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公開番号2025020954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124604
出願日2023-07-31
発明の名称防舷材用ゴム組成物およびこれを用いた防舷材
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 7/00 20060101AFI20250205BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】加工性、伸びおよび座屈しやすさに優れる防舷材が得られる防舷材用ゴム組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の防舷材用ゴム組成物は、天然ゴムを含む基材ゴム、カーボンブラック、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサン、および、硫黄を含有し、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、1.0質量部以上、3.0質量部以下であり、硫黄の配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、0.8質量部以上、2.0質量部以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
天然ゴムを含む基材ゴム、カーボンブラック、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサン、および、硫黄を含有し、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、1.0質量部以上、3.0質量部以下であり、硫黄の配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、0.8質量部以上、2.0質量部以下であることを特徴とする防舷材用ゴム組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記基材ゴムは、さらにスチレンブタジエンゴムを含む請求項1に記載の防舷材用ゴム組成物。
【請求項3】
前記基材ゴム中の天然ゴムの含有率が、50質量%以上、95質量%以下である請求項1に記載の防舷材用ゴム組成物。
【請求項4】
カーボンブラックの配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、65質量部以上、95質量部以下である請求項1に記載の防舷材用ゴム組成物。
【請求項5】
さらに、加硫促進剤を含有する請求項1に記載の防舷材用ゴム組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の防舷材用ゴム組成物を用いた防舷材。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の防舷材用ゴム組成物の架橋物によって、全体を一体に形成してなる防舷材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防舷材用ゴム組成物およびこれを用いた防舷材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、船舶が接岸する等の際に生じるエネルギーを吸収するために、ゴム製の防舷材が使用されている。防舷材用ゴム組成物として種々のゴム組成物が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、架橋性のゴム、前記ゴムの総量100質量部あたり65質量部以上、90質量部以下のカーボンブラック、および前記ゴムを架橋させるための架橋成分を含み、前記ゴムは、ブタジエンゴムを、前記ゴムの総量100質量部中に10質量部以上、40質量部以下の割合で含む防舷材用ゴム組成物が開示されている。また、特許文献1には、前記防舷材用ゴム組成物に配合する加硫剤として、硫黄を使用することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-190973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
防舷材は、圧縮量が大きくなるに伴って反力が増大していくが、単調増加になると反力が大きくなりすぎて、船や岸壁へのダメージも大きくなる。そのため、防舷材は、ある圧縮量付近で反力が低下するように設計されている。この反力が低下する現象を座屈と呼んでいる。防舷材は、座屈しやすいことに加えて、加工性(例えば、スコーチ性)、伸びに優れることも求められている。しかしながら、従来技術では、加工性、伸び、座屈しやすさに優れた防舷材を得ることが困難であった。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、加工性、伸び、および座屈しやすさに優れる防舷材が得られる防舷材用ゴム組成物を提供することを目的とする。本発明は、この防舷材用ゴム組成物を用いた防舷材を提供することをさらなる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決することができた本発明の防舷材用ゴム組成物は、天然ゴムを含む基材ゴム、カーボンブラック、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサン、および、硫黄を含有し、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、1.0質量部以上、3.0質量部以下であり、硫黄の配合量が、前記基材ゴム100質量部に対して、0.8質量部以上、2.0質量部以下であることを特徴とする。
【0008】
本発明の防舷材用ゴム組成物を用いることで、加工性、伸びおよび座屈しやすさに優れる防舷材が得られるメカニズムは、必ずしも明らかでないが、下記のように考えられる。
ゴム架橋物の架橋密度や架橋形態によって、圧縮曲線(圧縮率と反力との関係曲線)は変化し、座屈しやすさに影響すると考えられる。また、ゴム架橋物の架橋密度や架橋形態は、伸びにも影響すると考えられる。ゴム架橋物の架橋密度や架橋形態は加硫剤による影響が大きく、加硫剤は加工性にも影響する。
【0009】
架橋密度について、架橋密度が高すぎると、圧縮した時にゴム分子鎖の距離が近づきすぎて、座屈しにくくなると考えられる。また、ゴムとしても伸びにくくなる。一方で、架橋密度が低すぎる(即ち、加硫が十分にできていない)と、要求される防舷材性能を発揮することができない。
【0010】
また、架橋形態について、モノスルフィド結合では、加硫の橋架け構造が短くなり、ゴム分子鎖同士の距離が近くなることにより、反力が増大しやすくなり、座屈がしにくくなると考えられる。一方で、ポリスルフィド結合では、座屈しやすくなるが、加硫速度が速くなりすぎて、スコーチ性が悪化する。
(【0011】以降は省略されています)

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