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公開番号
2024157890
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023072524
出願日
2023-04-26
発明の名称
自動駐車システム、車両側アプリケーションおよび設備側アプリケーション
出願人
新明和工業株式会社
,
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
E04H
6/42 20060101AFI20241031BHJP(建築物)
要約
【課題】 自動運転車と機械式駐車設備の制御装置に自動駐車のための連携仕様を実装させる必要がない自動駐車システムを提供する。
【解決手段】 通信機器と車両側制御装置との間で車両側制御信号により通信して自動運転車を制御するための車両側アプリケーションと、当該通信機器と設備側制御装置の間で設備側制御信号により通信して機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションとを備え、車両側アプリケーションと設備側アプリケーションとは、入出庫連携用制御信号により当該通信機器内でアプリケーション間通信を行い、車両側アプリケーションは、入出庫連携用制御信号を設備側アプリケーションに送信することに基づいて設備側アプリケーションに設備側制御装置を制御させ、設備側アプリケーションは、入出庫連携用制御信号を車両側アプリケーションに送信することに基づいて車両側アプリケーションに車両側制御装置を制御させ、自動運転車と機械式駐車設備とを連携動作させる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
通信機器にインストールされるとともに前記通信機器と自動運転車の車両側制御装置との間で車両側制御信号により通信して前記自動運転車を制御するための車両側アプリケーションと、
前記通信機器にインストールされるとともに前記通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置との間で設備側制御信号により通信して前記機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションと、を備え、
前記車両側アプリケーションと前記設備側アプリケーションとは、入出庫連携用制御信号により、前記通信機器内でアプリケーション間通信を行うように構成され、
前記車両側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記設備側アプリケーションに送信することに基づいて前記設備側アプリケーションに前記設備側制御装置を制御させ、および/または、
前記設備側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記車両側アプリケーションに送信することに基づいて前記車両側アプリケーションに前記車両側制御装置を制御させることによって、
前記自動運転車と前記機械式駐車設備とが連携動作するように構成されている、
自動駐車システム。
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【請求項2】
第1通信機器にインストールされるとともに前記第1通信機器と自動運転車の車両側制御装置との間で車両側制御信号により通信して前記自動運転車を制御するための車両側アプリケーションと、
第2通信機器にインストールされるとともに前記第2通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置との間で設備側制御信号により通信して前記機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションと、を備え、
前記車両側アプリケーションと前記設備側アプリケーションとは、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間で送受信される入出庫連携用制御信号により、アプリケーション間通信を行うように構成され、
前記車両側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記設備側アプリケーションに送信することに基づいて前記設備側アプリケーションに前記設備側制御装置を制御させ、および/または、
前記設備側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記車両側アプリケーションに送信することに基づいて前記車両側アプリケーションに前記車両側制御装置を制御させることによって、
前記自動運転車と前記機械式駐車設備とが連携動作するように構成されている、
自動駐車システム。
【請求項3】
前記設備側アプリケーションは、前記車両側アプリケーションから受信した所定の一種類の前記入出庫連携用制御信号に基づいて、所定の複数種類の前記設備側制御信号を前記設備側制御装置に送信することにより、前記機械式駐車設備の複数種類の動作を1セットとする組み合わせ動作を行わせるようにした、
請求項1または2に記載の自動駐車システム。
【請求項4】
前記機械式駐車設備は、前記自動運転車を入出庫室と格納部との間で搬送する搬送装置と、前記入出庫室の入出庫口に設けられた入出庫扉を開閉させる扉開閉装置とを有し、
