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公開番号2025016706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024193640,2020143713
出願日2024-11-05,2020-08-27
発明の名称重荷重用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類B60C 11/00 20060101AFI20250128BHJP(車両一般)
要約【課題】低燃費性能、ウェットグリップ性能、耐摩耗性能、耐チッピング性能、および耐テア性能が改善された重荷重用タイヤを提供する。
【解決手段】トレッドが、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝24を有し、前記トレッドが、トレッド面22を構成するキャップゴム層30および前記キャップゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接するベースゴム層28を有し、前記キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分を含有するゴム組成物により構成され、前記キャップゴム層を構成するゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムを含み、前記キャップゴム層を構成するゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N2SA)が180m2/g以上のシリカを30質量部以上含有し、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδが0.04~0.07である重荷重用タイヤ。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内側に配されたベルト層とを有する重荷重用タイヤであって、
前記ベルト層が、タイヤ半径方向内側から順に積層された、第一ベルト層、第二ベルト層、および第三ベルト層を含むベルトプライにより形成され、
前記トレッドが、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝を有し、
前記トレッドが、トレッド面を構成するキャップゴム層および前記キャップゴム層の半径方向内側に隣接するベースゴム層を有し、
前記キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分を含有するゴム組成物により構成され、
前記キャップゴム層を構成するゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムを含み、
前記キャップゴム層を構成するゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N
2
SA)が180m
2
/g以上のシリカを30質量部以上含有し、
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδが0.04~0.07である重荷重用タイヤ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
タイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記第三ベルトのタイヤ回転軸方向端からトレッド面に下した法線上における前記キャップゴム層の厚さをTe、前記法線上における前記第三ベルト層からトレッド面までの距離をTt2、前記法線上における前記第二ベルト層からトレッド面までの距離をTt1、タイヤ赤道面から前記第三ベルトのタイヤ回転軸方向端までの距離の1/2の位置における前記キャップゴム層の厚さをTm、タイヤ赤道面における前記キャップゴム層の厚さをTcとしたとき、下記式(1)~(4)を満たす、請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤ。
0.65≦Te/Tt2≦0.75 ・・・(1)
0.60≦Te/Tt1≦0.70 ・・・(2)
0.85≦Tc/Tm≦1.15 ・・・(3)
0.85≦Tm/Te≦1.15 ・・・(4)
【請求項3】
前記キャップゴム層を構成するゴム組成物に含まれる前記シリカ100質量部に対し、スルフィド系シランカップリング剤を8~18質量部含有する、請求項1または2記載の重荷重用タイヤ。
【請求項4】
前記キャップゴム層を構成するゴム成分が、イソプレン系ゴムを65質量%以上含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスが5.0~14.0である、請求項1~4のいずれか一項に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項6】
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の破断時伸びが380%以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記Teが前記Tmおよび前記Tcよりも小さい、請求項1~6のいずれか一項に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項8】
前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃における貯蔵弾性率Eb’に対する前記キャップゴム層を構成するゴム組成物の70℃における貯蔵弾性率Ec’の比(Ec’/Eb’)が1.1~1.7である、請求項1~7のいずれか一項に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項9】
タイヤ赤道面におけるトレッド表面からタイヤ半径方向最外の前記ベルト層までの距離Tt3に対するタイヤ赤道面に最も近い前記主溝の溝深さHmの比(Hm/Tt3)が0.50~0.90である、請求項1~8のいずれか一項に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項10】
トレッド端に最も近い前記主溝の溝深さHsに対する前記Teの比(Te/Hs)が0.50~0.90である、請求項1~9のいずれか一項に記載の重荷重用タイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低燃費性能、ウェットグリップ性能、耐摩耗性能、耐チッピング性能、および耐テア性能がバランスよく改善された重荷重用タイヤに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
トラック・バス用タイヤの耐摩耗性能を改良する手法として、カーボンブラックを微粒子化ないし高ストラクチャー化する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-279624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のカーボンブラックを微粒子化ないし高ストラクチャー化する手法では、タイヤの低燃費性能の改善については充分とはいえない。また、微粒子化に伴う加工性の悪化によりカーボンブラックの分散性も悪化し、逆にタイヤの耐摩耗性が悪化する場合もある。そのため、従来のカーボンブラックの改良による性能向上手法には限界があった。
