空部分を設けること、微小突起自身に薬剤を混合すること等が記載されている。また、特許文献2には、リザーバー媒体は糖類を含むことが好ましく、特に、ガラス(非晶質の固体物質)を形成するラクトース、ラフィノース、トレハロースもしくはスクロースのような安定化用糖類を含むことも記載されている。
【0004】
特許文献3及び4には、微小突起の高さを10μm~3mmとし、且つ微小突起の先端部の形状を平坦形状又は丸みを帯びた形状とすることで、微小突起が角質層を貫通することなく、表皮を引き伸ばしながら、突起に付着又は含まれる化粧料、医薬、プラスチック等の化合物を投与できる旨の記載がある。
【0005】
特許文献5には、基板と、基板に設けられ、該基板と接続する底部から先端部に向けて細くなるテーパ状の微小突起とを有する微小突起付きアレイと、微小突起付きアレイを皮膚に当てるための押さえ手段と、を備え、微小突起の任意の側面における先端部から底部までの距離をaとし、該距離を示す第1の線分を基板上に投影してなる第2の線分の長さをbとした場合に、1.0<(a/b)≦7.5の関係が成立し、微小突起の高さが50~300μmであり、微小突起が皮膚の角質層を貫通しない微小突起付きアレイを有するデバイスに関する記載がある。
【0006】
特許文献6には、角層の損傷を抑制することができ、且つ、突起具を皮膚に押し当てるのみで血流促進効果を得ることができる突起具の使用方法として、熱可塑性樹脂を含み、微細突起の先端径が10μm~400μmである突起具を、非侵襲又は低侵襲で皮膚に押し付ける方法が記載されている。
【0007】
非特許文献1には、マイクロニードル法は、表皮と表層真皮にダメージを与えることで効果を発揮し、コラーゲンやエラスチンの発現を誘導するとともに、皮膚構造を改善することを目的としている旨の記載がある。
【0008】
非特許文献2には、リンクルクリームとマイクロニードルパッチの併用治療は、リンクルクリーム又はパッチのみの単独塗布と比較して、カラスの足跡と鼻唇溝のIGAスコアを有意に改善した旨の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特表2001-506904号公報
特表2004-504120号公報
特開2007-089792号公報
特開2007-130417号公報
国際公開第2011/148994号
特開2022-188715号公報
【非特許文献】
【0010】
Robati et al., "Efficacy of microneedling versus fractionalEr:YAG laser in facial rejuvenation", J Cosmet Dermatol, 2020, 19(6):1333-1340.
Hong et al., "Efficacy and safety of a novel, solublemicroneedle patch for the improvement of facial wrinkle", J CosmetDermatol, 2018, 17(2): 235-241.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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