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公開番号2024156667
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2024107228,2022112935
出願日2024-07-03,2022-07-14
発明の名称ニコチン塩、共結晶、及び塩共結晶複合体
出願人アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類C07D 401/04 20060101AFI20241029BHJP(有機化学)
要約【課題】タバコ製品を含む広範囲の製品に適用可能であり得る様々な形態のニコチンを提供する。
【解決手段】ムチン酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、及び2,3-ジヒドロキシ安息香酸とのニコチン塩、ならびにニコチン4-アセトアミド安息香酸塩、ニコチンゲンチジン酸塩(nicotine gentisate)、及びニコチン1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸塩の結晶多形形態が提供される。本発明は、そのようなニコチン塩、共結晶、及び塩共結晶、ならびにそれらの多形形態の調製及び特徴付けの方法をさらに提供する。加えて、ニコチン塩、共結晶、及び/または塩共結晶を含む、喫煙物品、無煙タバコ製品、ならびに電子喫煙物品を含むタバコ製品も提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ニコチン及びムチン酸の塩;ニコチン及び3,5-ジヒドロキシ安息香酸の塩;ニコチン及び2,3-ジヒドロキシ安息香酸の塩;ニコチン1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸塩の結晶多形形態であって、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち15.6、16.1、20.5、22.5、及び27.1のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶多形形態;ニコチン4-アセトアミド安息香酸塩の結晶多形形態であって、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち16.839、17.854、20.134、及び23.265のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶多形形態、ならびにニコチンゲンチジン酸塩の結晶多形形態であって、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち13.000、19.017、20.194、及び21.000のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶多形形態からなる群から選択される、ニコチン塩または結晶多形形態。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
ニコチン及びムチン酸の塩を含み、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち14.289、15,449、19.66、及び20.412のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項1に記載のニコチン塩または結晶多形形態。
【請求項3】
前記塩または結晶多形形態の少なくとも約50%が、結晶形態である、請求項1に記載のニコチン塩または結晶多形形態。
【請求項4】
ニコチン及び3,5-ジヒドロキシ安息香酸の塩を含み、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち12.7、17.8、19.7、20.2、21.3、24.5、24.9、25.8、及び29.8のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる無水形態である、請求項1に記載のニコチン塩または結晶多形形態。
【請求項5】
ニコチン及び3,5-ジヒドロキシ安息香酸の塩を含み、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち10.7、13.4、15.0、17.2、17.3、19.0、21.4、21.6、22.2、22.6、22.9、24.3、25.1、25.5、及び29.7のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる水和形態である、請求項1に記載のニコチン塩または結晶多形形態。
【請求項6】
ニコチン及び2,3-ジヒドロキシ安息香酸の塩を含み、前記形態が、以下の2θ回折角、すなわち12.4、12.5、15.2、18.3、19.7、20.3、20.9、24.9、25.2、26.5、及び30.4のうちの1つ以上においてピークを有するX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、請求項1に記載のニコチン塩または結晶多形形態。
【請求項7】
カートリッジ本体内に収容された吸入可能な物質媒体と、前記吸入可能な物質媒体の少なくとも一部分に熱を提供するように位置付けられた加熱部材と、を備える、電子喫煙物品であって、前記吸入可能な物質媒体が、請求項1に記載のニコチン塩または結晶多形形態のうちの1つ以上を含む、電子喫煙物品。
【請求項8】
前記吸入可能な物質媒体が、グリセリン、水、及び風味材料のうちの1つ以上をさらに含む、請求項7に記載の電子喫煙物品。
【請求項9】
