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公開番号2025066420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176010
出願日2023-10-11
発明の名称ホース継手金具およびホースアセンブリ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人
主分類F16L 33/00 20060101AFI20250416BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】加締め作業を容易にして生産性を向上させる。
【解決手段】ホース2内に挿入されるホース挿入部30を有するニップル22Aと、ニップル22Aに取着されホース挿入部30との間にホース2が挿入される環状空間Sを形成するソケット24Aとを備えるホース継手金具10であって、環状空間Sを形成するホース挿入部30の外周面30B、あるいは、環状空間Sを形成するソケットの内周面の少なくとも一方に、環状空間Sにホース2が挿入された状態で環状空間S内におけるホース2の回転を阻止する回転阻止部34が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ホース内に挿入されるホース挿入部を有するニップルと、前記ニップルに取着され前記ホース挿入部との間にホースが挿入される環状空間を形成するソケットとを備えるホース継手金具であって、
前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面、あるいは、前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面の少なくとも一方に、前記環状空間に前記ホースが挿入された状態で前記環状空間内における前記ホースの回転を阻止する回転阻止部が設けられている、
ことを特徴とするホース継手金具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記環状空間は、前記ホース挿入部の軸心方向に沿った長さを有し、
前記回転阻止部は、前記環状空間の長さ方向の一部における前記ホース挿入部の外周面あるいは前記ソケットの内周面に設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載のホース継手金具。
【請求項3】
前記ホース挿入部の先端側に位置する前記ソケットの箇所は、前記環状空間を開放する開口部として形成され、
前記ホース挿入部の前記先端と反対に位置する基端には前記ホースの先端が当接する当接壁が設けられ、
前記回転阻止部は、前記当接壁寄りの前記ホース挿入部の外周面、あるいは前記当接壁寄りの前記ソケットの内周面に設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載のホース継手金具。
【請求項4】
前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、それぞれ前記ホース挿入部の軸心方向に延在し前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの内周部に食い込む内周部用突条が設けられ、
前記回転阻止部は、複数の前記内周部用突条により平目模様に形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のホース継手金具。
【請求項5】
前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、それぞれ前記ソケットの軸心方向に延在し前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの外周部に食い込む外周部用突条が設けられ、
前記回転阻止部は、複数の前記外周部用突条により平目模様に形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のホース継手金具。
【請求項6】
前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面に、前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの内周部に食い込む複数の内周部用突出部が設けられ、
前記回転阻止部は、前記複数の内周部用突出部により綾目模様に形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のホース継手金具。
【請求項7】
前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面に、前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの外周部に食い込む複数の外周部用突出部が設けられ、
前記回転阻止部は、前記複数の外周部用突出部により綾目模様に形成されている、
ことを特徴とする請求項2記載のホース継手金具。
【請求項8】
長手方向の中間部にベンド部を有するベンドパイプと、前記ベンドパイプの長手方向の一端に設けられたホース連結部と、前記ベンドパイプの長手方向の他端に設けられた機器連結部とを有する一対の継手金具を備え、
前記ホース連結部は、前記長手方向の一端に設けられホース挿入部を有するニップルと、前記ニップルに取着され前記ホース挿入部との間にホースが挿入される環状空間を形成するソケットとを含んで構成され、
前記一対のホース継手金具の前記ホース挿入部および前記ソケットを介して前記一対のホース継手金具を連結するホースとを備えるホースアセンブリであって、
