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公開番号2024151455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064785
出願日2023-04-12
発明の名称高帯電防止塗り床材および塗り床
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04F 15/12 20060101AFI20241018BHJP(建築物)
要約【課題】単層カーボンナノチューブを添加した塗り床材であって、低温環境下においても仕上がり性に優れる塗り床材を提供する。
【解決手段】常温硬化型のエポキシ樹脂と、単層カーボンナノチューブと、沸点が200℃以上の溶剤と、を含有する、塗り床材であって、前記単層カーボンナノチューブの含有量が、0.010質量%以上0.040質量%以下であり、10℃での混合粘度が1800mPa・s以上3500mPa・s以下である、塗り床材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
常温硬化型のエポキシ樹脂と、単層カーボンナノチューブと、沸点が200℃以上の溶剤と、を含有する、塗り床材であって、
前記単層カーボンナノチューブの含有量が、0.010質量%以上0.040質量%以下であり、
10℃での混合粘度が1800mPa・s以上3500mPa・s以下である、
塗り床材。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記溶剤の含有量が、8.0質量%以上12.0質量%以下である、請求項1に記載の塗り床材。
【請求項3】
前記溶剤が、フェニルアルキルアルコール系非反応性希釈剤である、請求項1に記載の塗り床材。
【請求項4】
前記溶剤が、ベンジルアルコールである、請求項3に記載の塗り床材。
【請求項5】
請求項1に記載の塗り床材の硬化塗膜を備える、塗り床。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、帯電防止性能が高められた塗り床材に関する。本開示はまた、当該塗り床材の硬化塗膜を含む塗り床に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
工場を始めとする生産施設等の床には、エポキシ樹脂等の硬化型樹脂を用いた塗り床が多く採用されている。しかし、塗り床に用いる硬化型樹脂は電気的には絶縁性であるため、施工された塗り床上での作業で静電気による障害が発生するという問題が生じる。そこで、塗り床に帯電防止性能を付与するために、硬化型樹脂に導電性フィラーを添加することが行われている。
【0003】
導電性付与能が高い導電性フィラーとして、カーボンブラックが知られている。しかしながら、カーボンブラックは、塗膜を黒色に着色するため、塗り床の美装性の観点より、塗り床の使用範囲が制限されるという問題がある。一方で、導電性付与能が高い導電性フィラーとしてカーボンナノチューブもまた知られており、近年、単層カーボンナノチューブを用いた塗り床が開発されている(例えば、特許文献1~4参照)。特許文献1~3には、単層カーボンナノチューブを使用した塗り床が、25Vの印加電圧で10

Ω~10

Ωの電気抵抗を示すような優れた帯電防止性を有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-35461号公報
特開2022-35462号公報
特開2022-35463号公報
特開2022-53519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、冬場の低温環境下においては、塗り床材の粘度が夏場よりも高くなるため、施工性が極端に悪くなる。そのため、冬場の施工の一般的な方法では、施工が容易になるように、塗り床材に高揮発性の溶剤を添加して低粘度化し、塗り床の特性が低下しないように、塗り床材が硬化する前に、添加した溶剤を揮発させている。しかしながら、高揮発性の溶剤は、臭気の発生や人体への悪影響が懸念されている。また、溶剤の使用が規制される施工現場においては、高揮発性の溶剤は使用できない。
【0006】
このようなことから、塗り床材には、低温環境下でも、高揮発性の溶剤を添加せずに施工が可能であることが望まれている。これに対し、本発明者が鋭意検討した結果、単層カーボンナノチューブを添加した塗り床材は、一般的な塗り床材に比べて、冬場の低温環境下での粘度上昇が大きくなる傾向があることを見出した。そのため、高揮発性の溶剤を添加せずに低温環境下で施工を行った場合には、硬化後の塗り床に気泡が残りやすくなること、および硬化後の塗り床に色分かれが生じやすくなることを見出した。よって、低温環境下において、単層カーボンナノチューブを添加した塗り床材の仕上がり性に、改善の余地があることを見出した。
【0007】
かかる事情に鑑み、本開示は、単層カーボンナノチューブを添加した塗り床材であって、低温環境下においても仕上がり性に優れる塗り床材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、常温硬化型のエポキシ樹脂と、単層カーボンナノチューブと、沸点が200℃以上の溶剤と、を含有する、塗り床材であって、前記単層カーボンナノチューブの含有量が、0.010質量%以上0.040質量%以下であり、10℃での混合粘度が1800mPa・s以上3500mPa・s以下である、塗り床材である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、単層カーボンナノチューブを添加した塗り床材であって、低温環境下においても仕上がり性に優れる塗り床材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の塗り床材は、常温硬化型のエポキシ樹脂と、単層カーボンナノチューブと、沸点が200℃以上の溶剤と、を含有する。本開示の塗り床材中における、当該単層カーボンナノチューブの含有量は、0.010質量%以上0.040質量%以下である。本開示の塗り床材の10℃での混合粘度は、1800mPa・s以上3500mPa・s以下である。なお、本明細書において、各種添加剤の分類は、塗料分野(特に塗り床用塗料分野)の通常の分類に従っている。
(【0011】以降は省略されています)

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