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公開番号
2025002072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-09
出願番号
2023101991
出願日
2023-06-21
発明の名称
ゴルフボール
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A63B
37/00 20060101AFI20241226BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約
【課題】ヘッドスピードの遅いゴルファーに対して、ドライバーショットの飛距離を維持または向上させながら、グリーン周りからのアプローチショットの安定性に優れたゴルフボールを提供する。
【解決手段】本発明のゴルフボールは、球状コアと前記球状コアの外側に位置し、複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有し、球状コアの中心硬度Ho(ショアC硬度)と球状コアの表面硬度Hsとの硬度差S(=Hs-Ho)とし、最外層カバーの材料硬度(ショアD硬度)をCとし、複数のディンプルの仮想球面下の総容積をV(mm
3
)とするとき、前記S、C、および、VがV+S×C≦1200を満足する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
球状コアと前記球状コアの外側に位置し、複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有するゴルフボールであって、
球状コアの中心硬度Ho(ショアC硬度)と球状コアの表面硬度Hsとの硬度差S(=Hs-Ho)とし、
最外層カバーの材料硬度(ショアD硬度)をCとし、
複数のディンプルの仮想球面下の総容積をV(mm
3
)とするとき、
前記S、C、および、Vが
V+S×C≦1200を満足することを特徴とするゴルフボール。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
ディンプルの上部総容積をVoとし、下部総容積をViとし、V=Vo+Viであるとき、Vi-Vo≦0を満足する請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項3】
S+C≦60を満足する請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項4】
前記カバーが、アイオノマー樹脂を含有する請求項1に記載のゴルフボール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールに関するものであり、特にヘッドスピードの遅いゴルファーに好適なゴルフボールに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ゴルフのスコアメイクには、ドライバーショットの飛距離だけではなく、グリーン周りからのアプローチショットの安定性も重要である。近年、シニアゴルファーや女性ゴルファーが増加しており、これらのヘッドスピードが遅いゴルファーから、ドライバーショットの飛距離だけでなく、グリーン周りからのアプローチショットの安定性に優れるゴルフボールの要望が高くなっている。
【0003】
ゴルフボールの表面には、ディンプルが設けられている。ディンプルを改良することにより、ゴルフボールの飛行性能を改良することが行われている。
【0004】
例えば、特許文献1には、その表面に多数のディンプルを備えており、下記数式(I)を満たすゴルフボールが開示されている。
1.320≦L1≦1.420(I)
(この数式において、L1は、レイノルズ数が1.290×10
5
でありスピンレートが2820rpmである条件で測定された揚力係数CL1の、レイノルズ数が1.290×10
5
でありスピンレートが1740rpmである条件で測定された揚力係数CL2に対する比を表す。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-7369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ヘッドスピードの遅いゴルファーに対して、ドライバーショットの飛距離を維持または向上させながら、グリーン周りからのアプローチショットの安定性に優れたゴルフボールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
スピン量が高いゴルフボールは、グリーン周りからアプローチショットをする場合に効果を発揮する。不確定要素であるボールの滑りを抑えることができる。一方、ディンプルの総容積が小さなゴルフボールは、ディンプルから発生する揚力を制御できる。すなわち、ディンプルの総容積が小さなゴルフボールは、揚力を向上させ、ドライバーで高弾道の球筋を実現し、高飛距離を期待できるが、ディンプルの総容積が小さ過ぎると、吹け上がりの弾道となり、却って飛距離をロスしてしまう。
【0008】
グリーン周りからのアプローチショットの安定性を求めるには、スピン量が多いゴルフボールが適していると考えられる。しかしながら、ゴルフボールのスピン量は、ドライバーショットの飛距離に大きく影響を及ぼす。
【0009】
本発明者らは、スピン量が多く、ディンプルの総容積が小さいゴルフボールは、アベレージゴルファーのヘッドスピードである35m/s~45m/sで打撃した場合には、ドライバーショットの飛距離が小さくなるが、35m/s未満の遅いヘッドスピードで打撃した場合には、ドライバーショットの飛距離が維持されるか、あるいは、大きくなることを見出し、本発明を完成するに至った。この速度域においては、ゴルフボールの速度が遅いため、打ち出したボールが落ちないようにするには、過大な揚力が必要となる。スピン量の多さ、または、小さなディンプル総容積による過大な揚力は、アベレージゴルファーにとって飛距離ロスの要因となるが、ヘッドスピードの遅いゴルフアーにとって飛距離の向上に繋がる。
【0010】
すなわち、本発明のゴルフボールは、球状コアと前記球状コアの外側に位置し、複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有するゴルフボールであって、
球状コアの中心硬度Ho(ショアC硬度)と球状コアの表面硬度Hsとの硬度差S(=Hs-Ho)とし、
最外層カバーの材料硬度(ショアD硬度)をCとし、
複数のディンプルの仮想球面下の総容積をV(mm
3
)とするとき、
前記S、CおよびVが、V+S×C≦1200を満足することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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