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公開番号2024151984
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065852
出願日2023-04-13
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/00 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】 偏摩耗を抑制しつつ、ノイズ性能を向上することができるタイヤを提供する。
【解決手段】 トレッド部2を有するタイヤ1である。トレッド部2は、タイヤ周方向に延びる周方向溝3と、周方向溝3に隣接する陸部4とを含む。周方向溝3は、陸部4の側壁面を画定する第1溝壁17を含む。陸部4は、第1溝壁17に連なる接地面5を含む。陸部4には、縦孔19と、2以上の横孔とが設けられている。縦孔19は、接地面5上に閉じた輪郭の縦孔開口21を有し、かつ、縦孔開口21からタイヤ半径方向内側に延びている。2以上の横孔は、それぞれ、第1溝壁17面上に閉じた輪郭の横孔開口を有し、かつ、横孔開口からタイヤ軸方向に延びて縦孔19に連通する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる周方向溝と、前記周方向溝に隣接する陸部とを含み、
前記周方向溝は、前記陸部の側壁面を画定する第1溝壁を含み、
前記陸部は、前記第1溝壁に連なる接地面を含み、
前記陸部には、縦孔と、2以上の横孔とが設けられており、
前記縦孔は、前記接地面上に閉じた輪郭の縦孔開口を有し、かつ、前記縦孔開口からタイヤ半径方向内側に延びており、
前記2以上の横孔は、それぞれ、前記第1溝壁面上に閉じた輪郭の横孔開口を有し、かつ、前記横孔開口からタイヤ軸方向に延びて前記縦孔に連通する、
タイヤ。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記2以上の横孔の前記横孔開口の合計面積は、前記縦孔開口の面積の20~60%である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記横孔開口の最大径は、2.0~6.0mmである、請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記縦孔を前記第1溝壁に投影した形状は矩形であり、
前記2以上の横孔の前記横孔開口の離隔距離は、前記矩形の対角線の長さの15~30%である、請求項3に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記2以上の横孔は、それぞれ、前記矩形の対角線上に配置されている、請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記2以上の横孔は、第1横孔と、前記第1横孔よりもタイヤ半径方向の内側に設けられた第2横孔を含む、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記陸部は、タイヤ軸方向に延びる横溝によって区画されるブロックである、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第1溝壁と、前記縦孔の溝壁とのタイヤ軸方向の最短距離は、前記ブロックのタイヤ軸方向の幅の10~30%である、請求項7に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤのトレッド部には、排水のために、タイヤ周方向に延びる周方向溝が設けられている。一方、周方向溝は、乾燥路面を走行する際に気柱共鳴を生じさせることが知られている。この気柱共鳴を抑制するために、トレッド部に、気室と狭窄ネックとからなる共鳴器を有する空気入りタイヤが提案されている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5013731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような共鳴器がトレッド部に設けられると、トレッド部のブロック剛性等が低下し、ひいては、ヒールアンドトゥ摩耗等の偏摩耗が生じやすいという問題がある。
【0005】
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、偏摩耗を抑制しつつ、ノイズ性能を向上することができるタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる周方向溝と、前記周方向溝に隣接する陸部とを含み、前記周方向溝は、前記陸部の側壁面を画定する第1溝壁を含み、前記陸部は、前記第1溝壁に連なる接地面を含み、
前記陸部には、縦孔と、2以上の横孔とが設けられており、
前記縦孔は、前記接地面上に閉じた輪郭の縦孔開口を有し、かつ、前記縦孔開口からタイヤ半径方向内側に延びており、
前記2以上の横孔は、それぞれ、前記第1溝壁面上に閉じた輪郭の横孔開口を有し、かつ、前記横孔開口からタイヤ軸方向に延びて前記縦孔に連通する、
タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことにより、陸部の偏摩耗を抑制しつつ、ノイズ性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。
トレッド部の部分斜視図である。
図2を第1溝壁側から見た側面図である。
図3のIV-IV線断面図である。
図1のV-V線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、空気入りタイヤであって、好ましくは、静粛性が求められる車両用タイヤ、とりわけ乗用車用の空気入りタイヤである。図1に示されるように、トレッド部2は、一対のトレッド端Te、Teと、一対のトレッド端Te、Teの間をタイヤ周方向に延びる複数の周方向溝3と、周方向溝3に区分された陸部4とを含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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