ニコチン塩または結晶多形形態の量が、前記物品の一吹き当たり約0.01mg~約0.5mgの量のニコチンを提供するのに十分な量である、請求項7に記載の電子喫煙物品。
【請求項10】
ニコチン塩または結晶多形形態の量が、前記物品の一吹き当たり約0.05mg~約0.3mgの量のニコチンを提供するのに十分な量である、請求項7に記載の電子喫煙物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ニコチンの様々な塩、共結晶、及び塩共結晶、ならびにそのような塩、共結晶、及び塩共結晶が組み込まれ得る組成物及び製品(例えば、タバコ製品)に関する。
続きを表示(約 5,000 文字)【背景技術】
【0002】
紙巻きタバコ、葉巻、及びパイプは、タバコを様々な形態で用いる人気のある喫煙物品である。そのような喫煙物品は、タバコを加熱するか、または燃焼させることによって使用され、エアロゾル(例えば、煙)が喫煙者によって吸入される。電子喫煙物品は、さらなる種類のタバコ製品であり、エアロゾル化可能な材料の送達のための貯蔵器及び加熱システムを備える。タバコは、いわゆる「無煙」形態で楽しまれることもある。特に人気の無煙タバコ製品は、いくつかの形態の加工タバコまたはタバコ含有配合物を使用者の口に挿入することによって用いられる。
【0003】
タバコの種類、タバコのブレンド、トップドレッシング及びケーシング材料、タバコロッドのための紙巻き材料のブレンドパッキング密度及び種類を含む様々な種類の紙巻きタバコ成分が、当該技術分野において記載されている。例えば、紙巻きタバコ成分の様々な代表的種類、ならびに様々な紙巻きタバコ設計、形式、構成、及び特徴は、Johnson,Development of Cigarette Components to Meet Industry Needs,52
nd
T.S.R.C.(September 1998)、米国特許第5,101,839号(Jakobら)、米国特許第5,159,944号(Arzonicoら)、米国特許第5,220,930号(Gentry)、及び米国特許第6,779,530号(Kraker)、米国特許出願公開第2005/0016556号(Ashcraftら)、同第2005/0066986号(Nestorら)、同第2005/0076929号(Fitzgeraldら)、同第2006/0272655号(Thomasら)、同第2007/0056600号(Coleman,IIIら)、及び同第2007/0246055号(Oglesby)に記載されており、各々が参照により本明細書に組み込まれる。
【0004】
例示的な無煙タバコ配合物、原料、及び加工方法は、米国特許第1,376,586号(Schwartz)、同第3,696,917号(Levi)、同第4,513,756号(Pittmanら)、同第4,528,993号(Sensabaugh,Jr.ら)、同第4,624,269号(Storyら)、同第4,991,599号(Tibbetts)、同第4,987,907号(Townsend)、同第5,092,352号(Sprinkle,IIIら)、同第5,387,416号(Whiteら)、同第6,668,839号(Williams)、同第6,834,654号(Williams)、同第6,953,040号(Atchleyら)、同第7,032,601号(Atchleyら)、及び同第7,694,686(Atchleyら)、米国特許公開第2004/0020503号(Williams)、同第2005/0115580号(Quinterら)、同第2006/0191548号(Stricklandら)、同第2007/0062549号(Holton,Jr.ら)、同第2007/0186941号(Holton,Jr.ら)、同第2007/0186942号(Stricklandら)、同第2008/0029110号(Dubeら)、同第2008/0029116号(Robinsonら)、同第2008/0173317号(Robinsonら)、同第2008/0196730号(Engstromら)、同第2008/0209586号(Neilsenら)、同第2008/0305216号(Crawfordら)、同第2009/0065013号(Essenら)、同第2009/0293889号(Kumarら)、同第2010/0291245(Gaoら)、及び同第2011/0139164号(Muaら)、PCT国際公開第04/095959号(Arnarpら)、及び同第2010/132444 A2号(Atchley)に記載されており、各々が参照により本明細書に組み込まれる。市販されている例示的な無煙タバコ製品としては、R.J.Reynolds Tobacco CompanyによりCAMEL Snus、CAMEL Orbs、CAMEL Strips、及びCAMEL Sticksと称されるもの;American Snuff Company,LLCによるGRIZZLY湿性タバコ、KODIAK湿性タバコ、LEVI GARRETTルースタバコ、及びTAYLOR′S PRIDEルースタバコ;Swisher International,Inc.によるKAYAK湿性嗅ぎタバコ及びCHATTANOOGA CHEW噛みタバコ;Pinkerton Tobacco Co.LPによるREDMAN噛みタバコ;U.S.Smokeless Tobacco CompanyによるCOPENHAGEN湿性タバコ、COPENHAGEN Pouches、SKOAL Bandits、SKOAL Pouches、RED SEALロングカット、及びREVELミントタバコパック;ならびにPhilip Morris USAによるMARLBORO Snus及びTabokaが挙げられる。
【0005】
