TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025034476
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140868
出願日
2023-08-31
発明の名称
タイヤ
出願人
横浜ゴム株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B60C
11/13 20060101AFI20250306BHJP(車両一般)
要約
【課題】NV性能とウェット性能とを両立することのできるタイヤを提供すること。
【解決手段】複数の周方向溝30のうち、車両装着方向における最も内側の周方向溝30である内側ショルダー周方向溝31と、内側ショルダー周方向溝31に対して隣り合う周方向溝30である内側センター周方向溝32とは、タイヤ赤道面CLに対して車両装着方向内側に位置し、内側ショルダー周方向溝31は、車両装着方向内側寄りに位置する溝壁31aの溝壁角度Aと、車両装着方向外側寄りに位置する溝壁31aの溝壁角度BとがA>Bの関係を満たし、且つ、溝壁角度Aは13°以上20°以下の範囲内で、溝壁角度Bは8°以上12°以下の範囲内になっており、内側センター周方向溝32は、車両装着方向内側寄りに位置する溝壁32aの溝壁角度Cと、車両装着方向外側寄りに位置する溝壁32aの溝壁角度Dとが、いずれも8°以上12°以下の範囲内である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝を備え、
複数の前記周方向溝のうち、
車両装着方向における最も内側の前記周方向溝を内側ショルダー周方向溝とし、
タイヤ幅方向において前記内側ショルダー周方向溝に対して隣り合う前記周方向溝を内側センター周方向溝とする場合に、
前記内側ショルダー周方向溝は、タイヤ赤道面に対して車両装着方向内側に位置し、
前記内側センター周方向溝は、前記タイヤ赤道面に対して前記車両装着方向内側に位置する、または、前記タイヤ赤道面上に位置し、
前記内側ショルダー周方向溝は、前記タイヤ幅方向に対向する一対の溝壁のうち、前記車両装着方向内側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度Aと、車両装着方向外側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度BとがA>Bの関係を満たし、且つ、前記溝壁角度Aは13°以上20°以下の範囲内で、前記溝壁角度Bは8°以上12°以下の範囲内になっており、
前記内側センター周方向溝は、前記タイヤ幅方向に対向する一対の溝壁のうち、前記車両装着方向内側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度Cと、車両装着方向外側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度Dとが、いずれも8°以上12°以下の範囲内であることを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記内側ショルダー周方向溝の前記溝壁角度Bと、前記内側センター周方向溝の前記溝壁角度Cとは、-1°≦B-C≦1°の関係を満たす請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記内側ショルダー周方向溝の前記溝壁角度Bと、前記内側センター周方向溝の前記溝壁角度Cとは、B<Cの関係を満たす請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記内側センター周方向溝は、前記溝壁角度Cと前記溝壁角度Dとが、-2°≦D-C≦2°の関係を満たす請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記内側ショルダー周方向溝と前記内側センター周方向溝とは、前記内側ショルダー周方向溝の溝幅W1と前記内側センター周方向溝の溝幅W2とがW2<W1の関係を満たす請求項1または2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記内側ショルダー周方向溝の前記溝幅W1と、前記内側センター周方向溝の前記溝幅W2とは、1.0≦W1/W2≦1.2の関係を満たす請求項5に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記周方向溝により区画される複数の陸部を備え、
複数の前記陸部のうち、タイヤ幅方向における内側が前記内側ショルダー周方向溝により区画される前記陸部である内側ショルダー陸部と、タイヤ幅方向における両側が前記内側ショルダー周方向溝と前記内側センター周方向溝とにより区画される前記陸部である内側中間陸部とには、サイプが配置される請求項1に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記内側中間陸部に配置される前記サイプは、前記内側ショルダー周方向溝と前記内側センター周方向溝との双方に対して連通すると共に、切欠部を介して前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記サイプと、切欠部を介して前記内側センター周方向溝に連通する前記サイプとを有し、
前記内側ショルダー陸部に配置される前記サイプは、接地端を跨いでタイヤ幅方向に延びると共に前記内側ショルダー周方向溝に連通し、且つ、前記内側ショルダー陸部に配置される複数の前記サイプのうち少なくとも一部の前記サイプは切欠部を介して前記内側ショルダー周方向溝に連通し、
複数の前記陸部のうち、前記内側センター周方向溝に対してタイヤ幅方向において前記内側中間陸部が位置する側の反対側に位置して前記内側センター周方向溝により区画される前記陸部であるセンター陸部には、切欠部を介して前記内側センター周方向溝に連通するサイプが配置される請求項7に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記内側ショルダー陸部に配置され前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記切欠部は、タイヤ幅方向における最大長さDc1が、前記内側ショルダー陸部の接地幅Wb1に対して0.10≦Dc1/Wb1≦0.15の範囲内になっており、
前記内側中間陸部に配置され前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記切欠部は、タイヤ幅方向における最大長さDc2が、前記内側中間陸部の接地幅Wb2に対して0.35≦Dc2/Wb2≦0.45の範囲内になっており、
前記内側中間陸部に配置され前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記切欠部のタイヤ幅方向における最大長さDc2と、前記内側中間陸部に配置され前記内側センター周方向溝に連通する前記切欠部のタイヤ幅方向における最大長さDc3との関係が1.1≦Dc2/Dc3≦1.5の範囲内である請求項8に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記内側ショルダー陸部に配置され前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記切欠部は、タイヤ径方向における最大深さh1が、前記内側ショルダー周方向溝の最大深さHsに対して0.45≦h1/Hs≦0.55の範囲内になっており、
