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公開番号2025012440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115282
出願日2023-07-13
発明の名称タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60C 11/13 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】ウェット性能を維持しつつ耐摩耗性能及び操縦安定性能を向上することができるタイヤを提供する。
【解決手段】クラウン周方向溝3とショルダー周方向溝とを含むタイヤである。クラウン周方向溝3の内側溝壁9Aは、屈曲することなく直線状に延びる第1部分11を有している。クラウン周方向溝3の外側溝壁8Aは、溝幅方向の外側に凸となる屈曲部16と、屈曲部16と踏面2aとの間を延びる外側部17と、屈曲部16からタイヤ半径方向内側に延びる内側部18とを含む第2部分12を有している。内側部18のトレッド法線n1に対する角度βは、外側部17のトレッド法線n1に対する角度αよりも大きい。ショルダー周方向溝の外側溝壁及び内側溝壁は、屈曲することなく直線状に延びる第3部分を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されており、
前記トレッド部は、車両装着時に車両の外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両の内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間をタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝とを含み、
前記複数の周方向溝のそれぞれは、前記外側トレッド端側の外側溝壁と、前記内側トレッド端側の内側溝壁と、最大溝深さを規定する溝底とを含み、
前記複数の周方向溝は、タイヤ赤道を挟んで隣接する一対のクラウン周方向溝と、前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれのタイヤ軸方向の外側に位置する一対のショルダー周方向溝とを含み、
前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれの溝長さ方向と直交する横断面において、
前記内側溝壁は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延び、かつ、第1溝深さを有する第1部分を含み、前記第1部分は、屈曲することなく直線状に延びており、
前記外側溝壁は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延び、かつ、前記第1溝深さを有する第2部分を含み、前記第2部分は、溝幅方向の外側に凸となる屈曲部と、前記屈曲部と前記踏面との間を延びる外側部と、前記屈曲部からタイヤ半径方向内側に延びる内側部とを含み、
前記内側部の前記外側溝壁と前記踏面との交点に立てたトレッド法線に対する角度は、前記外側部の前記トレッド法線に対する角度よりも大きく、
前記一対のショルダー周方向溝のそれぞれの溝長さ方向と直交する横断面において、
前記外側溝壁及び前記内側溝壁は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延び、かつ、前記第1溝深さを有する第3部分を含み、前記第3部分は、屈曲することなく直線状に延びている、
タイヤ。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記外側部の前記トレッド法線に対する角度、及び、前記第1部分の前記内側溝壁と前記踏面との交点に立てたトレッド法線に対する角度は、0~9度である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記外側部の前記角度は、前記第1部分の前記角度と同じである、請求項2に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記内側部の前記角度は、20~70度である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項5】
前記屈曲部の前記溝底からの高さは、前記最大溝深さの15%~45%である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項6】
前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれの溝幅は、前記一対のショルダー周方向溝のそれぞれの溝幅よりも大きい、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項7】
前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれの溝長さ方向と直交する横断面において、
前記内側溝壁は、前記第1部分と前記溝底とを繋ぐ第1円弧部分をさらに含み、
前記外側溝壁は、前記第2部分と前記溝底とを繋ぐ第2円弧部分をさらに含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項8】
前記第1円弧部分の曲率半径及び前記第2円弧部分の曲率半径は、1.0mmよりも大かつ3.0mm以下である、請求項7に記載のタイヤ。
【請求項9】
前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれの溝長さ方向と直交する横断面において、
前記屈曲部は、前記第1円弧部分及び前記第2円弧部分よりも小さな曲率半径の円弧である、請求項7に記載のタイヤ。
【請求項10】
前記屈曲部の曲率半径は、1.0mm以上かつ3.0mm未満である、請求項9に記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、トレッド部に少なくとも1本の主溝が配されたタイヤが記載されている。前記主溝の溝壁には、接地面に現れる主溝の溝縁よりも溝幅方向の外側に凹む凹部が設けれている。また、前記接地面は、前記凹部をタイヤ半径方向外側に投影した領域に、隆起部を有している。このタイヤは、優れたウェット性能を長期に亘って発揮するとともに、偏摩耗を抑制するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-127228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、ウェット性能を維持しつつ、耐摩耗性能及び操縦安定性能を向上することが望まれている。
【0005】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ウェット性能を維持しつつ耐摩耗性能及び操縦安定性能を向上することができるタイヤを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されており、前記トレッド部は、車両装着時に車両の外側に位置する外側トレッド端と、車両装着時に車両の内側に位置する内側トレッド端と、前記外側トレッド端と前記内側トレッド端との間をタイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝とを含み、前記複数の周方向溝のそれぞれは、前記外側トレッド端側の外側溝壁と、前記内側トレッド端側の内側溝壁と、最大溝深さを規定する溝底とを含み、前記複数の周方向溝は、タイヤ赤道を挟んで隣接する一対のクラウン周方向溝と、前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれのタイヤ軸方向の外側に位置する一対のショルダー周方向溝とを含み、前記一対のクラウン周方向溝のそれぞれの溝長さ方向と直交する横断面において、前記内側溝壁は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延び、かつ、第1溝深さを有する第1部分を含み、前記第1部分は、屈曲することなく直線状に延びており、前記外側溝壁は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延び、かつ、前記第1溝深さを有する第2部分を含み、前記第2部分は、溝幅方向の外側に凸となる屈曲部と、前記屈曲部と前記踏面との間を延びる外側部と、前記屈曲部からタイヤ半径方向内側に延びる内側部とを含み、前記内側部の前記外側溝壁と前記踏面との交点に立てたトレッド法線に対する角度は、前記外側部の前記トレッド法線に対する角度よりも大きく、前記一対のショルダー周方向溝のそれぞれの溝長さ方向と直交する横断面において、前記外側溝壁及び前記内側溝壁は、前記トレッド部の踏面からタイヤ半径方向の内側に延び、かつ、前記第1溝深さを有する第3部分を含み、前記第3部分は、屈曲することなく直線状に延びている、 タイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤは、上記の構成を採用することで、ウェット性能を維持しつつ耐摩耗性能及び操縦安定性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のタイヤのトレッド部の平面図である。
クラウン周方向溝の横断面図である。
ショルダー周方向溝の横断面図である。
クラウン周方向溝の横断面図である。
トレッド部の平面図である。
本発明の効果を説明するためのクラウン周方向溝の横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれていることがある。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の平面図である。本発明は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤに用いられる。但し、本発明は、重荷重用の空気入りタイヤや、内部に圧縮空気が充填されない非空気式タイヤにも用いられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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