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公開番号
2024156518
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023071050
出願日
2023-04-24
発明の名称
膜の延伸装置用のリンク機構、膜の延伸装置、およびリンク機構のローラを保持するためのローラホルダ
出願人
株式会社日本製鋼所
代理人
弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類
B29C
55/20 20060101AFI20241029BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】延伸装置の性能を向上させる。
【解決手段】一実施の形態に係るリンク機構のローラを保持するためのローラホルダ60は、リンク機構のローラ収容部に収容するための部分61、およびローラ収容部の外部に露出させるための部分62を有している。平面視において、ローラホルダ60の部分62は、部分61の外側に突出している突出部62P1と、突出部62P1の反対側の突出部62P2と、を有している。突出部62P1の側面60s1と、突出部62P2の側面60s2のそれぞれの硬さは、ローラホルダ60の部分61の硬さよりも硬い。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
以下を含む、膜の延伸装置用のリンク機構:
第1レール側面と、前記第1レール側面の反対側の第2レール側面と、前記第1レール側面および前記第2レール側面のそれぞれに連なる第1レール上面と、を有する第1レールを跨ぐように配置するための第1レールホルダ;
前記第1レールホルダに支持され、かつ、第1軸を回転軸として、前記第1レールの前記第1レール側面に接触しながら回転することが可能な第1側面ローラ;
前記第1レールホルダに支持され、かつ、前記第1レールを介して前記第1軸の反対側にある第2軸を回転軸として、前記第1レールの前記第2レール側面に接触しながら回転することが可能な第2側面ローラ;
前記第1レールホルダの第1ローラ収容部内に配置され、かつ、前記第1軸および前記第2軸のそれぞれに対して交差する第3軸を回転軸として、前記第1レールの前記第1レール上面に接触しながら回転することが可能な第1上面ローラ;および
前記第1レールホルダの第1ローラ収容部に固定され、かつ、前記第1上面ローラを回転自在な状態で保持する第1ローラホルダ;
ここで、
前記第1ローラホルダは、
前記第1ローラ収容部に収容されている第1部分、および
前記第1ローラ収容部の外部に露出する第1下面を含み、かつ、前記第1レールの前記第1レール上面と対向するように配置するための第2部分、
を備え、
前記第2部分は、
前記第1レールの前記第1レール上面と対向するように配置可能な前記第1下面、
前記第1下面に連なる第1側面、および
前記第1下面に連なり、かつ前記第1側面の反対側に位置する第2側面、
を備え、
平面視において、前記第1ローラホルダの前記第2部分のうち、前記第1側面を含む第1突出部と、前記第2側面を含む第2突出部のそれぞれは、前記第1レールホルダの外側に突出しており、
前記第1側面および前記第2側面のそれぞれの硬さは、前記第1ローラホルダの前記第1部分の硬さよりも硬い。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のリンク機構において、
前記第2部分は、第1方向に延びる板状部材であって、
前記第1レールホルダは、前記第1レールの延在方向と、前記第1方向とが一致するように前記第1レール上に配置することが可能であり、
前記第1側面は、前記第1方向において、前記第2部分の一方の端部にあり、
前記第2側面は、前記第1方向において、前記第2部分の他方の端部にあり、
平面視において、前記第1部分は、前記第1方向における前記第2部分の中心を含む位置に配置されている、リンク機構。
【請求項3】
請求項2に記載のリンク機構において、
平面視において、前記第1上面ローラは、前記第1部分の両隣に配置され、かつ、前記第1側面と前記第2側面との間に配置されている、リンク機構。
【請求項4】
請求項1に記載のリンク機構において、
平面視において、前記第1側面および前記第2側面のそれぞれは、円弧形状を成す、リンク機構。
【請求項5】
請求項1に記載のリンク機構において、
前記膜を保持可能なクリップを更に含み、
前記クリップは、前記第1レールホルダに固定されている、リンク機構。
【請求項6】
請求項5に記載のリンク機構において、以下を更に含む:
第3レール側面と、前記第3レール側面の反対側の第4レール側面と、前記第3レール側面および前記第4レール側面のそれぞれに連なる第2レール上面と、を有する第2レールを跨ぐように配置するための第2レールホルダ;
前記第2レールホルダに支持され、かつ、第4軸を回転軸として、前記第2レールの前記第3レール側面に接触しながら回転することが可能な第3側面ローラ;
前記第2レールホルダに支持され、かつ、前記第2レールを介して前記第4軸の反対にある第5軸を回転軸として、前記第2レールの前記第4レール側面に接触しながら回転することが可能な第4側面ローラ;
前記第2レールホルダの第2ローラ収容部内に配置され、かつ、前記第4軸および前記第5軸のそれぞれに交差する第6軸を回転軸として、前記第2レールの前記第2レール上面に接触しながら回転することが可能な第2上面ローラ;および
前記第2レールホルダの第2ローラ収容部に固定され、かつ、前記第2上面ローラを回転自在な状態で保持する第2ローラホルダ;
ここで、
前記第2ローラホルダは、
前記第2ローラ収容部に収容されている第3部分、および
前記第2ローラ収容部の外部に露出する第2下面を含み、かつ、前記第2レールの前記第2レール上面と対向するように配置するための第4部分、
を備え、
前記第4部分は、
前記第2レールの前記第2レール上面と対向するように配置可能な前記第2下面、
前記第2下面に連なる第3側面、および
前記第2下面に連なり、かつ前記第3側面の反対側に位置する第4側面、
を備え、
平面視において、前記第2ローラホルダの前記第4部分のうち、前記第3側面を含む第3突出部と、前記第4側面を含む第4突出部のそれぞれは、前記第2レールホルダの外側に突出しており、
前記第3側面および前記第4側面のそれぞれの硬さは、前記第2ローラホルダの前記第3部分の硬さよりも硬い。
