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公開番号2024135372
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046010
出願日2023-03-22
発明の名称住宅
出願人トヨタホーム株式会社
代理人個人,個人
主分類E04H 1/02 20060101AFI20240927BHJP(建築物)
要約【課題】空調室内機や収納棚を設置する上で、外観が損なわれるのを抑制することができる住宅を提供する。
【解決手段】住宅10は、バルコニー23と、バルコニー23の長辺部23a及び短辺部23bに跨るように形成された屋内空間部38とを備える。バルコニー23と屋内空間部38とは平面視L字状の仕切壁41により仕切られている。仕切壁41は、長辺部23aに配置される長辺側壁部41aと、短辺部23bに配置される短辺側壁部41bとを有し、それら各壁部41a,41bが接続される部分は壁接続部41cである。短辺側壁部41bにおける壁接続部41cとは反対側の端部からバルコニー23とは反対側に延びる外壁部37と、壁接続部41cから外壁部37と同じ側に延び外壁部37と対向する接続壁部46とを備える。接続壁部46と短辺側壁部41bと外壁部37とにより囲まれた内側に、屋内空間部38の一部である凹状空間51が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
平面視において矩形形状をなすバルコニーと、
前記バルコニーと隣接し、前記バルコニーの長辺部及び短辺部に跨るように形成された屋内空間部と、
前記長辺部及び前記短辺部に沿って平面視Ｌ字状に延び、前記バルコニーと前記屋内空間部とを仕切る仕切壁とを備える住宅であって、
前記仕切壁は、前記長辺部に沿って配置される長辺側壁部と、前記短辺部に沿って配置される短辺側壁部とを有し、前記長辺側壁部と前記短辺側壁部とが接続される部分は壁接続部であり、
前記短辺側壁部における前記壁接続部とは反対側の端部から、前記バルコニー側とは反対側に向けて延び、前記屋内空間部を屋外と仕切る外壁部と、
前記壁接続部から前記外壁部と同じ側に延び、前記外壁部と対向する対向壁部と、
を備え、
前記対向壁部と前記短辺側壁部と前記外壁部とにより囲まれた内側に、前記屋内空間部の一部である凹状空間が形成されている、住宅。
続きを表示（約 640 文字）【請求項２】
前記凹状空間には、物を収納可能な収納棚が設置され、
前記凹状空間のうち前記収納棚よりも上方のスペースは空調室内機を設置可能な空調設置スペースとなっている、請求項１に記載の住宅。
【請求項３】
前記対向壁部における前記壁接続部とは反対側の端部から、前記凹状空間側とは反対側に向けて延びる間仕切壁部を備え、
前記間仕切壁部により、前記屋内空間部が、前記凹状空間を含む第１空間部と第２空間部とに仕切られており、
前記対向壁部により、前記第２空間部と前記凹状空間とが仕切られている、請求項１又は２に記載の住宅。
【請求項４】
前記住宅は、複数の住戸を備える集合住宅であり、
所定の前記住戸は、平面視において矩形形状をなすとともに、前記バルコニーと前記屋内空間部とをそれぞれ有しており、
平面視における前記所定の住戸の短手方向を住戸短手方向とした場合、
前記バルコニーは、その長辺方向を前記住戸短手方向に向けて配置され、
前記屋内空間部は、前記所定の住戸における前記住戸短手方向の全域に亘って形成され、
前記間仕切壁部は、前記所定の住戸における前記住戸短手方向の中央部に位置し、
前記バルコニーは、前記住戸短手方向における長さが前記第２空間部よりも短くなっており、それにより、前記間仕切壁部と前記短辺側壁部とが前記住戸短手方向にずれて配置されている、請求項３に記載の住宅。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、住宅に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
住宅では、エアコンの室内機が、屋内と屋外とを仕切る外壁の上部に取り付けられるのが一般的である。室内機には、室外機に通じる配管が接続され、その配管は室内機から外壁に沿って下方に延び、外壁に形成された貫通孔を通じて屋外に引き出される。
