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公開番号2024152178
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066215
出願日2023-04-14
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 11/00 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】 機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド部1に少なくともキャップトレッドゴム層15Aを含むトレッドゴム層15を備えると共に、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品20をトレッド部1の裏面に備えたタイヤにおいて、機能部品20はトレッド部1の裏面側に接触する接触面を有し、この接触面をトレッド部1の踏面に投影することで形成される領域の中心点を基準に半径50mm以内の領域Sを規定したとき、この領域S内でトレッドゴム層15の厚さが最も厚い箇所においてキャップトレッドゴム層15AのJIS硬さaが61以上である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部に少なくともキャップトレッドゴム層を含むトレッドゴム層を備えると共に、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を前記トレッド部の裏面に備えたタイヤにおいて、
前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、この接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される領域の中心点を基準に半径50mm以内の領域Sを規定したとき、この領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層のJIS硬さaが61以上であることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記機能部品を収容するための収容体が前記トレッド部の裏面に固定され、前記領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層のJIS硬さaと前記収容体のJIS硬さbとがa≦bの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記機能部品を収容するための収容体が前記トレッド部の裏面に固定され、前記領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層のJIS硬さaと前記収容体のJIS硬さbとがa>bの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層のJIS硬さaと前記キャップトレッドゴム層のタイヤ径方向内側に位置するアンダートレッドゴム層のJIS硬さcとがa≦cの関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層のJIS硬さaと前記キャップトレッドゴム層のタイヤ径方向内側に位置するアンダートレッドゴム層のJIS硬さcとがa>cの関係を満たすことを特徴とする請求項1又は3に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記トレッドゴム層の厚さXがタイヤ内表面から前記トレッドゴム層までの距離Yの0.8倍~3.5倍の範囲にあることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項7】
前記領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層の厚さが前記トレッドゴム層の厚さの35%~97%の範囲にあることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項8】
前記機能部品を収容するための収容体が前記トレッド部の裏面に固定され、該収容体に前記機能部品が収容されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項9】
前記収容体が接着剤により前記トレッド部の裏面に固定されていることを特徴とする請求項8に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記収容体が加硫ゴムからなることを特徴とする請求項8に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を備えたタイヤに関し、更に詳しくは、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤ情報を取得するためにタイヤ内表面に機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)を設置することが行われている(例えば、特許文献1~3参照)。このような機能部品では、タイヤ情報として、温度や内圧のみならず、タイヤ走行時に路面から受ける衝撃力や加速度等を検出することも行われている。
【0003】
しかしながら、タイヤ走行時に路面から受ける衝撃力や加速度のようなタイヤ情報は、機能部品が設置される部分周辺の物性(例えば、硬さ)により大きく影響される。そのため、機能部品の装着位置によっては、機能部品のセンシング感度を十分に確保することができないことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-146875号公報
特開2021-60401号公報
特表2018-512333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、トレッド部に少なくともキャップトレッドゴム層を含むトレッドゴム層を備えると共に、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を前記トレッド部の裏面に備えたタイヤにおいて、前記機能部品は前記トレッド部の裏面側に接触する接触面を有し、この接触面を前記トレッド部の踏面に投影することで形成される領域の中心点を基準に半径50mm以内の領域Sを規定したとき、この領域S内で前記トレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所において前記キャップトレッドゴム層のJIS硬さaが61以上であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、トレッド部の裏面に機能部品を設置するにあたって、トレッド部を構成するキャップトレッドゴム層の硬さを高く設定することにより、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃が機能部品に効率良く伝わるので、機能部品のセンシング感度を高めてタイヤ情報の測定性能を改善することができる。センシング感度とは、路面からの衝撃に起因する物理量の変化を感度良く検出する能力を意味し、センシング感度の改善により出力波形のピークトゥピーク値が大きくなり、路面からの衝撃に起因して物理量が変化するタイミングを的確に把握することが可能となる。
【0008】
本発明において、機能部品を収容するための収容体がトレッド部の裏面に固定され、領域S内でトレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所においてキャップトレッドゴム層のJIS硬さaと収容体のJIS硬さbとはa≦bの関係を満たすことできる。このようにキャップトレッドゴム層よりも収容体を硬くした場合、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃が減衰することなく機能部品に伝わるので、機能部品のセンシング感度を高めることができる。
【0009】
機能部品を収容するための収容体がトレッド部の裏面に固定され、領域S内でトレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所においてキャップトレッドゴム層のJIS硬さaと収容体のJIS硬さbとはa>bの関係を満たすことができる。このようにキャップトレッドゴム層よりも収容体を軟らかくした場合、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃を和らげることができるので、機能部品が脱落するおそれがある使用環境において機能部品の脱落を防止することができる。
【0010】
領域S内でトレッドゴム層の厚さが最も厚い箇所においてキャップトレッドゴム層のJIS硬さaとキャップトレッドゴム層のタイヤ径方向内側に位置するアンダートレッドゴム層のJIS硬さcとはa≦cの関係を満たすことができる。このようにキャップトレッドゴム層よりもアンダートレッドゴム層を硬くした場合、タイヤが接地する際に路面から受ける衝撃が減衰することなく機能部品に伝わるので、機能部品のセンシング感度を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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