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公開番号
2024156657
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2024103513,2022059697
出願日
2024-06-27,2018-12-14
発明の名称
a-syn/IGF1Rに対する二重特異抗体およびその用途
出願人
エービーエル バイオ インコーポレイテッド
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
C07K
16/46 20060101AFI20241029BHJP(有機化学)
要約
【課題】アルファ-シヌクレインおよびIGF1Rに対する二重特異抗体を提供する。
【解決手段】本発明は、アルファ-シヌクレインおよびIGF1Rに特異的に結合する二重特異抗体を提供し、前記二重特異抗体を用いてアルファ-シヌクレインまたはその凝集体に関連する疾病であるシヌクレイン病の予防、治療および/または診断用途として使用し、アルファ-シヌクレイン抗体またはその抗原結合断片を血液脳関門を通過できるようにして脳でその作用を発揮することができるようにし、半減期を延長して薬効を長期間維持することができるようにする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
抗a-Syn抗体またはその抗原結合断片;および抗IGF1R抗体またはその抗原結合断片を含む、抗a-Syn/抗IGF1Rの二重特異抗体であって、
前記抗IGF1R抗体は、重鎖可変領域および軽鎖可変領域を含み、
前記重鎖可変領域は、配列番号1~配列番号9のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR1(H-CDR1)、配列番号10~配列番号49のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR2(H-CDR2)、および配列番号50~配列番号80のアミノ酸配列のうちの一つを重鎖CDR3(H-CDR3)を含み、
前記軽鎖可変領域は、配列番号96~配列番号113のアミノ酸配列のうちの一つを含む軽鎖CDR1(L-CDR1)、配列番号114~配列番号132のアミノ酸配列のうちの一つを含む軽鎖CDR2(L-CDR2)、および配列番号133~配列番号161のアミノ酸配列のうちの一つを含む軽鎖CDR3(L-CDR3)を含むものである、二重特異抗体。
続きを表示(約 3,300 文字)
【請求項2】
前記抗a-Syn抗体またはその抗原結合断片は、ヒトアルファ-シヌクレインタンパク質のC-末端領域に特異的に結合するものである、請求項1に記載の二重特異抗体。
【請求項3】
前記抗a-Syn抗体またはその抗原結合断片は、配列番号126のアミノ酸配列で、N-末端から110番残基~120番残基を含む連続する少なくとも11個のアミノ酸を含むペプチド、または111番残基~122番残基を含む連続する少なくとも12個のアミノ酸を含むペプチドに特異的に結合するものである、請求項1に記載の二重特異抗体。
【請求項4】
前記抗a-Syn抗体またはその抗原結合断片は、
配列番号1および配列番号6のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR1(H-CDR1)、配列番号2~4および配列番号7~8のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR2(H-CDR2)、配列番号5および配列番号9のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR3(H-CDR3)、配列番号10および配列番号13のアミノ酸配列のうちの一つを含む軽鎖CDR1(L-CDR1)、配列番号11および配列番号14のアミノ酸配列のうちの一つを含む軽鎖CDR2(L-CDR2)、および
配列番号12および配列番号15のアミノ酸配列のうちの一つを含む軽鎖CDR3(L-CDR3)を含むものである、請求項1に記載の二重特異抗体。
【請求項5】
前記抗a-Syn抗体またはその抗原結合断片は、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1(H-CDR1)、配列番号2~4のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR2(H-CDR2)、および配列番号5のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3(H-CDR3)を含む重鎖可変領域;および
配列番号10のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1(L-CDR1)、配列番号11のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2(L-CDR2)、および配列番号12のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3(L-CDR3)を含む軽鎖可変領域を含むものである、請求項4に記載の二重特異抗体。
【請求項6】
前記抗a-Syn抗体またはその抗原結合断片は、
配列番号6のアミノ酸配列を含む重鎖CDR1(H-CDR1)、配列番号7~8のアミノ酸配列のうちの一つを含む重鎖CDR2(H-CDR2)、および配列番号9のアミノ酸配列を含む重鎖CDR3(H-CDR3)を含む重鎖可変領域;および
配列番号13のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR1(L-CDR1)、配列番号14のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR2(L-CDR2)、および配列番号15のアミノ酸配列を含む軽鎖CDR3(L-CDR3)を含む軽鎖可変領域を含むものである、請求項4に記載の二重特異抗体。
【請求項7】
前記抗a-Syn抗体の重鎖可変領域は、
配列番号16~17および配列番号35~40のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR1のN-末端側に位置する重鎖可変領域フレームワーク1(H-FR1)、
配列番号18~19および配列番号41~44のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR1とH-CDR2の間に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR2)、
配列番号20~31および配列番号45~50のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR2とH-CDR3の間に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR3)、および
配列番号32~34および配列番号51~52のアミノ酸配列のうちの一つを含むH-CDR3のC末端に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR4)を含むものである、請求項1に記載の二重特異抗体。
【請求項8】
前記抗a-Syn抗体の軽鎖可変領域は、
配列番号53~58および配列番号71~77のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR1のN-末端側に位置する軽鎖可変領域フレームワーク1(L-FR1)、
配列番号59~61および配列番号78~81のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR1とL-CDR2の間に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR2)、
配列番号62~67および配列番号82~88のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR2とL-CDR3の間に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR3)、および
配列番号68~70および配列番号89のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR3のC末端に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR4)を含むものである、請求項4に記載の二重特異抗体。
【請求項9】
前記抗a-Syn抗体の重鎖可変領域は、