【請求項7】
以下を含む、膜の延伸装置:
複数のリンク機構が無端チェーンを構成するように連結され、前記膜を搬送し、かつ、延伸させることが可能な一対のリンク装置;および
第1レール側面と、前記第1レール側面の反対側の第2レール側面と、前記第1レール側面および前記第2レール側面のそれぞれに連なる第1レール上面と、を有し、前記一対のリンク装置のうちの一方を支持する第1レール;
ここで、
前記複数のリンク機構のそれぞれは、以下を含む:
前記第1レール上を跨ぐように配置されている第1レールホルダ;
前記第1レールホルダに支持され、かつ、第1軸を回転軸として、前記第1レールの前記第1レール側面に接触しながら回転することが可能な第1側面ローラ;
前記第1レールホルダに支持され、かつ、前記第1レールを介して前記第1軸の反対側にある第2軸を回転軸として、前記第1レールの前記第2レール側面に接触しながら回転することが可能な第2側面ローラ;
前記第1レールホルダの第1ローラ収容部内に配置され、かつ、前記第1軸および前記第2軸のそれぞれに対して交差する第3軸を回転軸として、前記第1レールの前記第1レール上面に接触しながら回転することが可能な第1上面ローラ;および
前記第1レールホルダの第1ローラ収容部に固定され、かつ、前記第1上面ローラを回転自在な状態で保持する第1ローラホルダ;
ここで、
前記第1ローラホルダは、
前記第1ローラ収容部に収容されている第1部分、および
前記第1ローラ収容部の外部に露出する第1下面を含み、かつ、前記第1レールの前記第1レール上面と対向するように配置するための第2部分、
を備え、
前記第2部分は、
前記第1レールの前記第1レール上面と対向するように配置可能な前記第1下面、
前記第1下面に連なる第1側面、および
前記第1下面に連なり、かつ前記第1側面の反対側に位置する第2側面、
を備え、
平面視において、前記第1ローラホルダの前記第2部分のうち、前記第1側面を含む第1突出部と、前記第2側面を含む第2突出部のそれぞれは、前記第1レールホルダの外側に突出しており、
前記第1側面および前記第2側面のそれぞれの硬さは、前記第1ローラホルダの前記第1部分の硬さよりも硬い。
【請求項8】
請求項7に記載の延伸装置において、
前記第2部分は、第1方向に延びる板状部材であって、
前記第1レールホルダは、前記第1レールの延在方向と、前記第1方向とが一致するように前記第1レール上に配置することが可能であり、
前記第1側面は、前記第1方向において、前記第2部分の一方の端部にあり、
前記第2側面は、前記第1方向において、前記第2部分の他方の端部にあり、
平面視において、前記第1部分は、前記第1方向における前記第2部分の中心を含む位置に配置されている、延伸装置。
【請求項9】
請求項8に記載の延伸装置において、
平面視において、前記第1上面ローラは、前記第1部分の両隣に配置され、かつ、前記第1側面と前記第2側面との間に配置されている、延伸装置。
【請求項10】
請求項7に記載の延伸装置において、
平面視において、前記第1側面および前記第2側面のそれぞれは、円弧形状を成す、延伸装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、延伸装置用のリンク機構、延伸装置、およびリンク機構のローラを保持するためのローラホルダに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
シートやフィルムなどの膜を搬送しながら縦方向や横方向に引き延ばす延伸装置が知られている。例えば、特許文献1(特開2012-121259号公報)には、シート状物の縦延伸と横延伸とを一度に行う同時二軸延伸装置が開示されている。特許文献1に開示されている同時二軸延伸装置は、折尺状に連結された複数のリンク機構を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-121259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
延伸装置の性能を向上させる観点から、リンク機構の耐久性を向上させることが好ましい。
【0005】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態に係るリンク機構のローラを保持するためのローラホルダは、前記リンク機構のローラ収容部に収容するための第1部分、および前記ローラ収容部の外部に露出させるための第2部分を有している。平面視において、前記ローラホルダの前記第2部分は、前記第1部分の外側に突出している第1突出部と、前記第1突出部の反対側の第2突出部と、を有している。前記第1突出部の側面と、前記第2突出部の側面のそれぞれの硬さは、前記ローラホルダの前記第1部分の硬さよりも硬い。
【発明の効果】
【0007】
一実施形態によれば、延伸装置の性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施の形態である薄膜の製造システムの構成を示す模式図である。
図1に示す延伸装置の構造例を示す平面図である。
閉じられた複数のリンク機構を示す平面図である。
開かれた複数のリンク機構を示す平面図である。
複数のリンク機構の一部を示す上方斜視図である。
複数のリンク機構の一部を示す下方斜視図である。
リンク機構の側面図である。
図7に示す2つのローラホルダの一方、およびローラホルダに保持される上面ローラの透過平面図である。
図8のA-A線に沿った断面図である。
図8のB-B線に沿った断面図である。
図7に示す2つのローラホルダの他方、およびローラホルダに保持される上面ローラの透過平面図である。
図11のC-C線に沿った断面図である。
図11のD-D線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態を実施例や図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0010】
<全体構造>
図1は、本実施の形態の薄膜の製造システムの構成を示す模式図である。図1に示す薄膜製造システム1は、押し出し装置(二軸混練押し出し装置)2、Tダイ3、原反冷却装置4、延伸装置(同時二軸延伸装置)5、引き取り装置6、および巻き取り装置7を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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