前記組み合わせ動作は、前記搬送装置の動作と、前記扉開閉装置の動作との組み合わせを含む、
請求項3に記載の自動駐車システム。
【請求項5】
前記機械式駐車設備は、入出庫室の入出庫口に設けられた入出庫扉を開閉させる扉開閉装置と、前記自動運転車を載置して方向転換させるターンテーブル装置を有し、
前記組み合わせ動作は、前記扉開閉装置の動作と、前記ターンテーブル装置の動作との組み合わせを含む、
請求項4に記載の自動駐車システム。
【請求項6】
前記通信機器は、ユーザが携帯可能であり、前記車両側アプリケーションおよび前記設備側アプリケーションの少なくとも一方を操作する操作部を有している
請求項1に記載の自動駐車システム。
【請求項7】
前記操作部から前記車両側アプリケーションまたは前記設備側アプリケーションのいずれか一方に指示することに基づいて、前記車両側アプリケーションまたは前記設備側アプリケーションのいずれか他方のバックグラウンド起動が行われる、
請求項6に記載の自動駐車システム。
【請求項8】
通信機器にインストールされるとともに、前記通信機器と自動運転車の車両側制御装置との間で車両側制御信号により通信して前記自動運転車を制御するための車両側アプリケーションであって、
機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションとの間で、複数の入出庫連携用制御信号により、アプリケーション間通信を行うように構成され、
車両側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記設備側アプリケーションに送信することにより前記設備側アプリケーションに設備側制御装置を制御させ、前記入出庫連携用制御信号を前記設備側アプリケーションから受信することにより前記機械式駐車設備の状態を把握するように構成されている、
車両側アプリケーション。
【請求項9】
通信機器にインストールされるとともに、前記通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置との間で設備側制御信号により通信して前記機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションであって、
自動運転車を制御するための車両側アプリケーションとの間で、複数の入出庫連携用制御信号により、アプリケーション間通信を行うように構成され、
設備側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記車両側アプリケーションに送信することにより前記車両側アプリケーションに車両側制御装置を制御させ、前記入出庫連携用制御信号を前記車両側アプリケーションから受信することにより前記自動運転車の状態を把握するように構成されている、
設備側アプリケーション。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、自動運転車と機械式駐車設備とを連携させて自動運転で入出庫させる自動駐車システムと、その自動駐車システムに使用される車両側アプリケーションおよび設備側アプリケーションに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動運転車(所定場所への駐車が自動運転で可能な車両)の開発が進められており、自動運転車の駐車が可能なパーキングシステムに関する文献も公開されている。例えば、自動運転車の車両側制御装置と機械式駐車設備の受入側制御装置との間で通信して自動運転車を入出庫させるものがある(例えば、特許文献1参照)。この文献のシステムでは、操作端末からの入庫または出庫のスタート指令が自動運転車の車両側制御装置と駐車設備の受入側制御装置とにそれぞれ出され、その後は車両側制御装置と受入側制御装置との間で直接やり取りしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6785582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記文献のシステムでは、自動運転車の車両側制御装置と機械式駐車設備の受入側制御装置との間で直接通信するため、自動運転車と機械式駐車設備のそれぞれを連携させる制御が必要となる。すなわち、上記システムでは、自動運転車と機械式駐車設備のそれぞれの制御装置は、車両固有の制御、駐車設備固有の制御に加え、連携のための制御を実行する必要がある。このため、上記システムでは、自動運転車のメーカと機械式駐車設備のメーカとが動作制御のための連携仕様を細かく調整する必要がある。その上、機械式駐車設備にはタワー式や多段式などさまざま形式があるため、すべての形式の動作制御のための連携仕様を車両側制御装置に実装させる必要がある。
【0005】