配列番号16~のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR1のN-末端側に位置する重鎖可変領域フレームワーク1(H-FR1)、
配列番号18~19のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR1とH-CDR2の間に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR2)、
配列番号20~31のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR2とH-CDR3の間に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR3)、および
配列番号32~34のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR3のC末端に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR4)を含むものであり、
前記抗a-Syn抗体の軽鎖可変領域は、
配列番号53~58のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR1のN-末端側に位置する軽鎖可変領域フレームワーク1(L-FR1)、
配列番号59~61のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR1とL-CDR2の間に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR2)、
配列番号62~67のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR2とL-CDR3の間に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR3)、および
配列番号68~70のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR3のC末端に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR4)を含むものである、請求項5に記載の二重特異抗体。
【請求項10】
前記抗a-Syn抗体の重鎖可変領域は、
配列番号35~40のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR1のN-末端側に位置する重鎖可変領域フレームワーク1(H-FR1)、
配列番号41~44のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR1とH-CDR2の間に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR2)、
配列番号45~50のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR2とH-CDR3の間に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR3)、および
配列番号51~52のアミノ酸配列のうちの一つを含む、H-CDR3のC末端に位置する重鎖可変領域フレームワーク(H-FR4)を含むものであり、
前記抗a-Syn抗体の軽鎖可変領域は、
配列番号71~77のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR1のN-末端側に位置する軽鎖可変領域フレームワーク1(L-FR1)、
配列番号78~81のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR1とL-CDR2の間に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR2)、
配列番号82~88のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR2とL-CDR3の間に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR3)、および
配列番号89のアミノ酸配列のうちの一つを含む、L-CDR3のC末端に位置する軽鎖可変領域フレームワーク(L-FR4)を含むものである、請求項6に記載の二重特異抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルファ-シヌクレインおよびIGF1Rに対する二重特異抗体、前記二重特異抗体を含むシヌクレイン病(α-synucleinopathies)の予防および/または治療用薬学的組成物、および前記二重特異抗体を含むアルファ-シヌクレイン凝集体検出またはシヌクレイン病診断のための情報を提供する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
アルファ-シヌクレイン(α-Synuclein、α-syn)は、ニューロンの前シナプス末端で主に発現し、正常状態では自然に折り畳まれていない状態の単量体として存在する。アルファ-シヌクレインは、随意および不随意運動の開始と停止を制御する重要な一種の神経伝達物質であるドーパミンの放出を規制することを助ける。特に、アルファ-シヌクレインの機能はシナプス活動の増加および年を取るにつれて重要であり、神経退化の重要な因子である。
【0003】
しかし、病的な状態でアルファ-シヌクレインは、液滴(droplet)、リン脂質二重膜または脂質膜などとの結合および相互作用により構造的変化を起こして折りたたまれた、またはフォールディングされたα-ヘリカル形態の2次構造を形成して、二量体(dimer)、オリゴマー(oligomer)および/または線維状形態の分子を含む凝集体を形成するようになる。
【0004】
このようなアルファ-シヌクレイン凝集体は、細胞に毒性を誘発することが知られており、パーキンソン病(Parkinson’s disease、PD)、パーキンソン疾患性認知症(Parkinson’s disease dementia、PDD)、多系統萎縮症(multiple system atrophy、MSA)、レビー小体認知症(dementia with Lewy bodies、DLB)、その他多様な疾患の神経細胞内で発見される異常なタンパク質凝集体であるレビー小体の主成分である。また、アルファ-シヌクレインのリン酸化、またはユビキチン化のような翻訳後修飾も、アルファ-シヌクレインの凝集および神経毒性と関連があることが知られている。アルファ-シヌクレインは、動物実験および細胞実験でもドーパミン神経細胞を死滅させて炎症反応を誘発し、実験動物でパーキンソン病症と類似の運動症状を誘発することが知られている。また、アルファ-シヌクレイン凝集は、パーキンソン病、パーキンソン疾患性認知症、レビー小体認知症、多系統萎縮症およびその他多数の神経軸索疾患を含むシヌクレイン病(α-synucleinopathies)と呼ばれる一群の神経退行性疾患の病因と関連があることが知られている。
【0005】
アルファ-シヌクレインに対する抗体またはそのような抗体を誘導するためのアルファ-シヌクレインの切片は、シヌクレイン病に対する免疫療法の方法として提案されてきた。しかし、抗体の脳浸透は、血液脳関門(BBB)によって制限されることがある。
【0006】
また、高度-特異性のBBB輸送体の欠乏は、脳腫瘍および神経変性疾患を含む脳から起こる疾患のための新たな治療剤および診断剤の開発を遅延させている。BBBの生理学および恒常性を崩壊させないながら、脳に薬学的に効能のある投与量で治療剤および診断剤分子を伝達するための方法に対する必要性が明らかに存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一例は、アルファ-シヌクレイン(a-Syn)に対する抗原結合部位およびIGF1Rに対する抗原結合部位を含むタンパク質複合体または前記タンパク質複合体の製造方法を提供する。
【0008】
他の例は、前記タンパク質複合体をコーディングするポリヌクレオチド、これを含む組換えベクター、およびこれを含む組換え細胞を提供する。
【0009】
また他の例は、前記タンパク質複合体から得られるa-SynおよびIGF1Rに対する二重特異抗体およびその製造方法を提供する。
【0010】
また他の例は、前記a-SynおよびIGF1Rに対する二重特異抗体と、薬学的に許容可能な賦形剤を含む、アルファ-シヌクレイン病(α-synucleinopathies)の予防および/または治療用薬学的組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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