前記内側中間陸部に配置され前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記切欠部は、タイヤ径方向における最大深さh2が、前記内側ショルダー周方向溝の最大深さHsに対して0.55≦h2/Hs≦0.65の範囲内になっており、
前記内側中間陸部に配置され前記内側ショルダー周方向溝に連通する前記切欠部のタイヤ径方向における最大深さh2と、前記内側中間陸部に配置され前記内側センター周方向溝に連通する前記切欠部のタイヤ径方向における最大深さh3との関係が0.99≦h2/h3≦1.01の範囲内である請求項8または9に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に装着されるタイヤには、様々な性能が要求されるため、従来のタイヤの中には、トレッドの表面に配置される溝の形態を工夫することにより、所望の性能を満たしているものがある。例えば、特許文献1に記載されたタイヤでは、溝壁の角度と、溝壁の底部の曲率半径とをそれぞれ規定することにより、偏摩耗及びグルーブクラックの発生を抑制している。
【0003】
また、特許文献2に記載された空気入りラジアルタイヤでは、車両への装着状態におけるタイヤの、車両の外側側に位置するトレッド側部区域の周方向溝の溝壁に拡開傾斜部分を設けることにより、コーナリングフォースを大きく高めている。また、特許文献3に記載された空気入りラジアルタイヤでは、トレッド踏面におけるタイヤ赤道を境界とする一方の半部に1本の周方向主溝を有し、他方の半部に2本の周方向主溝を有し、3本の周方向溝部の溝壁の角度を規定することにより、コーナリング時におけるハイドロプレーニング性と静音性とを両立させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5436439号公報
特許第2977879号公報
特開2013-189126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、タイヤのトレッド面に形成される溝は、主に濡れた路面での走行性能であるウェット性能を向上させることを目的としたものになっているが、トレッド面に形成される溝は、車両走行時にタイヤから発生する騒音についての性能であるNV(Noise Vibration)性能にも影響をしてくる。NV性能の向上には、トレッド面に形成される溝の溝幅や溝容積を減少させることが有効ではあるが、溝の溝幅や溝容積を減少させると、排水性を確保し難くなるため、ウェット性能が悪化し易くなる。このため、NV性能とウェット性能とを両立するのは、大変困難なものとなっている。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、NV性能とウェット性能とを両立することのできるタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝を備え、複数の前記周方向溝のうち、車両装着方向における最も内側の前記周方向溝を内側ショルダー周方向溝とし、タイヤ幅方向において前記内側ショルダー周方向溝に対して隣り合う前記周方向溝を内側センター周方向溝とする場合に、前記内側ショルダー周方向溝は、タイヤ赤道面に対して車両装着方向内側に位置し、前記内側センター周方向溝は、前記タイヤ赤道面に対して前記車両装着方向内側に位置する、または、前記タイヤ赤道面上に位置し、前記内側ショルダー周方向溝は、前記タイヤ幅方向に対向する一対の溝壁のうち、前記車両装着方向内側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度Aと、車両装着方向外側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度BとがA>Bの関係を満たし、且つ、前記溝壁角度Aは13°以上20°以下の範囲内で、前記溝壁角度Bは8°以上12°以下の範囲内になっており、前記内側センター周方向溝は、前記タイヤ幅方向に対向する一対の溝壁のうち、前記車両装着方向内側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度Cと、車両装着方向外側寄りに位置する前記溝壁のタイヤ径方向に対する溝壁角度Dとが、いずれも8°以上12°以下の範囲内であることを特徴とする。
【0008】
また、上記タイヤにおいて、前記内側ショルダー周方向溝の前記溝壁角度Bと、前記内側センター周方向溝の前記溝壁角度Cとは、-1°≦B-C≦1°の関係を満たすことが好ましい。
【0009】
また、上記タイヤにおいて、前記内側ショルダー周方向溝の前記溝壁角度Bと、前記内側センター周方向溝の前記溝壁角度Cとは、B<Cの関係を満たすことが好ましい。
【0010】
また、上記タイヤにおいて、前記内側センター周方向溝は、前記溝壁角度Cと前記溝壁角度Dとが、-2°≦D-C≦2°の関係を満たすことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
横浜ゴム株式会社
タイヤ
今日
横浜ゴム株式会社
タイヤ
7日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
7日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
7日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
13日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ加硫方法及びタイヤ加硫装置
13日前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
10日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
3日前
横浜ゴム株式会社
加硫ゴムの物性測定データの異常検出方法およびシステム
9日前
個人
飛行自動車
1か月前
個人
警告装置
1日前
個人
授乳用車両
3か月前
個人
小型EVシステム
3日前
日本精機株式会社
ケース
9日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
16日前
個人
アンチロール制御装置
23日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
16日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
照明装置
1か月前
株式会社松華
懸架装置
1か月前
個人
ブレーキシステム
14日前
個人
自動車ドア開度規制ベルト
2日前
個人
ステージカー
1か月前
横浜ゴム株式会社
タイヤ
13日前
個人
自走式立体型洗車場
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
21日前
マツダ株式会社
車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
帝国繊維株式会社
作業車両
8日前
日本精機株式会社
車両用照明装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る