前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面、あるいは、前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面の少なくとも一方に、前記環状空間に前記ホースが挿入された状態で前記環状空間内における前記ホースの回転を阻止する回転阻止部が設けられている、
ことを特徴とするホースアセンブリ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホース継手金具およびホースアセンブリに関する。
続きを表示(約 4,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、配管用継手金具として、機器などにホースを接続するためホースの端部に取り付けられるホース継手金具が提供されている(特許文献1参照)。
ホース継手金具は、ホース内に挿入されるホース挿入部(ニップル側筒状部)を有するニップルと、ニップルに取着されホース挿入部との間にホース挿入用の環状空間を形成するソケットとを有している。
ホース継手金具のホースの端部への取り付けは、ホース挿入部の外周面とソケットの内周面との間に形成された環状空間にホースの端部を挿入した後、加締め装置によりソケットを加締めることにより、ソケットとホースの端部とニップルのホース挿入部とを一体的に取り付けることでなされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-181789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、長手方向の中間部にベンド部を有するベンドパイプと、ベンドパイプの長手方向の一端にホース連結部とを備える一対のホース継手金具を、ホースにより連結したホースアセンブリを製品として製作する場合、一対のホース継手金具はそれぞれベンド部を有しているため取り付け角度を所望の角度に調整する必要がある。
したがって、そのようなホースアセンブリを製作する場合、一方のホース継手金具にホースの一端を挿入して加締めた後、他方のホース継手金具にホースの他端を挿入した状態で他方のホース継手金具を回転させ、一対のホース継手金具の取り付け角度を所望の角度に調整して加締めていた。
【0005】
しかしながら、公差の関係により、ホースの内径が少し大きめになったり、ニップルの外径が少し小さめになった場合、ホース継手金具にホースを挿入した際に、ホース継手金具とホースとの嵌合状態を維持する力が弱くなってしまう。
特に摩擦の低い内面材(例えば樹脂材)を使用しているホースは、嵌合状態を維持する力がより弱くなる傾向にある。
そうすると、上述のようなホースアセンブリを製作する際に、ホース継手金具にホースを挿入して取り付け角度を調整しても、ホース継手金具とホースの嵌合状態が維持できず、加締める前にホース継手金具が回転して調整した取り付け角度が変わってしまうことがあった。
このため、予めホースとホース継手金具に位置合わせのための合いマークを付して、加締める前に合いマークによる位置合わせを行いながら加締める必要があり、加締め作業が煩雑となり生産性が低下してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ホース継手金具にホースが挿入された際にホース継手金具に対するホースの回転を抑制することで、加締め作業を容易にして生産性を向上させるホース継手金具およびホースアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するため本発明の一実施の形態は、ホース内に挿入されるホース挿入部を有するニップルと、前記ニップルに取着され前記ホース挿入部との間にホースが挿入される環状空間を形成するソケットとを備えるホース継手金具であって、前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面、あるいは、前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面の少なくとも一方に、前記環状空間に前記ホースが挿入された状態で前記環状空間内における前記ホースの回転を阻止する回転阻止部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記環状空間は、前記ホース挿入部の軸心方向に沿った長さを有し、前記回転阻止部は、前記環状空間の長さ方向の一部における前記ホース挿入部の外周面あるいは前記ソケットの内周面に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記ホース挿入部の先端側に位置する前記ソケットの箇所は、前記環状空間を開放する開口部として形成され、前記ホース挿入部の前記先端と反対に位置する基端には前記ホースの先端が当接する当接壁が設けられ、前記回転阻止部は、前記当接壁寄りの前記ホース挿入部の外周面、あるいは前記当接壁寄りの前記ソケットの内周面に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、それぞれ前記ホース挿入部の軸心方向に延在し前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの内周部に食い込む内周部用突条が設けられ、前記回転阻止部は、複数の前記内周部用突条により平目模様に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、それぞれ前記ソケットの軸心方向に延在し前