【０００３】
特許文献１には、上記配管のうち室内機から貫通孔までの部分を配管カバーにより覆う技術が開示されている。この技術によれば、配管が屋内に露出するのを防止できるため、配管により部屋の外観が損なわれるのを防止できる。また、特許文献１の配管カバーには物を収納可能な収納棚が固定されている。収納棚は、室内機の下方のデッドスペースを利用して配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－６６３２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、上記特許文献１の構成では、収納棚が室内機とともに外壁から突出して配置される。そのため、室内機や収納棚により、部屋の外観が損なわれるおそれがある。
【０００６】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、空調室内機や収納棚を設置する上で、外観が損なわれるのを抑制することができる住宅を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記課題を解決すべく、第１の発明の住宅は、平面視において矩形形状をなすバルコニーと、前記バルコニーと隣接し、前記バルコニーの長辺部及び短辺部に跨るように形成された屋内空間部と、前記長辺部及び前記短辺部に沿って平面視Ｌ字状に延び、前記バルコニーと前記屋内空間部とを仕切る仕切壁とを備える住宅であって、前記仕切壁は、前記長辺部に沿って配置される長辺側壁部と、前記短辺部に沿って配置される短辺側壁部とを有し、前記長辺側壁部と前記短辺側壁部とが接続される部分は壁接続部であり、前記短辺側壁部における前記壁接続部とは反対側の端部から、前記バルコニー側とは反対側に向けて延び、前記屋内空間部を屋外と仕切る外壁部と、前記壁接続部から前記外壁部と同じ側に延び、前記外壁部と対向する対向壁部と、を備え、前記対向壁部と前記短辺側壁部と前記外壁部とにより囲まれた内側に、前記屋内空間部の一部である凹状空間が形成されている。
【０００８】
第１の発明の住宅は、平面視矩形のバルコニーと、バルコニーと隣接する屋内空間部とを備える。屋内空間部は、バルコニーの長辺部及び短辺部に跨るように形成されている。バルコニーの長辺部及び短辺部に沿って平面視Ｌ字状の仕切壁が設けられている。その仕切壁によりバルコニーと屋内空間部とが仕切られている。仕切壁は、バルコニーの長辺部に沿って配置される長辺側壁部と、バルコニーの短辺部に沿って配置される短辺側壁部とを有する。長辺側壁部と短辺側壁部とが接続される部分は壁接続部である。
【０００９】
ここで、上述した住宅の構成において、本件発明者は、壁幅が比較的短い短辺側壁部に着目し、その短辺側壁部を用いた以下の特徴的構成に想い到った。すなわち、上記の住宅は、さらに、短辺側壁部における壁接続部とは反対側の端部からバルコニー側とは反対側に向けて延びる外壁部と、壁接続部から外壁部と同じ側に延び当該外壁部と対向する対向壁部とを備える。そして、対向壁部と短辺側壁部と外壁部とにより囲まれた内側に、屋内空間部の一部である凹状空間を形成している。かかる構成によれば、凹状空間に空調室内機や収納棚を設置することができる。そのため、空調室内機や収納棚により外観が損なわれるのを抑制することができる。また、対向壁部が壁接続部から延びていることにより、対向壁部と長辺側壁部とにより連続した壁面を形成することができる。そのため、例えば対向壁部が短辺側壁部の壁幅方向の中間部から延びている場合と比べ、対向壁部を目立ちにくくすることができる。これにより、空調室内機や収納棚を設置する上で、外観が損なわれるのを抑制することができる。
【００１０】
第２の発明の住宅は、第１の発明において、前記凹状空間には、物を収納可能な収納棚が設置され、前記凹状空間のうち前記収納棚よりも上方のスペースは空調室内機を設置可能な空調設置スペースとなっている。
（【００１１】以降は省略されています）

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