そこで、本出願は、自動運転車と機械式駐車設備の制御装置に自動駐車のための連携仕様を実装させる必要がない自動駐車システム、車両側アプリケーションおよび設備側アプリケーションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の第1の態様に係る自動駐車システムは、通信機器にインストールされるとともに前記通信機器と自動運転車の車両側制御装置との間で車両側制御信号により通信して前記自動運転車を制御するための車両側アプリケーションと、前記通信機器にインストールされるとともに前記通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置との間で設備側制御信号により通信して前記機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションと、を備え、前記車両側アプリケーションと前記設備側アプリケーションとは、入出庫連携用制御信号により、前記通信機器内でアプリケーション間通信を行うように構成され、前記車両側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記設備側アプリケーションに送信することに基づいて前記設備側アプリケーションに前記設備側制御装置を制御させ、および/または、前記設備側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記車両側アプリケーションに送信することに基づいて前記車両側アプリケーションに前記車両側制御装置を制御させることによって、前記自動運転車と前記機械式駐車設備とが連携動作するように構成されている。この明細書および特許請求の範囲の書類中において、車両側制御装置と車両側アプリケーションとの通信、および設備側制御装置と設備側アプリケーションとの通信は、同一通信機器における直接的な通信および異なる通信機器における間接的な通信のいずれも含む。
【0007】
上記構成によれば、車両側アプリケーションの働きで生成される車両側制御信号により、通信機器と自動運転車の車両側制御装置とが通信される。また、設備側アプリケーションの働きで生成される設備側制御信号により、当該通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置とが通信される。通信機器内では、車両側アプリケーションと設備側アプリケーションとが入出庫連携用制御信号によりアプリケーション間通信する。これにより、自動運転車と機械式駐車設備とが連係動作される。
【0008】
また、本出願の第2の態様に係る自動駐車システムは、第1通信機器にインストールされるとともに前記第1通信機器と自動運転車の車両側制御装置との間で車両側制御信号により通信して前記自動運転車を制御するための車両側アプリケーションと、第2通信機器にインストールされるとともに前記第2通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置との間で設備側制御信号により通信して前記機械式駐車設備を制御するための設備側アプリケーションと、を備え、前記車両側アプリケーションと前記設備側アプリケーションとは、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間で送受信される入出庫連携用制御信号により、アプリケーション間通信を行うように構成され、前記車両側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記設備側アプリケーションに送信することに基づいて前記設備側アプリケーションに前記設備側制御装置を制御させ、および/または、前記設備側アプリケーションは、前記入出庫連携用制御信号を前記車両側アプリケーションに送信することに基づいて前記車両側アプリケーションに前記車両側制御装置を制御させることによって、前記自動運転車と前記機械式駐車設備とが連携動作するように構成されている。
【0009】
上記構成によれば、車両側アプリケーションの働きで生成される車両側制御信号により、第1通信機器と自動運転車の車両側制御装置とが通信される。また、設備側アプリケーションの働きで生成される設備側制御信号により、第2通信機器と機械式駐車設備の設備側制御装置とが通信される。車両側アプリケーションと設備側アプリケーションとは、前記第1通信機器と前記第2通信機器との間で送受信される入出庫連携用制御信号によりアプリケーション間通信する。これにより、自動運転車と機械式駐車設備とが連係動作される。
【0010】
上記第1の態様に係る自動駐車システムおよび第2の態様に係る自動駐車システムによれば、自動運転車と機械式駐車設備との連携に関わる動作制御(動作シーケンス)について、自動運転車と機械式駐車設備の個別の動作制御とは別のアプリケーションで行う構成とすることで、車両と機械式駐車設備のそれぞれの制御装置に対し、連携に直接関わる制御の実装を不要とする。よって、自動運転車の車両側制御装置と機械式駐車設備の設備側制御装置とが直接通信することなく、自動運転車を機械式駐車設備に入出庫させることができる。車両側制御装置は、エレベータ式、垂直循環式、水平循環式、地下式、平面往復式、多段式、縦横移動パズル式などの機械式駐車設備の種類や形態に応じた対応を不要にできる。また、設備側制御装置は、自動運転車の速度や操舵に関わる対応を不要にできる。これにより、自動運転車のメーカと機械式駐車設備のメーカとが、自動運転車に備わる車両側制御装置と機械式駐車設備に備わる設備側制御装置について、動作制御のための連携仕様を細かく調整する必要がない。これにより、自動運転車のメーカは機械式駐車設備の連携仕様を考慮することなく独自に自動運転車の既存製品改良や新規製品開発を行うことができる。また、機械式駐車設備のメーカは自動運転車の連携仕様を考慮することなく独自に機械式駐車設備の既存製品改良や新規製品開発を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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