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公開番号2025038364
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023144929
出願日2023-09-07
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 11/13 20060101AFI20250312BHJP(車両一般)
要約【課題】車外騒音を低減すると共に、ショルダーラグ溝からの排土性を改善することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部にタイヤ周方向に延びる主溝10とタイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝25とが形成され、各ショルダーラグ溝25は一端が主溝10に連通する一方で他端がトレッド部の接地端Eよりもタイヤ幅方向外側に位置するタイヤにおいて、各ショルダーラグ溝25は、主溝10と隣接する部位に底上げ部51を有すると共に、ショルダーラグ溝25の溝深さが底上げ部51からタイヤ幅方向外側に向かって漸増するスロープ部52を有し、スロープ部52の開始点A及び終了点Bにおけるショルダーラグ溝25の溝深さDa,Dbが1.5≦Db/Da≦2.0の関係を満足し、スロープ部52のタイヤ幅方向の長さLsが主溝10から接地端Eまでのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.5≦Ls/L≦0.8の関係を満足する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部を備え、該トレッド部にタイヤ周方向に延びる主溝とタイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝とが形成され、各ショルダーラグ溝は一端が前記主溝に連通する一方で他端が前記トレッド部の接地端よりもタイヤ幅方向外側に位置するタイヤにおいて、
各ショルダーラグ溝は、前記主溝と隣接する部位に底上げ部を有すると共に、該ショルダーラグ溝の溝深さが前記底上げ部からタイヤ幅方向外側に向かって漸増するスロープ部を有し、該スロープ部の開始点A及び終了点Bにおける前記ショルダーラグ溝の溝深さDa,Dbが1.5≦Db/Da≦2.0の関係を満足し、前記スロープ部のタイヤ幅方向の長さLsが前記主溝から前記接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.5≦Ls/L≦0.8の関係を満足することを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記主溝から前記スロープ部の開始点Aまでのタイヤ幅方向の距離Laが前記主溝から前記接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.05≦La/L≦0.2の関係を満足し、前記主溝から前記スロープ部の終了点Bまでのタイヤ幅方向の距離Lbが前記主溝から前記接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.55≦Lb/L≦1.0の関係を満足することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
各ショルダーラグ溝の長手方向の少なくとも一部において該ショルダーラグ溝の溝幅がタイヤ幅方向外側に向かって拡張し、前記主溝から各ショルダーラグ溝の拡幅開始位置までのタイヤ幅方向の長さLxが前記主溝から前記接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0≦Lx/L≦0.2の関係を満足し、各ショルダーラグ溝の最小幅Wminと最大幅Wmaxが1.5≦Wmax/Wmin≦2.0の関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記Db/Daから算出される溝深さ変化率Xと前記Wmax/Wminから算出される溝幅変化率Yとが1.0≦X/Y≦1.2の関係を満足することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記トレッド部の踏面の法線方向に対する前記ショルダーラグ溝の溝壁角度が前記スロープ部に対応する領域においてタイヤ幅方向外側に向かって漸減し、該ショルダーラグ溝の溝壁角度が0°~10°の範囲にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記トレッド部にタイヤ周方向に延びて前記ショルダーラグ溝と交差する周方向補助溝が形成され、該周方向補助溝が前記スロープ部の開始点Aと終了点Bとの間に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記周方向補助溝の溝幅が前記ショルダーラグ溝の前記主溝への開口位置での溝幅の30%~60%の範囲にあることを特徴とする請求項6に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トレッド部にタイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝を備えたタイヤに関し、更に詳しくは、車外騒音を低減すると共に、ショルダーラグ溝からの排土性を改善することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両から放出される車外騒音に対する規制が強化されている。このような車外騒音の一部は、タイヤが路面上で転動する際にも発生する。特に、スポーツ用多目的車(SUV)等に装着されるタイヤでは、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝とタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝とを含むブロック基調のトレッドパターンが採用されるため、車外騒音が大きくなる傾向がある。
【0003】
また、スポーツ用多目的車等に装着されるタイヤでは、優れたオフロード走破性能が要求されているが、オフロード走行に伴ってラグ溝内に土が詰まるとオフロード走破性能が低下するという欠点がある。そのため、ラグ溝からの排土性を改善することが求められている。
【0004】
従来、タイヤのショルダーラグ溝に突起や底上げ部を設けることが提案されている(例えば、特許文献1~3参照)。しかしながら、これら突起や底上げ部はショルダーラグ溝からの排土性を高めるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-1484号公報
特開2016-37277号公報
特開2016-55816号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、車外騒音を低減すると共に、ショルダーラグ溝からの排土性を改善することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部を備え、該トレッド部にタイヤ周方向に延びる主溝とタイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝とが形成され、各ショルダーラグ溝は一端が前記主溝に連通する一方で他端が前記トレッド部の接地端よりもタイヤ幅方向外側に位置するタイヤにおいて、
各ショルダーラグ溝は、前記主溝と隣接する部位に底上げ部を有すると共に、該ショルダーラグ溝の溝深さが前記底上げ部からタイヤ幅方向外側に向かって漸増するスロープ部を有し、該スロープ部の開始点A及び終了点Bにおける前記ショルダーラグ溝の溝深さDa,Dbが1.5≦Db/Da≦2.0の関係を満足し、前記スロープ部のタイヤ幅方向の長さLsが前記主溝から前記接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.5≦Ls/L≦0.8の関係を満足することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、主溝に連通するショルダーラグ溝の主溝と隣接する部位に底上げ部が形成されているので、主溝で発生した気柱共鳴音がショルダーラグ溝を通ってタイヤ外側に伝播することを抑制し、車外騒音を低減することができる。また、各ショルダーラグ溝には、該ショルダーラグ溝の溝深さが底上げ部からタイヤ幅方向外側に向かって漸増するスロープ部が形成されているので、ショルダーラグ溝内に入った土や泥が圧縮された際にタイヤ幅方向外側へ移動し、ショルダーラグ溝から排出され易くなる。これにより、車外騒音を低減すると同時に、ショルダーラグ溝からの排土性を改善することができる。
【0009】
本発明において、主溝からスロープ部の開始点Aまでのタイヤ幅方向の距離Laが主溝から接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.05≦La/L≦0.2の関係を満足し、主溝からスロープ部の終了点Bまでのタイヤ幅方向の距離Lbが主溝から接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0.55≦Lb/L≦1.0の関係を満足することが好ましい。このようにスロープ部の開始点A及び終了点Bの位置を特定し、主溝に隣接する底上げ部を十分に確保することにより、車外騒音と低減効果と排土性の改善効果を高めることができる。
【0010】
本発明において、各ショルダーラグ溝の長手方向の少なくとも一部において該ショルダーラグ溝の溝幅がタイヤ幅方向外側に向かって拡張し、主溝から各ショルダーラグ溝の拡幅開始位置までのタイヤ幅方向の長さLxが主溝から接地端までのタイヤ幅方向の距離Lに対して0≦Lx/L≦0.2の関係を満足し、各ショルダーラグ溝の最小幅Wminと最大幅Wmaxが1.5≦Wmax/Wmin≦2.0の関係を満足することが好ましい。このように各ショルダーラグ溝の溝幅がタイヤ幅方向外側に向かって拡張することにより、ショルダーラグ溝からの排土性を効果的に改善することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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