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公開番号2024152353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066498
出願日2023-04-14
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20241018BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ビア配線層とコイル配線層との接続剥がれを低減できるインダクタ部品を提供する。
【解決手段】インダクタ部品1は、素体10と、素体内の軸AXに沿う螺旋状コイル20と、第1外部電極30及び第2外部電極40と、を備える。素体は、第1端面15と第2端面16、第1側面13と第2側面並びに第1端面と第2端面の間及び第1側面と第2側面の間に接続された底面17と天面18を含み、第1外部電極及び第2外部電極は少なくとも底面に設けられ、軸は底面に平行でかつ第1側面及び第2側面に交差し、コイルは軸に沿って積層される複数のコイル配線層と、軸方向に隣り合うコイル配線層を接続する複数のビア配線層601~609とを有し、コイルは軸方向からみて第1外部電極、第2外部電極及びコイルを介さずに底面に対向する底面対向部24を有し、底面対向部はビア配線層を含まずコイル配線層を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
素体と、
前記素体内に設けられ、軸に沿って螺旋状に巻き回されるコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続される第1外部電極および第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記第1外部電極および前記第2外部電極は、少なくとも前記底面に設けられ、
前記軸は、前記底面に平行でかつ前記第1側面および前記第2側面に交差し、
前記コイルは、前記軸に沿って積層される複数のコイル配線層と、前記軸方向に隣り合うコイル配線層を接続する複数のビア配線層とを有し、
前記コイルは、前記軸方向からみて、前記第1外部電極、前記第2外部電極および前記コイルを介さずに前記底面に対向する底面対向部を有し、
前記底面対向部は、前記ビア配線層を含まず、前記コイル配線層を含む、インダクタ部品。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記コイルは、前記軸方向からみて、さらに、前記第1外部電極、前記第2外部電極および前記コイルを介さずに前記天面に対向する天面対向部と、前記第1外部電極、前記第2外部電極および前記コイルを介さずに前記第1端面に対向する第1端面対向部と、前記第2外部電極および前記コイルを介さずに前記第1外部電極に対向する第1外部電極対向部と、前記第1外部電極および前記コイルを介さずに前記第2外部電極に対向する第2外部電極対向部と、前記第1外部電極、前記第2外部電極および前記コイルを介さずに前記第2端面に対向する第2端面対向部とを有し、
全ての前記ビア配線層は、前記天面対向部と前記第1端面対向部と前記第1外部電極対向部と前記第2外部電極対向部と前記第2端面対向部のうちの少なくとも1つに存在する、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
全ての前記ビア配線層は、前記天面対向部に存在する、請求項2に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記第1外部電極は、前記底面から前記第1端面にかけて設けられ、前記第2外部電極は、前記底面から前記第2端面にかけて設けられている、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項5】
前記第1外部電極は、前記底面から前記第1端面にかけて設けられ、前記第2外部電極は、前記底面から前記第2端面にかけて設けられ、
全ての前記ビア配線層は、前記軸方向からみて、前記第1外部電極および前記第2外部電極よりも前記天面側に位置する、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記第1外部電極は、前記底面のみに設けられ、前記第2外部電極は、前記底面のみに設けられ、
全ての前記ビア配線層は、前記軸方向からみて、前記第1外部電極から前記天面に向かって前記第1外部電極と前記天面の間の距離の1/2となる位置よりも前記天面側に位置し、かつ、前記第2外部電極から前記天面に向かって前記第2外部電極と前記天面の間の距離の1/2となる位置よりも前記天面側に位置する、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
全ての前記コイル配線層は、それぞれ、前記軸に直交する平面に沿って巻回され、
前記全てのコイル配線層のうちの少なくとも1つの前記コイル配線層の巻回数は、1周以上である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項8】
前記底面対向部は、前記軸方向からみて、一重巻きである、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項9】
前記ビア配線層のうちの少なくとも1つは、前記軸方向からみて、直線状に延在し、前記軸方向に隣り合う前記コイル配線層の直線部分に接続される、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
【請求項10】
前記ビア配線層のうちの少なくとも1つは、前記軸方向からみて、前記天面、前記第1端面または前記第2端面のいずれか1つと平行である、請求項9に記載のインダクタ部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インダクタ部品としては、特開2019-192829号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられ、軸に沿って螺旋状に巻き回されるコイルと、素体に設けられ、コイルに電気的に接続される第1外部電極および第2外部電極とを有する。コイルは、軸に沿って積層される複数のコイル配線層と、軸方向に隣り合うコイル配線層を接続する複数のビア配線層とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-192829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、インダクタ部品の小型化が図られており、このような状況において、前記従来のようなインダクタ部品を実装基板に実装する際、はんだ等からの熱応力や実装基板等からの曲げ応力によりビア配線層とコイル配線層との接続部分に大きな応力が掛かって、ビア配線層とコイル配線層との接続剥がれが発生するおそれがあることがわかった。
【0005】
そこで、本開示の目的は、ビア配線層とコイル配線層との接続剥がれを低減できるインダクタ部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられ、軸に沿って螺旋状に巻き回されるコイルと、
前記素体に設けられ、前記コイルに電気的に接続される第1外部電極および第2外部電極と
を備え、
前記素体は、互いに対向する第1端面および第2端面と、互いに対向する第1側面と第2側面と、前記第1端面と前記第2端面との間および前記第1側面と前記第2側面との間に接続された底面と、前記底面と対向する天面とを含み、
前記第1外部電極および前記第2外部電極は、少なくとも前記底面に設けられ、
前記軸は、前記底面に平行でかつ前記第1側面および前記第2側面に交差し、
前記コイルは、前記軸に沿って積層される複数のコイル配線層と、前記軸方向に隣り合うコイル配線層を接続する複数のビア配線層とを有し、
前記コイルは、前記軸方向からみて、前記第1外部電極、前記第2外部電極および前記コイルを介さずに前記底面に対向する底面対向部を有し、
前記底面対向部は、前記ビア配線層を含まず、前記コイル配線層を含む。
【0007】
前記態様によれば、コイルの底面対向部は、ビア配線層を含まず、コイル配線層を含むので、素体の底面側を実装基板に対向するようにインダクタ部品を実装基板に実装する際、コイルのうちの実装基板に近い部分である底面対向部にビア配線層が存在しない。
【0008】
これにより、実装時の熱応力や曲げ応力により底面対向部に大きな応力が掛かっても、ビア配線層はコイルのうちの底面対向部以外の部分に存在するので、ビア配線層とコイル配線層との接続剥がれを低減できる。したがって、近年のインダクタ部品の小型化が図られている状況においても、ビア配線層とコイル配線層との接続剥がれを低減できる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、ビア配線層とコイル配線層との接続剥がれを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
インダクタ部品の第1実施形態を示す斜視図である。
インダクタ部品の第1側面側からみた透視正面図である。
インダクタ部品の分解平面図である。
インダクタ部品の分解平面図である。
インダクタ部品の第2実施形態を示すインダクタ部品の第1側面側からみた透視正面図である。
インダクタ部品の分解平面図である。
インダクタ部品の第3実施形態を示すインダクタ部品の第1側面側からみた透視正面図である。
インダクタ部品の第3実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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