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公開番号2024154877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069082
出願日2023-04-20
発明の名称竪型射出成形機のシャットオフノズル、射出装置、および竪型射出成形機
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/23 20060101AFI20241024BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】ニードル弁の位置を適切に調整することができる、シャットオフノズルを提供する。
【解決手段】シャットオフノズル(5)は、射出流路(35)と斜めのニードル孔(36)とが形成されているノズル部(28)と、ニードル弁(29)と、これを駆動するシリンダユニット(31)と、これをその後端部で回転可能に支持するブラケット(33)と、を備えている。本開示は、ブラケット(33)を射出装置(3)の固定部材(42)に対して固定する固定手段(46)と、ブラケット(33)の固定部材(42)に対するスライド位置を調整するスライド位置調整手段(70)と、を備えるようにする。ブラケット(33)は固定手段(46)が解除された状態で、固定部材(42)に対して所定幅でのスライドが許容されるようにし、スライド位置調整手段(70)によりスライド位置を調整する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
竪型の射出装置の下部に取り付けるようになっており、内部に軸方向の射出流路が形成されていると共にその外周面から前記射出流路に達するニードル孔が形成されているノズル部と、
前記ニードル孔に進退自在に挿入されて前記射出流路を開閉するニードル弁と、
前記ニードル弁を進退方向に駆動するシリンダユニットと、
前記シリンダユニットをその後端部で回転可能に支持するブラケットと、
前記ブラケットを射出装置に固定されている固定部材に対して固定する固定手段と、
前記ブラケットの前記固定部材に対するスライド位置を調整するスライド位置調整手段と、を備え、
前記ブラケットは前記固定手段が解除された状態で、前記固定部材に対して所定幅でのスライドが許容され、前記スライド位置調整手段によりスライド位置が調整されるようになっている、竪型射出成形機のシャットオフノズル。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記スライド位置調整手段は、前記固定部材に固着されている土台部と、1本または複数本のスライド位置調整ボルトと、から構成され、
前記スライド位置調整ボルトは、その頭部を下にして前記土台部に形成されている雌ネジに螺合すると共にその先端部が前記土台部を突き出て前記ブラケットの端部を押し当てており、前記土台部から突き出た雄ネジの長さを調整して前記ブラケットのスライド位置を調整するようになっている、請求項1に記載のシャットオフノズル。
【請求項3】
前記固定手段は締結用ボルトからなり、前記ブラケットには前記締結用ボルトの軸部が貫通する締結用ボルト穴が形成され、前記締結用ボルト穴は前記軸部の径より大径の穴、または長穴に形成されている、請求項1または2に記載のシャットオフノズル。
【請求項4】
前記固定部材にはノックピンが固定され、前記ブラケットには前記ノックピンが挿入されている長穴のガイド穴が開けられており、
前記ブラケットは、前記固定手段が解除されると、前記ノックピンによってスライド方向が鉛直方向に規制されるようになっている、請求項1または2に記載のシャットオフノズル。
【請求項5】
前記シャットオフノズルは調整確認用ゲージを備え、前記調整確認用ゲージは、前記シリンダユニットを駆動したとき前記ニードル弁が規定の前進位置に達しているか否かを判定するようになっている、請求項1または2に記載のシャットオフノズル。
【請求項6】
前記調整確認用ゲージは、前記シリンダユニットから突き出しているロッドの露出部分に挿入され、突き出し長さを判定するようになっている、請求項5に記載のシャットオフノズル。
【請求項7】
鉛直に設けられている加熱シリンダと、
前記加熱シリンダに入れられているスクリュと、
前記加熱シリンダの下部に設けられているシャットオフノズルと、を備え、
前記シャットオフノズルは、内部に軸方向の射出流路が形成されていると共にその外周面から前記射出流路に達するニードル孔が形成されているノズル部と、
前記ニードル孔に進退自在に挿入されて前記射出流路を開閉するニードル弁と、
前記ニードル弁を進退方向に駆動するシリンダユニットと、
前記シリンダユニットをその後端部で回転可能に支持するブラケットと、
前記ブラケットを前記加熱シリンダに固定されている固定部材に対して固定する固定手段と、
前記ブラケットの前記固定部材に対するスライド位置を調整するスライド位置調整手段と、を備え、
前記ブラケットは前記固定手段が解除された状態で、前記固定部材に対して所定幅でのスライドが許容され、前記スライド位置調整手段によりスライド位置が調整されるようになっている、射出装置。
【請求項8】
前記スライド位置調整手段は、前記固定部材に固着されている土台部と、1本または複数本のスライド位置調整ボルトと、から構成され、
前記スライド位置調整ボルトは、その頭部を下にして前記土台部に形成されている雌ネジに螺合すると共にその先端部が前記土台部を突き出て前記ブラケットの端部を押し当てており、前記土台部から突き出た雄ネジの長さを調整して前記ブラケットのスライド位置を調整するようになっている、請求項7に記載の射出装置。
【請求項9】
前記固定手段は締結用ボルトからなり、前記ブラケットには前記締結用ボルトの軸部が貫通する締結用ボルト穴が形成され、前記締結用ボルト穴は前記軸部の径より大径の穴、または長穴に形成されている、請求項7または8に記載の射出装置。
【請求項10】
前記固定部材にはノックピンが固定され、前記ブラケットには前記ノックピンが挿入されている長穴のガイド穴が開けられており、
