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公開番号
2024155553
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070354
出願日
2023-04-21
発明の名称
香気が向上したアルコール飲料の製造方法
出願人
キリンホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C12G
3/07 20060101AFI20241024BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】樽による長期間の熟成を経ることなく、フルーティな香気が向上したアルコール飲料を製造する方法の提供
【解決手段】アルコール飲料の製造において、原料となるアルコール飲料と木酢液または酢酸とを接触させて中間物を得、さらに中間物を特定の条件下で静置(熟成)する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
香気が向上したアルコール飲料の製造方法であって、
原料アルコール飲料と木酢液とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記製造方法。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
前記接触工程において、前記第1の中間物における前記木酢液の量が、前記第1の中間物の総質量に対して0.1~10質量%である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
香気が向上したアルコール飲料の製造方法であって、
原料アルコール飲料と酢酸とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記製造方法。
【請求項4】
前記接触工程において、前記中間物における前記酢酸の量が、前記第1の中間物の総質量に対して50~5000ppmである、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記原料アルコール飲料のアルコール濃度を25~70体積%に調整する工程をさらに含む、請求項1または3に記載の製造方法。
【請求項6】
前記原料アルコール飲料が穀物の発酵蒸留液を含む、請求項1または3に記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1または3に記載の製造方法により得られる、アルコール飲料。
【請求項8】
アルコール飲料の香気を向上させる方法であって、
原料アルコール飲料と木酢液とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記方法。
【請求項9】
前記接触工程において、前記第1の中間物における前記木酢液の量が、前記第1の中間物の総質量に対して0.1~10質量%である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
アルコール飲料の香気を向上させる方法であって、
原料アルコール飲料と酢酸とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、香気が向上したアルコール飲料の製造方法に関する。また、本発明は、アルコール飲料の香気を向上させる方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
飲料の香気は、その売れ行きに大きく影響する重要な特性の一つであるだけでなく、他の飲料と差別化し、独自性を出すための重要な特性でもあるため、従来、飲料の開発において検討される事項の一つである。アルコール飲料の分野においても、豊かな香気を有するアルコール飲料のニーズが従来から存在し、原料に由来する香気成分に基づく香気の付与や、熟成等の製造過程において香気成分を生成させることによる香気の付与等の工夫がなされている。例えば、ウイスキー等の蒸留酒の製造においては、発酵蒸留物を木製の樽に入れて静置(樽熟成)し、樽素材に含まれる香気成分を発酵蒸留物に移すことにより、得られる蒸留酒の香気を向上させることが行われている。
【0003】
しかしながら、そのような樽熟成には数年から数十年の時間を要するが一般的であるため、製品の完成までに長い時間を要し、さらには様々なコストが求められる。そのため、従来、アルコール飲料において、より短い時間で樽熟成による香気成分の付与を実現するための工夫がなされている。例えば、蒸留酒を樽中で熟成させる際に加温をすることにより、蒸留酒にシナピルアルデヒド等の樽素材に含まれる香気成分を移し、蒸留酒の香気を向上させることができることが知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、ウイスキー等の蒸留酒の促進やフルーティな香気の付与のために、蒸留酒における酢酸エチルの濃度を調整することが知られている(例えば、特許文献2および3)。さらに、蒸留酒の熟成進行の指標として、蒸留酒における酢酸エチルの濃度が用いられることも知られている(例えば、特許文献4および5)。
【0005】
しかしながら、従来の方法では、長期の樽熟成を行った場合に特徴的に現出する、酢酸エチルに代表されるフルーティな香気の付与は十分には達成されないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2017-501750号公報
特開平6-62829号公報
特開2018-161号公報
特開2021-522856号公報
特開2017-501750号公報
【発明の概要】
【0007】
このような状況下、アルコール飲料、特に蒸留酒において、樽による長期間の熟成を経ることなく、その香気、特にフルーティな香気を向上させることが継続的な課題として存在する。
【0008】
したがって、本発明の目的は、従来の樽による長期間の熟成を経ることなく、香気、特にフルーティな香気が向上したアルコール飲料、特に蒸留酒を製造する方法を提供することにある。さらに、本発明の別の目的は、従来の樽による長期間の熟成を経ることなく、アルコール飲料、特に蒸留酒における香気、特にフルーティな香気を向上させる方法を提供することにある。
【0009】
本発明者らは、アルコール飲料の製造において、原料となるアルコール飲料と木酢液または酢酸とを接触させて中間物を得、さらに中間物を特定の条件下で静置(熟成)することにより、従来の長期の樽熟成を経ることなく、そのような樽熟成を経た場合と同程度のフルーティな香気をアルコール飲料に付与し得ることを見出した。本発明は、このような知見に基づくものである。
【0010】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]香気が向上したアルコール飲料の製造方法であって、
原料アルコール飲料と木酢液とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記製造方法。
[2]前記接触工程において、前記第1の中間物における前記木酢液の量が、前記第1の中間物の総質量に対して0.1~10質量%である、[1]に記載の製造方法。
[3]香気が向上したアルコール飲料の製造方法であって、
原料アルコール飲料と酢酸とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記製造方法。
[4]前記接触工程において、前記第1の中間物における前記酢酸の量が、前記第1の中間物の総質量に対して50~5000ppmである、[3]に記載の製造方法。
[5]前記原料アルコール飲料のアルコール濃度を25~70体積%に調整する工程をさらに含む、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]前記原料アルコール飲料が穀物の発酵蒸留液を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法。
[7][1]~[6]のいずれかに記載の製造方法により得られる、アルコール飲料。
[8]アルコール飲料の香気を向上させる方法であって、
原料アルコール飲料と木酢液とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記方法。
[9]前記接触工程において、前記第1の中間物における前記木酢液の量が、前記第1の中間物の総質量に対して0.1~10質量%である、[8]に記載の方法。
[10]アルコール飲料の香気を向上させる方法であって、
原料アルコール飲料と酢酸とを接触させて第1の中間物を得る接触工程、および
前記第1の中間物を40~80℃で1週間以上静置して第2の中間物を得る熟成工程
を含む、前記方法。
[11]前記接触工程において、前記第1の中間物における前記酢酸の量が、前記第1の中間物の総質量に対して50~5000ppmである、[10]に記載の方法。
[12]前記原料アルコール飲料のアルコール濃度を25~70体積%に調整する工程をさらに含む、[8]~[11]のいずれかに記載の方法。
[13]前記原料アルコール飲料が穀物の発酵蒸留液を含む、[8]~[12]のいずれかに記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)
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