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの外周部に食い込む外周部用突条が設けられ、前記回転阻止部は、複数の前記外周部用突条により平目模様に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面に、前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの内周部に食い込む複数の内周部用突出部が設けられ、前記回転阻止部は、前記複数の内周部用突出部により綾目模様に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面に、前記環状空間への前記ホース挿入時に前記ホースの外周部に食い込む複数の外周部用突出部が設けられ、前記回転阻止部は、前記複数の外周部用突出部により綾目模様に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、長手方向の中間部にベンド部を有するベンドパイプと、前記ベンドパイプの長手方向の一端に設けられたホース連結部と、前記ベンドパイプの長手方向の他端に設けられた機器連結部とを有する一対の継手金具を備え、前記ホース連結部は、前記長手方向の一端に設けられホース挿入部を有するニップルと、前記ニップルに取着され前記ホース挿入部との間にホースが挿入される環状空間を形成するソケットとを含んで構成され、前記一対のホース継手金具の前記ホース挿入部および前記ソケットを介して前記一対のホース継手金具を連結するホースとを備えるホースアセンブリであって、前記環状空間を形成する前記ホース挿入部の外周面、あるいは、前記環状空間を形成する前記ソケットの内周面の少なくとも一方に、前記環状空間に前記ホースが挿入された状態で前記環状空間内における前記ホースの回転を阻止する回転阻止部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施の形態によれば、ホース挿入部の外周面、あるいはソケットの内周面の少なくとも一方に回転阻止部を設けたため、ホース継手金具にホースが挿入された際にホース継手金具に対するホースの回転を抑制することで、加締め作業を容易にして生産性を向上させる上で有利となる。
また、回転阻止部を、環状空間の長さ方向の一部におけるホース挿入部の外周面あるいはソケットの内周面に設けた構成にすれば、回転阻止部を一部に加工すればよく、簡易に製造する上で有利となる。
また、回転阻止部を、当接壁寄りのホース挿入部の外周面、あるいは当接壁寄りのソケットの内周面に設けた構成にすれば、ホース挿入部の基端付近までホースを円滑に挿入でき、ホースの挿入作業を容易にする上で有利となる。
また、回転阻止部を、ホース挿入部の外周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、それぞれホース挿入部の軸心方向に延在して設けられる内周部用突条により平目模様に形成すれば、回転阻止部を容易な加工で形成でき、ニップルを簡易に製造する上で有利となる。
また、回転阻止部を、ソケットの内周面の周方向に間隔をおいた複数箇所に、それぞれソケットの軸心方向に延在して設けられる外周部用突条により平目模様に形成すれば、回転阻止部を容易な加工で形成でき、ソケットを簡易に製造する上で有利となる。
また、回転阻止部を、ホース挿入部の外周面に設けられる複数の内周部用突出部により綾目模様に形成すれば、回転阻止部を容易な加工で形成でき、ニップルを簡易に製造する上で有利となる。
また、回転阻止部を、ソケットの内周面に設けられる複数の外周部用突出部により綾目模様に形成すれば、回転阻止部を容易な加工で形成でき、ソケットを簡易に製造する上で有利となる。
また、一対のホース継手金具と、一対のホース継手金具を連結するホースとによりホースアセンブリを製造する場合に、ホース挿入部の外周面、あるいはソケットの内周面の少なくとも一方に回転阻止部を設けたホース継手金具を用いれば、ホース継手金具にホースが挿入された際にホース継手金具に対するホースの回転を抑制することで、一対のホース継手金具の取り付け角度が調整した状態を維持でき、加締め作業を容易にして生産性を向上させる上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(A)は一対のホース継手金具とホースとにより製造されたホースアセンブリの正面図であり、(B)はホースアセンブリの側面図である。
第1の実施の形態にかかるホース継手金具の半部断面正面図である。
第1の実施の形態にかかるホース継手金具の図2におけるA-A断面図である。
第1の実施の形態にかかるホース継手金具の図2におけるB矢視図である。
第1の実施の形態にかかるホース継手金具の図2におけるB矢視図の他の例である。
第1の実施の形態にかかるホース継手金具の図2におけるA-A断面図の他の例である。
第2の実施の形態にかかるホース継手金具の半部断面正面図である。
第2の実施の形態にかかるホース継手金具の図7におけるC-C断面図である。
第2の実施の形態にかかるホース継手金具の図7におけるC-C断面図の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態のホースアセンブリ100は、一対のホース継手金具10(10A、10B)と、一対のホース継手金具10を連結するホース2とを備えて構成されている。
ホースアセンブリ100は、例えば、機器同士を接続し、一方の機器から他方の機器まで液体を供給し、または排出する。
(【0011】以降は省略されています)

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