前記ブラケットは、前記固定手段が解除されると、前記ノックピンによってスライド方向が鉛直方向に規制されるようになっている、請求項7または8に記載の射出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、竪型射出成形機に設けられるシャットオフノズル、シャットオフノズルを備えた射出装置、および竪型射出成形機、ならびにシャットオフノズルの調整方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
竪型射出成形機の射出装置に設けられるシャットオフノズルは、射出ノズルの射出材料が流れる流路を開閉していわゆるハナタレを防止することができるようになっている。シャットオフノズルには色々なタイプがあり、例えば特許文献1に記載されているように、ノズル部と、このノズル部に対して斜めに設けられたニードル弁とからなるシャットオフノズルがある。このようなタイプのシャットオフノズルは、ノズルの外周面からノズル内の射出流路に達する斜めの孔、つまりニードル孔が開けられている。このニードル孔にニードル弁が進退自在に挿入されている。ニードル弁を前進させると射出流路が閉鎖され、後退させると射出流路が開くようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平3-274125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなタイプのシャットオフノズルにおいてニードル弁はシリンダユニットによって駆動されて前後進されるようになっている。射出装置の所定の固定部材に対してボルトによりブラケットが取り付けられ、シリンダユニットはその後端部でブラケットに対して回転可能に支持されている。ブラケットが固定部材に対して適切な位置で取り付けられていると、ニードル弁は適切な位置でシリンダユニットによって駆動されることになる。つまりニードル弁はニードル孔に精度良く整合した状態になるので、ニードル弁は滑らかに前後進して射出ノズルの流路を開閉する。しかしながら、固定部材に対するブラケットの位置が適切でないと、ニードル弁は適切な位置からずれてしまい、滑らかな駆動ができなくなる。
【0005】
ブラケットはボルト等によって固定部材に固定されており、ブラケットを固定部材に対して適切な位置に調整するには、ボルトを緩めてブラケットの位置を調整し、再度ボルトを締める必要がある。しかしながら、竪型射出成形機においてシャットオフノズルは射出装置の下部に設けられており、シャットオフノズルには鉛直方向に重量が作用している。ボルトを緩めて固定部材に対するブラケットの固定状態を解除しても、重量に抗してブラケットの位置を調整するのは困難である。
【0006】
本開示において、ニードル弁の位置を適切に調整することができる、シャットオフノズルを提供する。
【0007】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、竪型射出成形機のシャットオフノズルとして構成する。シャットオフノズルは、軸方向の射出流路と斜めのニードル孔とが形成されているノズル部と、ニードル孔に挿入されているニードル弁と、ニードル弁を駆動するシリンダユニットと、シリンダユニットをその後端部で回転可能に支持するとブラケットと、を備えている。本開示は、シャットオフノズルに、ブラケットを射出装置の固定部材に対して固定する固定手段と、ブラケットの固定部材に対するスライド位置を調整するスライド位置調整手段と、を備えるようにする。ブラケットは固定手段が解除された状態で、固定部材に対して所定幅でのスライドが許容されるようにし、スライド位置調整手段によりスライド位置を調整するように構成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示は、ニードル弁の位置を適切に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る竪型射出成形機を示す正面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルと射出装置の一部を示す正面断面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルのブラケットと、スライド位置調整機構とを示す側面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルのノズル部の一部とニードル弁の一部とを示す正面断面図である。
第1の実施形態に係るゲージを示す斜視図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルの調整方法を説明するフローチャートである。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルの正面断面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルの正面断面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルのノズル部の一部とニードル弁の一部とを示す正面断面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルの正面断面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルのノズル部の一部とニードル弁の一部とを示す正面断面図である。
第1の実施形態に係るシャットオフノズルの正面断面図である。
第2の実施形態に係るシャットオフノズルの正面断面図である。
シャットオフノズルのブラケットと、スライド位置調整機構とを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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