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公開番号
2025027856
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023133049
出願日
2023-08-17
発明の名称
タイヤ用ゴム組成物及びタイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C08L
9/00 20060101AFI20250220BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高速走行時における操縦安定性を改善できるタイヤ用ゴム組成物及びタイヤを提供する。
【解決手段】本発明は、ブタジエンゴム及びスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分と、補強用充填剤と、樹脂成分とを含有し、前記ゴム成分中の総スチレン量>前記ブタジエンゴムの含有量であり、前記補強用充填剤の含有量>前記ゴム成分の含有量であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ブタジエンゴム及びスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分と、補強用充填剤と、樹脂成分とを含有し、
前記ゴム成分中の総スチレン量>前記ブタジエンゴムの含有量であり、
前記補強用充填剤の含有量>前記ゴム成分の含有量であるタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
メルカプト系シランカップリング剤を含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記補強用充填剤が2種以上のシリカを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記補強用充填剤が、平均粒子径16nm以下のシリカを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記ゴム成分がイソプレン系ゴムを含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
前記樹脂成分の含有量>前記ゴム成分中の総スチレン量である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項7】
前記ゴム成分中の総スチレン量が15質量%以下である請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項8】
前記樹脂成分が2種以上の樹脂を含む請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項9】
液状ゴムを含有する請求項1又は2記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項10】
前記イソプレン系ゴムの含有量/前記ブタジエンゴムの含有量≧3である請求項5記載のタイヤ用ゴム組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物及びタイヤに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで、操縦安定性を改善する手法が種々検討されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、近年では、操縦安定性の更なる改善が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-186567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、高速走行時における操縦安定性を改善できるタイヤ用ゴム組成物及びタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ブタジエンゴム及びスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分と、補強用充填剤と、樹脂成分とを含有し、前記ゴム成分中の総スチレン量>前記ブタジエンゴムの含有量であり、前記補強用充填剤の含有量>前記ゴム成分の含有量であるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、ブタジエンゴム及びスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分と、補強用充填剤と、樹脂成分とを含有し、前記ゴム成分中の総スチレン量>前記ブタジエンゴムの含有量であり、前記補強用充填剤の含有量>前記ゴム成分の含有量であるタイヤ用ゴム組成物であるので、高速走行時における操縦安定性が良好となる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、ブタジエンゴム及びスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分と、補強用充填剤と、樹脂成分とを含有し、前記ゴム成分中の総スチレン量>前記ブタジエンゴムの含有量であり、前記補強用充填剤の含有量>前記ゴム成分の含有量である。
【0008】
上記ゴム組成物で前述の効果が得られる理由は、以下のように推察される。
高速走行時は、通常走行時に比べてゴムが路面に接する時間が短くなるため、良好な操縦安定性を得るためには、トレッド表面部が短時間で路面に追従し、発熱する必要があると考えられる。
スチレンブタジエンゴム及びブタジエンゴムはブタジエン部の共通性から親和性が良く、互いにゴム層内で均一に相溶し、追従性を向上させることができると考えられる。
この時、スチレンブタジエンゴム成分由来の総スチレン量をブタジエンゴム量よりも多くすることで、均一に分散したゴムマトリクス内にスチレン由来の微小なドメインを形成させることができる。さらに補強用充填剤をゴム成分よりも十分多くし、かつ樹脂成分を含有させることで、充填剤、スチレンドメイン、樹脂成分が互いに相互作用し、微小な変形によっても発熱を生じることができると考えられる。
以上の作用により、追従性を損なうことなく、微小な領域で発熱を生じやすくなる為、高速走行時における操縦安定性が向上すると考えられる。
【0009】
上記ゴム組成物は、ゴム成分を含有する。
ここで、ゴム成分は、架橋に寄与する成分であり、一般的に、重量平均分子量(Mw)が1万以上のものである。
【0010】
ゴム成分の重量平均分子量は、好ましくは5万以上、より好ましくは15万以上、更に好ましくは20万以上であり、また、好ましくは200万以下、より好ましくは150万以下、更に好ましくは100万以下である。上記範囲内であると、効果がより良好に得られる傾向がある。
(【0011】以降は省略されています)
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