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公開番号2024153600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2024066292
出願日2024-04-16
発明の名称液体吐出装置
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241022BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】多様な媒体に対する液体の吐出処理において、媒体に付着した当該液体の付着度合いの最適化及び経時的変化に対する堅牢性の向上を図る液体吐出装置を提供する。
【解決手段】媒体の所定の位置に液体を吐出する液体吐出ヘッドを相対的に移動させるように動作を制御する制御部を備え、複数の当該液体吐出ヘッドのうち、一の液体吐出ヘッドは、媒体に特定色の着色を行うための色液体を吐出する色液吐出部であり、他の液体吐出ヘッドは、着色がなされる媒体領域に対し、発色の度合いに作用させるための所定の効果を発揮する処理液を吐出する処理液吐出部であり、制御部は、色液体及び処理液の吐出量を変化させた評価用チャートにおける着色の度合いに応じて決定される、色液体の特定の吐出量に対する処理液の吐出量の設定をする処理液吐出量設定部と、設定に基づいて処理液吐出部の動作を制御する吐出制御部と、を有する液体吐出装置による。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
媒体の所定の位置に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記媒体を前記液体吐出ヘッドに対して相対的に移動させる媒体移動部と、
前記液体吐出ヘッド及び前記媒体移動部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記液体吐出ヘッドは複数であり、
複数の当該液体吐出ヘッドのうち、
一の液体吐出ヘッドは、前記媒体に特定色の着色を行うための色液体を吐出する色液吐出部であり、
他の液体吐出ヘッドは、前記着色がなされる媒体領域に対し、発色の度合いに作用させるための所定の効果を発揮する処理液を吐出する処理液吐出部であり、
前記制御部は、
前記色液体の吐出量及び前記処理液の吐出量を共に変化させた評価用チャートを前記媒体領域に生成するように前記液体吐出ヘッドを制御する評価用チャート生成部と、
前記評価用チャートにおける前記着色の度合いに応じて決定される、前記色液体の特定の吐出量に対する前記処理液の吐出量の設定をする処理液吐出量設定部と、
前記設定に基づいて、前記処理液吐出部の動作を制御する吐出制御部と、
を有する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記評価用チャート生成部において、前記媒体の種類に応じた前記評価用チャートを生成するように前記液体吐出ヘッドを制御し、
前記吐出制御部は、前記媒体の種類によって決定される前記設定に基づいて、前記処理液吐出部及び前記色液吐出部の動作を制御する、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記設定は、前記評価用チャートが前記媒体領域に生成された前記媒体に対し、前記発色を劣化させる所定の劣化工程を施した結果に基づいて、当該劣化工程を施した後の当該評価用チャートにおける前記発色の度合いに応じて決定される、
請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記特定色は、白色である、
請求項1又は2に記載の液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
情報処理装置等において生成された動作指示情報に基づき、媒体に液体を吐出する液体吐出動作を実行する液体吐出装置が知られている。当該液体吐出装置は、媒体に画像を形成する画像形成装置としても機能する。なお、液体吐出装置は、媒体に液体を吐出するための構成として液体吐出ヘッド120を備え、一般的にインクジェットプリンタと称される。
【0003】
近年、インクジェットプリンタに用いる媒体の種類は多様であり、例えば、媒体に衣類(Tシャツ)などの布帛を用いることができる「DTGプリンタ(DTG:Direct To Garment)」も知られている。
【0004】
布帛(以下「布メディア」と表記する。)を媒体として用いるとき、特に、カラー画像を形成するには、白色の液体インクを布メディアの特定の領域(画像を形成するための領域であって、以下「画像形成領域」と表記する。)に付着させて下地を整えてから、画像に必要となる各色の液体インクを付着させる画像形成処理を行う。この場合、布メディアに対する白色の付着量が適正量になるように、液体インクの凝集や拡散の作用を発揮させる処理液を、画像形成前の布メディアへ塗布して付着させる処理を行うことがある。当該処理を便宜上「前処理」と称する。また、前処理に用いる処理液を「前処理液」と称する。
【0005】
前処理液の塗布量を適量にして、画像形成領域に対する白色の付着量を適正にすると、その後、形成される画像濃度の最適化に寄与するので画像品質の向上につながる。
【0006】
従来技術として、媒体に形成される画像を構成する画素毎の濃度に応じた液体インクの吐出量を算出する吐出量算出部と、形成対象の画像の解像度に応じて前処理剤の塗布量を算出する算出部とを備えるインク処理装置が知られている(特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている従来技術は、液体インクの量に応じて前処理剤の量を制御する。一般的に、布メディアに限らず、画像濃度を最適とするための前処理液の最適な量は、媒体の種類によって異なる。すわち、媒体によって前処理液の浸透度合いが異なるので、媒体の種類に応じて、液体インクの付着御の画像濃度を最適化するための前処理液の量は異なる。また、前処理液の量によって液体インクの媒体への付着強度にも影響が生ずる。したがって、画像濃度の最適化、画像品質の向上、及び形成後の画像に対する経時的変化への耐性向上を図るには、媒体の種類に応じて前処理剤の量を制御することが重要となる。
【0008】
この点、従来技術では、媒体の種類に応じた前処理剤の制御が考慮されておらず、画像濃度の最適化や画像品質の向上、及び、媒体に形成された画像の経時的変化並びに堅牢性の低下を防止する点において課題がある。
【0009】
本発明は、多様な媒体に対する液体の吐出処理において、媒体に付着した当該液体の付着度合いの最適化及び経時的変化に対する堅牢性の向上を図る液体吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一形態は、液体吐出装置に関し、媒体の所定の位置に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記媒体を前記液体吐出ヘッドに対して相対的に移動させる媒体移動部と、前記液体吐出ヘッド及び前記媒体移動部の動作を制御する制御部と、を備え、前記液体吐出ヘッドは複数であり、複数の当該液体吐出ヘッドのうち、一の液体吐出ヘッドは、前記媒体に特定色の着色を行うための色液体を吐出する色液吐出部であり、他の液体吐出ヘッドは、前記着色がなされる媒体領域に対し、発色の度合いに作用させるための所定の効果を発揮する処理液を吐出する処理液吐出部であり、前記制御部は、前記色液体の吐出量及び前記処理液の吐出量を共に変化させた評価用チャートを前記媒体領域に生成するように前記液体吐出ヘッドを制御する評価用チャート生成部と、前記評価用チャートにおける前記着色の度合いに応じて決定される、前記色液体の特定の吐出量に対する前記処理液の吐出量の設定をする処理液吐出量設定部と、前記設定に基づいて、前記処理液吐出部の動作を制御する吐出制御部と、を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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