多くの喫煙デバイスが、使用のためにタバコの燃焼を必要とする喫煙製品に対する改良案または代替案として、長年にわたり提案されている。これらのデバイスの多くは、紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙に関連する知覚を、タバコの燃焼に起因する相当量の不完全燃焼及び熱分解生成物を送達することなく、提供するように意図的に設計されている。この目的のために、電気エネルギーを利用して、揮発性材料を蒸発させるかまたは加熱する、あるいはタバコをかなりの程度燃焼させることなく、紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ喫煙の知覚を提供することを試みる、多数の喫煙製品、風味生成器、及び機械的吸入器が提案されてきた。例えば、参照によりそれら全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第7,726,320号(Robinsonら)、米国特許公開第2013/0255702号(Griffith Jr.ら)、米国特許公開第2014/0000638号(Sebastianら)、同第2014/0060554号(Collettら)、同第2014/0060555号(Changら)、同第2014/0096781号(Searsら)、同第2014/0096782号(Ampoliniら)、及び同第2015/0059780号(Davisら)に記載される背景技術に記載の様々な代替喫煙物品、エアロゾル送達デバイス、及び発熱源を参照されたい。
【0006】
これらの喫煙物品、無煙タバコ製品、及び電子喫煙物品のうちのある特定の種類は、タバコ抽出物を含み、このタバコ抽出物は、いくつかの製品において、その抽出物が主にニコチンで構成されるように精製され得る。しかしながら、高い割合のニコチンを含むタバコ抽出物(少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、及び少なくとも約99重量%のニコチンを含む抽出物を含む)は、典型的に油形態である。そのようなものとして、ニコチン抽出物は、取り扱うこと、及びある特定のタバコ製品に組み込むことが困難であり得る。
【0007】
タバコ製品に組み込み易い形態のそのようなニコチン系抽出物を提供することが望ましい。そのような抽出物を満喫できる形態のタバコ製品に組み込むこと、及びそのような形態のニコチン系抽出物を調製するプロセスならびにそのような形態のニコチン系抽出物を組み込む様々な種類の組成物及び製品を調製するためのプロセスを提供することがさらに望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
米国特許第5,101,839号明細書
米国特許第5,159,944号明細書
米国特許第5,220,930号明細書
米国特許第6,779,530号明細書
米国特許出願公開第2005/0016556号明細書
米国特許出願公開第2005/0066986号明細書
米国特許出願公開第2005/0076929号明細書
米国特許出願公開第2006/0272655号明細書
米国特許出願公開第2007/0056600号明細書
米国特許出願公開第2007/0246055号明細書
米国特許第1,376,586号明細書
米国特許第3,696,917号明細書
米国特許第4,513,756号明細書
米国特許第4,528,993号明細書
米国特許第4,624,269号明細書
米国特許第4,991,599号明細書
米国特許第4,987,907号明細書
米国特許第5,092,352号明細書
米国特許第5,387,416号明細書
米国特許第6,668,839号明細書
米国特許第6,834,654号明細書
米国特許第6,953,040号明細書
米国特許第7,032,601号明細書
米国特許第7,694,686明細書
米国特許公開第2004/0020503号明細書
米国特許公開第2005/0115580号明細書
米国特許公開第2006/0191548号明細書
米国特許公開第2007/0062549号明細書
米国特許公開第2007/0186941号明細書
米国特許公開第2007/0186942号明細書
米国特許公開第2008/0029110号明細書
米国特許公開第2008/0029116号明細書
米国特許公開第2008/0173317号明細書
米国特許公開第2008/0196730号明細書
米国特許公開第2008/0209586号明細書
米国特許公開第2008/0305216号明細書
米国特許公開第2009/0065013号明細書
米国特許公開第2009/0293889号明細書
米国特許公開第2010/0291245号明細書
米国特許公開第2011/0139164号明細書
国際公開第2004/095959号
国際公開第2010/132444号
特許第7,726,320号明細書
米国特許公開第2013/0255702号明細書
米国特許公開第2014/0000638号明細書
米国特許公開第2014/0060554号明細書
米国特許公開第2014/0060555号明細書
米国特許公開第2014/0096781号明細書
米国特許公開第2014/0096782号明細書
米国特許公開第2015/0059780号明細書
【非特許文献】
【0009】
Johnson,Development of Cigarette Components to Meet Industry Needs,52ndT.S.R.C.(September 1998)
【発明の概要】
【0010】
本発明は、タバコ製品を含む広範囲の製品に適用可能であり得る様々な形態のニコチンを提供する。特に、本出願は、ニコチン塩、共結晶、及び塩共結晶、ならびにそのようなニコチン塩、共結晶、及び塩共結晶の調製を説明する。そのようなニコチン塩、共結晶、及び/または塩共結晶の、タバコ製品(例えば、喫煙物品、無煙タバコ製品、及び電子喫煙物品)ならびに医薬製品を含む様々な製品への組み込みも説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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