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公開番号
2024155579
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070412
出願日
2023-04-21
発明の名称
メッシュシートの製造方法、およびメッシュシート
出願人
国立大学法人 東京医科歯科大学
,
学校法人 中央大学
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12N
5/07 20100101AFI20241024BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】生体適合性に優れたメッシュシートを実現する。
【解決手段】シリコーン樹脂またはガラスを主として含む成形型材料からなり、凹凸パターンを有する、プラズマ処理されたメッシュ成形型に、キトサン溶液を塗布する塗布工程と、キトサン溶液を乾燥させて、キトサンを含むメッシュシートを得る、乾燥工程と、剥離剤を用いて、メッシュ成形型からメッシュシートを剥離させる、剥離工程と、を含む、メッシュシートの製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シリコーン樹脂またはガラスを主として含む成形型材料からなり、凹凸パターンを有する、プラズマ処理されたメッシュ成形型に、キトサンを含むキトサン溶液を塗布する塗布工程と、
前記キトサン溶液を乾燥させて、前記キトサンを含むメッシュシートを得る、乾燥工程と、
剥離剤を用いて、前記メッシュ成形型から前記メッシュシートを剥離させる、剥離工程と、を含む、メッシュシートの製造方法。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記成形型材料は前記シリコーン樹脂を主として含み、
前記凹凸パターンの対になるパターンを備える凹型に液体の前記成形型材料を注入し、前記成形型材料を硬化することにより、前記メッシュ成形型を作製する、成形型作製工程と、
前記メッシュ成形型をプラズマ処理する、プラズマ処理工程と、
をさらに含む、請求項1に記載のメッシュシートの製造方法。
【請求項3】
前記シリコーン樹脂は、ポリジメチルシロキサンである、請求項2に記載のメッシュシートの製造方法。
【請求項4】
前記キトサン溶液は、有機酸を含む水溶液に、前記キトサンを溶解した溶液であり、
前記有機酸を含む水溶液中、前記有機酸は0.5v%以上、30v%以下であり、
前記キトサン溶液中、前記キトサンは0.5wt%以上、15wt%以下である、請求項1に記載のメッシュシートの製造方法。
【請求項5】
前記剥離剤はアルカリ水溶液である、請求項1に記載のメッシュシートの製造方法。
【請求項6】
前記塗布工程において、前記キトサン溶液はスピンコートによって前記メッシュ成形型に塗布される、請求項1に記載のメッシュシートの製造方法。
【請求項7】
キトサンに由来する成分と、有機酸に由来する成分と、を含む、メッシュシート。
【請求項8】
細胞を培養するための培地を収容する容器と、
請求項7に記載のメッシュシートおよび当該メッシュシートを前記容器の底面から浮くように保持する保持部材を有し、前記容器に離接可能に収容されている支持体ユニットと、を備え、
前記支持体ユニットは、前記培地中で鉛直方向および水平方向の位置が一定となるように前記容器に収容されていることを特徴とする細胞シート製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メッシュシートの製造方法、およびメッシュシートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで様々な三次元細胞培養法が開発されてきた。細胞の足場が無い三次元細胞培養法で作られた組織は取り扱いにくく、実際の組織の様な層状構造を持っていない。一方、足場がある三次元細胞培養法は取り扱い易いが、完成した組織に足場材料が多く混入する。また、組織様の層状構造を作製することは手間がかかっていた。
【0003】
発明者らが以前に開発したメッシュ培養法は、底面から浮かしたマイクロメッシュシートの上で細胞を培養するユニークな細胞培養法である(特許文献1)。この培養法では、まずマイクロスケールの微細な目を持ったメッシュシートに細胞を接着させる。その後、増殖した細胞がその目(開口部)を埋めることで細胞シートが形成される。この培養法では、メッシュの開口部の中の細胞は、主に細胞間接着に頼って生存している。この生存様式は生体内の細胞の生存様式に似ており、細胞培養で通常使われるプラスチック基板などに張り付いた細胞とは状態が異なる。細胞間接着に頼って生存する細胞は、容易に立体化(すなわち三次元化)することができるため、メッシュ培養法により、容易に厚みを持った細胞シートを作製することができる。メッシュ培養で使用されるメッシュシートの線幅は5-20ミクロン程度であり、メッシュの開口部の一片の長さは直径50-200ミクロン程である(開口部の形は自由に決められる)。したがって、形成された細胞シートに対して足場材料の混入比率が極めて小さい。メッシュで補強されている細胞シートであるため、取り扱いが容易であり、積層化も可能である。さらに、メッシュの開口部の形をひし形や長方形にすることにより細胞の向きを揃える(配向させる)ことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/075502号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メッシュシートが、食用および医療用などの用途で用いられる細胞シートの作製に用いられる場合、メッシュシート自体も生体に適合できるように、生体適合性に優れたメッシュシートが望まれている。しかしながら、このようなメッシュシートの作製については、詳細な検討がなされておらず、実現にはさらなる検討が必要であった。
【0006】
本発明の一態様は、生体適合性に優れたメッシュシートを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るメッシュシートの製造方法は、シリコーン樹脂またはガラスを主として含む成形型材料からなり、凹凸パターンを有する、プラズマ処理されたメッシュ成形型に、キトサンを含むキトサン溶液を塗布する塗布工程と、前記キトサン溶液を乾燥させて、前記キトサンを含むメッシュシートを得る、乾燥工程と、剥離剤を用いて、前記メッシュ成形型から前記メッシュシートを剥離させる、剥離工程と、を含む、メッシュシートの製造方法である。
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るメッシュシートは、キトサンに由来する成分と、有機酸に由来する成分と、を含む、メッシュシートである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、生体適合性に優れたメッシュシートを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
三次元メッシュ培養法の概要を示す図である。
本発明の一実施形態に係るメッシュシートの製造方法の流れの一例を示す図である。
本発明の一実施形態に係るメッシュシートの製造方法の一例を模式的に示す図である。
本発明の一実施形態に係る細胞シート製造装置が備える支持体ユニットの概略構成を示す図である。
本発明の一実施形態に係る細胞シート製造装置を用いた細胞シートの製造方法を示す図である。
実施例1において作製したフォトマスクの設計図である。
実施例1において作製したSU-8型の凹型、およびPDMS型のメッシュ成形型を示す。
実施例1において作製したメッシュシートの顕微鏡画像を示す。
実施例2において用いた、メッシュ培養デバイスの側面図を示す。
実施例2において用いた、メッシュ培養デバイスの正面図を示す。
実施例2の結果、メッシュシート上に増殖した細胞の画像を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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