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公開番号2025002514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102742
出願日2023-06-22
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類B60C 13/00 20060101AFI20241226BHJP(車両一般)
要約【課題】サイドウォールの耐クラック性を向上させたタイヤを提供すること。
【解決手段】一対のサイドウォールと、一対のビードエイペックスとを備えるタイヤであって、前記サイドウォールを構成するゴム組成物の70℃における損失正接(tanδ)を70℃tanδとし、前記ゴム組成物の70℃における複素弾性率(MPa)を70℃E*とし、前記ビードエイペックスの高さ(mm)をHとし、前記タイヤのタイヤ重量(kg)をGとし、最大負荷能力(kg)をWLとするとき、70℃tanδ、70℃E*、H、GおよびWLが、以下の関係を満たすタイヤ。
(1) 0.006×H-70℃tanδ>0.320
(2) 70℃E*<10.0
(3) G/WL<0.0180
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一対のサイドウォールと、一対のビードエイペックスとを備えるタイヤであって、
前記サイドウォールを構成するゴム組成物の70℃における損失正接(tanδ)を70℃tanδとし、前記ゴム組成物の70℃における複素弾性率(MPa)を70℃E*とし、前記ビードエイペックスの高さ(mm)をHとし、前記タイヤのタイヤ重量(kg)をGとし、最大負荷能力(kg)をWLとするとき、70℃tanδ、70℃E*、H、GおよびWLが、以下の関係を満たすタイヤ。
(1) 0.006×H-70℃tanδ>0.320
(2) 70℃E*<10.0
(3) G/WL<0.0180
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記タイヤの最大幅位置におけるサイドウォールの厚みをT(mm)とするとき、70℃E*およびTが、以下の関係を満たす、請求項1記載のタイヤ。
(4) 70℃E*×T<31.5
【請求項3】
式(1)の右辺が0.328である、請求項1記載のタイヤ。
【請求項4】
式(2)の右辺が6.0である、請求項1記載のタイヤ。
【請求項5】
式(3)の右辺が0.0165である、請求項1記載のタイヤ。
【請求項6】
式(4)の右辺が16.0である、請求項2記載のタイヤ。
【請求項7】
前記ゴム組成物がシリカを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記ゴム組成物がカーボンブラックを含み、前記カーボンブラックがリカバードカーボンブラックを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記ゴム組成物がシリカおよびカーボンブラックを含み、
ゴム成分100質量部に対する、前記シリカの含有量(質量部)をSとし、前記カーボンブラックの含有量(質量部)をCとするとき、SおよびCが以下の関係を満たす、請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ。
(5) S/C>0.50
【請求項10】
前記ゴム組成物がシリカおよびカーボンブラックを含み、前記カーボンブラックがリカバードカーボンブラックを含み、
ゴム成分100質量部に対する、前記シリカの含有量(質量部)をSとし、前記リカバードカーボンブラックの含有量(質量部)をrCとするとき、SおよびrCが以下の関係を満たす、請求項1~6のいずれか1項に記載のタイヤ。
(6) S/rC>1.00
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの燃費性能に対する要求が高まる中、タイヤの燃費性能の向上のため、タイヤのトレッド部だけでなく、サイドウォールなどの他の部材による低燃費化も検討されている。例えば、特許文献1では、所定の樹脂を含むゴム組成物をタイヤのサイドウォールに用いることで燃費性能を向上させることができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-14506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、環境負荷低減の観点などから、タイヤの更なる長寿命化も求められており、サイドウォールの耐クラック性を向上させ、さらに、長寿命化を図る点には改善の余地がある。
【0005】
本発明は、サイドウォールの耐クラック性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のタイヤに関する。
一対のサイドウォールと、一対のビードエイペックスとを備えるタイヤであって、
前記サイドウォールを構成するゴム組成物の70℃における損失正接(tanδ)を70℃tanδとし、前記ゴム組成物の70℃における複素弾性率(MPa)を70℃E*とし、前記ビードエイペックスの高さ(mm)をHとし、前記タイヤのタイヤ重量(kg)をGとし、最大負荷能力(kg)をWLとするとき、70℃tanδ、70℃E*、H、GおよびWLが、以下の関係を満たすタイヤ。
(1) 0.006×H-70℃tanδ>0.320
(2) 70℃E*<10.0
(3) G/WL<0.0180
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、サイドウォールの耐クラック性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
タイヤ回転軸を含む平面によるタイヤの断面における、タイヤ断面幅Wt、タイヤ断面高さHt、およびタイヤ外径Dtを示す図である。さらに、ビードエイペックスの高さHおよびサイドウォールの厚みTを示している。
タイヤ回転軸を含む平面によるタイヤの断面における、タイヤ断面幅Wt、タイヤ断面高さHt、およびタイヤ外径Dtを示す図である。さらに、ビード補強層がある場合のビードエイペックスの高さHを示している。
柱状の微小隆起が複数個形成されたサイドウォールの外表面の略図である。
四角錐台状の微小隆起が複数個形成されたサイドウォールの外表面の略図である。
図4のX-X断面図である。
リブ状の微小隆起が複数個形成されたサイドウォールの外表面の略図である。
図6のY-Y断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、以下のタイヤに関する。
一対のサイドウォールと、一対のビードエイペックスとを備えるタイヤであって、
前記サイドウォールを構成するゴム組成物の70℃における損失正接(tanδ)を70℃tanδとし、前記ゴム組成物の70℃における複素弾性率(MPa)を70℃E*とし、前記ビードエイペックスの高さ(mm)をHとし、前記タイヤのタイヤ重量(kg)をGとし、最大負荷能力(kg)をWLとするとき、70℃tanδ、70℃E*、H、GおよびWLが、以下の関係を満たすタイヤ。
(1) 0.006×H-70℃tanδ>0.320
(2) 70℃E*<10.0
(3) G/WL<0.0180
【0010】
理論に拘束されることは意図しないが、本発明において、サイドウォールの耐クラック性能を向上させることができるメカニズムとしては以下が考えられる。すなわち、サイドウォールはタイヤの転動時に変形するため、走行による変形の蓄積によってクラックが発生しやすい。これに対し、本発明のタイヤでは、(A)上記式(1)のとおり、ビードエイペックスの高さに応じてサイドウォールの損失正接tanδが調節されるようになっている。サイドウォールのtanδが高い場合には転動時の発熱によりゴムが破断しやすくなり、亀裂が発生しやすくなると考えられるが、十分なビードエイペックスの高さを有することで、変形が抑制され、発熱も低減させることができると考えられる。一方、ビードエイペックスの高さが低い場合にはサイドウォールゴムの損失正接tanδが小さくなることで発熱を抑制し、クラックの抑制に寄与するものと考えられる。また、(B)上記式(2)のとおり、サイドウォールゴムの複素弾性率が所定値以下であって柔らかいので、表面に発生する歪みに対して柔軟に変形することができ、クラックの抑制に寄与するものと考えられる。さらに、(C)上記式(3)のとおり、タイヤ重量に対する最大負荷能力を大きくしている。タイヤの最大負荷能力はタイヤの体積に比例する値であり、タイヤ重量に対する最大負荷能力を大きくすることで、タイヤ全体としては、厚みが薄くなり、放熱効果を高めることができると考えられる。そして、これら(A)~(C)が協働することで、サイドウォール部での発熱および蓄熱を抑制しながら、サイドウォールゴム表面での柔軟性を担保し、かつ、耐破壊特性が高い状態を維持することとなるので、これにより、耐クラック性能が向上しているものと考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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