【0005】
また、近年の環境規制の影響から、トラック・バス用タイヤにおいても、耐摩耗性能だけでなく、低燃費性能、ウェットグリップ性能、耐チッピング性能等を高度に両立する要求が高まっている。
【0006】
本発明は、低燃費性能、ウェットグリップ性能、耐摩耗性能、耐チッピング性能、および耐テア性能がバランスよく改善された重荷重用タイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討した結果、所定の構成を有するタイヤにおいて、トレッドを構成するキャップゴム層に所定のゴム成分およびシリカを配合し、かつベースゴム層の損失正接tanδを所定の範囲とすることで上記課題を解決できること見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、
〔1〕トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、該カーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内側に配されたベルト層とを有する重荷重用タイヤであって、前記ベルト層が、タイヤ半径方向内側から順に積層された、第一ベルト層、第二ベルト層、および第三ベルト層を含むベルトプライにより形成され、前記トレッド部が、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝を有し、前記トレッド部が、トレッド面を構成するキャップゴム層および前記キャップゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接するベースゴム層を有し、前記キャップゴム層および前記ベースゴム層が、ゴム成分を含有するゴム組成物により構成され、前記キャップゴム層を構成するゴム成分が、イソプレン系ゴムおよびブタジエンゴムを含み、前記キャップゴム層を構成するゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対し、窒素吸着比表面積(N
2
SA)が180m
2
/g以上のシリカを30質量部以上含有し、前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃におけるtanδが0.04~0.07である重荷重用タイヤ、
〔2〕タイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記第三ベルト層のタイヤ回転軸方向端からトレッド面に下した法線上における前記キャップゴム層の厚さをTe、前記法線上における前記第三ベルト層からトレッド面までの距離をTt2、前記法線上における前記第二ベルト層からトレッド面までの距離をTt1、タイヤ赤道面から前記第三ベルト層のタイヤ回転軸方向端までの距離の1/2の位置における前記キャップゴム層の厚さをTm、タイヤ赤道面における前記キャップゴム層の厚さをTcとしたとき、下記式(1)~(4)を満たす、上記〔1〕記載の重荷重用タイヤ、
0.65≦Te/Tt2≦0.75 ・・・(1)
0.60≦Te/Tt1≦0.70 ・・・(2)
0.85≦Tc/Tm≦1.15 ・・・(3)
0.85≦Tm/Te≦1.15 ・・・(4)
〔3〕前記キャップゴム層を構成するゴム組成物に含まれる前記シリカ100質量部に対し、スルフィド系シランカップリング剤を8~18質量部含有する、上記〔1〕または〔2〕記載の重荷重用タイヤ、
〔4〕前記キャップゴム層を構成するゴム成分が、イソプレン系ゴムを65質量%以上含有する、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔5〕前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の23℃における200%延伸時のモジュラスが5.0~14.0MPaである、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔6〕前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の破断時伸びが380%以上である、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔7〕前記Teが前記Tmおよび前記Tcよりも小さい、上記〔2〕~〔6〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔8〕前記ベースゴム層を構成するゴム組成物の70℃における貯蔵弾性率Eb’に対する前記キャップゴム層を構成するゴム組成物の70℃における貯蔵弾性率Ec’の比(Ec’/Eb’)が1.1~1.7である、上記〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔9〕タイヤ赤道面におけるトレッド表面からタイヤ半径方向最外の前記ベルト層までの距離Tt3に対するタイヤ赤道面に最も近い前記主溝の溝深さHmの比(Hm/Tt3)が0.50~0.90である、上記〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔10〕トレッド端に最も近い前記主溝の溝深さHsに対する前記Teの比(Te/Hs)が0.50~0.90である、上記〔2〕~〔9〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔11〕タイヤ赤道面からタイヤ半径方向最外の前記ベルト層の層端までのタイヤ回転軸方向距離Waに対するタイヤ赤道面からタイヤ赤道面に最も近い前記主溝の溝縁までのタイヤ回転軸方向距離Wbの比(Wb/Wa)が0.50~0.90である、上記〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、
〔12〕前記キャップゴム層を構成するゴム組成物が、フェノール樹脂、クレゾール樹脂、およびレゾルシン樹脂からなる群より選ばれる1種以上を含む、上記〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の重荷重用タイヤ、に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低燃費性能、ウェットグリップ性能、耐摩耗性能、耐チッピング性能、および耐テア性能がバランスよく改善された重荷重用タイヤが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の一実施形態に係る重荷重用タイヤの一部を示す断面図である。
図1の重荷重用タイヤの一部を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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