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公開番号2024175814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093846
出願日2023-06-07
発明の名称タイヤ
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B60C 19/00 20060101AFI20241212BHJP(車両一般)
要約【課題】 機能部品の高速耐久性を改善しながら、収容体の損傷を防止することを可能にしたタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品20と、この機能部品20が収容された収容体30とを備えたタイヤにおいて、収容体30は、機能部品20を収容するための収容部33と、この収容部33に連通し、機能部品20を出し入れするための開口部34と、収容部33の周囲を取り囲む側壁部32とを有し、少なくとも側壁部32は弾性を有する材料からなり、機能部品20の体積Vs[cm3]と収容部33の無負荷時の容積Vc[cm3]とJIS K6251に基づいて測定される弾性を有する材料の50%伸張時のモジュラスM50[MPa]とが0.8≦Vs/Vc×M50≦3.0の関係を満たす。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容された収容体とを備えたタイヤにおいて、
前記収容体は、前記機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、前記機能部品を出し入れするための開口部と、前記収容部の周囲を取り囲む側壁部とを有し、少なくとも前記側壁部が弾性を有する材料からなり、前記機能部品の体積Vs[cm
3
]と前記収容部の無負荷時の容積Vc[cm
3
]とJIS K6251に基づいて測定される前記弾性を有する材料の50%伸張時のモジュラスM
50
[MPa]とが0.8≦Vs/Vc×M
50
≦3.0の関係を満たすことを特徴とするタイヤ。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記機能部品の底面から上面までの高さhsの中間位置で前記機能部品を分割したときの前記機能部品の上半分の体積Vs1と前記収容部の高さhcの中間位置で前記収容部を分割したときの前記収容部の上半分の容積Vc1とが1.0≦Vs1/Vc1≦1.8の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記機能部品の底面から上面までの高さhsの中間位置で前記機能部品を分割したときの前記機能部品の下半分の体積Vs2と前記収容部の高さhcの中間位置で前記収容部を分割したときの前記収容部の下半分の容積Vc2とが0.8≦Vs2/Vc2≦1.3の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記機能部品の体積Vsと前記収容部の容積Vcとが1.0≦Vs/Vc≦1.5の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記開口部の幅が前記収容部の最小幅よりも狭く、前記機能部品の上側部分の周長Ds
u
と前記収容部の上側部分の周長Dc
u
とが0.60≦Dc
u
/Ds
u
≦0.95の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記機能部品の底面から上面までの高さhsと前記収容部の高さhcとが0.85≦hc/hs≦0.98の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記収容体がトレッド部の裏面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記収容体が接着剤によりトレッド部の裏面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記収容体が一種類又は複数種類の加硫ゴムからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記機能部品はセンサ素子として圧電素子を用いたセンサ機能を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品を備えたタイヤに関し、更に詳しくは、機能部品の高速耐久性を改善しながら、収容体の損傷を防止することを可能にしたタイヤに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
内圧や温度等のタイヤ内部情報を取得する機能部品(例えば、センサを含むセンサユニット)をタイヤ内表面に設置することが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。機能部品を設置する際、ゴム等からなる収容体(コンテナ)をタイヤ内表面に貼り付け、その貼り付けられた収容体の内部に機能部品を収容する。しかしながら、収容体の容積が機能部品の体積より過度に大きいと、機能部品を収容体に収容した際、収容体による機能部品の固定が緩いため、高速走行時において機能部品の振動により収容体と機能部品との摩擦によって発熱が増大し、収容体又は機能部品が破損するという問題がある。一方、収容体の容積が機能部品の体積より過度に小さいと、長距離走行時において収容体に過度な変形が生じ、収容体にクラックが発生するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6272225号公報
特表2016-505438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、機能部品の高速耐久性を改善しながら、収容体の損傷を防止することを可能にしたタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、タイヤ情報を検知するセンサ機能を有する機能部品と、この機能部品が収容された収容体とを備えたタイヤにおいて、前記収容体は、前記機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、前記機能部品を出し入れするための開口部と、前記収容部の周囲を取り囲む側壁部とを有し、少なくとも前記側壁部が弾性を有する材料からなり、前記機能部品の体積Vs[cm
3
]と前記収容部の無負荷時の容積Vc[cm
3
]とJIS K6251に基づいて測定される前記弾性を有する材料の50%伸張時のモジュラスM
50
[MPa]とが0.8≦Vs/Vc×M
50
≦3.0の関係を満たすことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、収容体は、機能部品を収容するための収容部と、この収容部に連通し、機能部品を出し入れするための開口部と、収容部の周囲を取り囲む側壁部とを有し、少なくとも側壁部は弾性を有する材料からなり、機能部品の体積Vs[cm
3
]と収容部の無負荷時の容積Vc[cm
3
]とJIS K6251に基づいて測定される弾性を有する材料の50%伸張時のモジュラスM
50
[MPa]とが0.8≦Vs/Vc×M
50
≦3.0の関係を満たすことで、機能部品を収容体に収容した際に、機能部品の振動を抑制し、収容体と機能部品との摩擦による発熱を防止すると共に、収容体の変形を抑制し、収容体の耐クラック性を改善することができる。これにより、機能部品の高速耐久性を改善しながら、収容体の損傷を防止することができる。
【0007】
本発明において、機能部品の底面から上面までの高さhsの中間位置で機能部品を分割したときの機能部品の上半分の体積Vs1と収容部の高さhcの中間位置で収容部を分割したときの収容部の上半分の容積Vc1とは1.0≦Vs1/Vc1≦1.8の関係を満たすことが好ましい。機能部品の上半分の寸法は高速耐久性の改善に対する寄与度が大きいため、このように比Vs1/Vc1を適度に設定することにより、側壁部による締め付けを強め、機能部品の振動を抑制し、機能部品の高速耐久性を効果的に改善することができる。
【0008】
機能部品の底面から上面までの高さhsの中間位置で機能部品を分割したときの機能部品の下半分の体積Vs2と収容部の高さhcの中間位置で収容部を分割したときの収容部の下半分の容積Vc2とが0.8≦Vs2/Vc2≦1.3の関係を満たすことが好ましい。このように比Vs2/Vc2を適度に設定することにより、側壁部の付け根の変形を抑制し、収容体の耐クラック性を効果的に改善することができる。
【0009】
機能部品の体積Vsと収容部の容積Vcとは1.0≦Vs/Vc≦1.5の関係を満たすことが好ましい。これにより、機能部品の高速耐久性と収容体の耐クラック性をバランス良く改善することができる。
【0010】
開口部の幅は収容部の最小幅よりも狭く、機能部品の上側部分の周長Ds
u
と収容部の上側部分の周長Dc
u
とは0.60≦Dc
u
/Ds
u
≦0.95の関係を満たすことが好ましい。これにより、機能部品に対する収容体の拘束力を高め、機能部品の振動を抑制できるため、高速走行時に機能部品が破損することを防止することができる。更に、機能部品に対する収容体の拘束力と、収容体に損傷が生じない変形度合とのバランスが良好であるため、収容体の損傷も防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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