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公開番号2025020433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-12
出願番号2024200039,2020139802
出願日2024-11-15,2020-08-21
発明の名称塗り床の形成方法
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 5/24 20060101AFI20250204BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】仕上がり性に優れ、硬化塗膜が50Vにおいても高い導電性を示す、カーボンナノチューブを用いた塗り床材を実現する。
【解決手段】施工される床に塗り床材を塗工して当該塗り床材の硬化塗膜の層を形成する工程を含む単層構造の塗り床の形成方法であって、前記塗り床材が、常温硬化型樹脂と、単層カーボンナノチューブと、湿潤分散剤と、レベリング剤と、消泡剤と、を含有し、前記湿潤分散剤が、酸性基およびアミノ基を含むポリマー塩である塗り床の形成方法。あるいは、施工される床にプライマー層を形成する工程と、前記プライマー層の上に塗り床材を塗工して当該塗り床材の硬化塗膜の層を形成する工程を含む複層構造の塗り床の形成方法であって、前記塗り床材が、常温硬化型樹脂と、単層カーボンナノチューブと、湿潤分散剤と、レベリング剤と、消泡剤と、を含有し、前記湿潤分散剤が、酸性基およびアミノ基を含むポリマー塩である塗り床の形成方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
施工される床に塗り床材を塗工して当該塗り床材の硬化塗膜の層を形成する工程を含む、単層構造の塗り床の形成方法であって、
前記塗り床材が、常温硬化型樹脂と、単層カーボンナノチューブと、湿潤分散剤と、レベリング剤と、消泡剤と、を含有し、
前記湿潤分散剤が、酸性基およびアミノ基を含むポリマー塩である、
塗り床の形成方法。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
施工される床にプライマー層を形成する工程と、
前記プライマー層の上に塗り床材を塗工して当該塗り床材の硬化塗膜の層を形成する工程と、を含む、複層構造の塗り床の形成方法であって、
前記塗り床材が、常温硬化型樹脂と、単層カーボンナノチューブと、湿潤分散剤と、レベリング剤と、消泡剤と、を含有し、
前記湿潤分散剤が、酸性基およびアミノ基を含むポリマー塩である、
塗り床の形成方法。
【請求項3】
前記単層カーボンナノチューブの含有量が、0.010質量%以上0.040質量%以下である、請求項1または2に記載の塗り床の形成方法。
【請求項4】
前記湿潤分散剤の含有量が、0.04質量%以上0.40質量%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の塗り床の形成方法。
【請求項5】
前記湿潤分散剤が、アルキルアンモニウム塩またはリン酸エステル塩である、請求項1~4のいずれか1項に記載の塗り床の形成方法。
【請求項6】
前記湿潤分散剤の酸価およびアミン価がそれぞれ、30mgKOH/g以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の塗り床の形成方法。
【請求項7】
前記レベリング剤の含有量が、0.04質量%以上0.20質量%以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載の塗り床の形成方法。
【請求項8】
前記消泡剤の含有量が、0.12質量%以上0.40質量%以下である、請求項1~7のいずれか1項に記載の塗り床の形成方法。
【請求項9】
前記硬化塗膜の厚さが1.0mm以上3.0mm以下である、請求項1~8のいずれか1項に記載の塗り床の形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電防止性能が高められた塗り床材に関する。本発明はまた、当該塗り床材の硬化塗膜を含む塗り床に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
工場を始めとする生産施設等の床には、エポキシ樹脂等の硬化型樹脂を用いた塗り床が多く採用されている。しかし、塗り床に用いる硬化型樹脂は電気的には絶縁性であるため、施工された塗り床上での作業で静電気による障害が発生するという問題が生じる。そこで、塗り床に帯電防止性能を付与するために、硬化型樹脂に導電性フィラーを添加することが行われている。例えば、特許文献1には、導電性フィラーとして導電性酸化チタン粉末と炭素繊維とを用いることが記載されている。特許文献2には、導電性フィラーとして炭素繊維を用いることが記載されている。特許文献3には、導電性フィラーとして導電性酸化亜鉛等の導電性金属酸化物とステンレス繊維とを用いることが記載されている。
【0003】
人体に帯電した静電気を、塗り床を通してアースする際の漏洩抵抗は10

Ω程度であればよいと言われている。そのため、帯電防止性の塗り床は、印加電圧500Vで測定した際に、抵抗が10

Ω以下となる導電性を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-40446号公報
特開2017-48333号公報
特開2016-223252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、生産施設等においては、低電圧での電子部品の破壊のような静電気障害も起こり得る。これに対し、従来技術の塗り床は、硬化性樹脂を海相、導電性フィラーを島相とする海島構造を有している。海島構造においては、海相を挟んでの島相間での通電となるため、導電のためには一定以上の電圧が必要となる。このため、従来技術の塗り床は、50Vといった低電圧においては導電性を示さず、このような低電圧での静電気障害を防止することができない。そのため、50Vといった低電圧でも導電性を示す塗り床の開発が望まれている。
【0006】
ここで、導電性を向上させるために、従来の塗り床材に導電性フィラーを多量に添加することが考えられる。しかしながら、導電性フィラーを多量に添加することは、塗り床材の粘度上昇を招き、その結果、塗工作業性が低下して塗り床の仕上がり状態が悪くなる。具体的には、十分な平坦性や光沢が得られず、気泡等の塗膜欠陥の発生を招く。
【0007】
他方で、高い導電性を有する材料としてカーボンナノチューブが知られている。しかしながら、カーボンナノチューブは凝集によって粘度上昇を招くために、同様に塗り床の仕上がり状態が悪くなる。このため、仕上がり性に優れるカーボンナノチューブを用いた塗り床材は、実現できていない。
【0008】
かかる事情に鑑み、本発明は、仕上がり性に優れ、硬化塗膜が50Vにおいても高い導電性を示す、カーボンナノチューブを用いた塗り床材を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、常温硬化型樹脂と、単層カーボンナノチューブと、湿潤分散剤と、レベリング剤と、消泡剤と、を含有し、前記湿潤分散剤が、酸性基およびアミノ基を含むポリマー塩である塗り床材である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、仕上がり性に優れ、硬化塗膜が50Vにおいても高い導電性を示す、カーボンナノチューブを用いた塗り床材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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