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公開番号2025022498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023127135
出願日2023-08-03
発明の名称ゴルフボール
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A63B 37/00 20060101AFI20250206BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】アイアンショットにおけるコントロール性を向上させたゴルフボールを提供する。
【解決手段】ゴルフボール2は、球状コア4、中間層6、複数のディンプル10が設けられた最外層カバー8を有し、前記球状コア4が、ポリブタジエンゴムと所定量のブチルゴムを含有するゴム組成物から形成されており、前記中間層6を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、前記最外層カバー8を形成するカバー用組成物のスラブ硬度よりも大きく、前記複数のディンプル10の下部総容積が365mm3以上であり、前記最外層カバー8は、前記複数のディンプルが存在しないと仮定した仮想球の表面積において前記複数のディンプル10の総面積が占める占有率が75%以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
球状コアと、前記球状コアを被覆する中間層と、前記中間層の外側に位置し、複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有するゴルフボールであって、
前記球状コアが、基材ゴム、共架橋剤および架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されており、
前記基材ゴムが、ポリブタジエンゴムとブチルゴムを含有し、前記基材ゴム100質量%中のブチルゴムの含有率が10質量%~60質量%であり、
前記中間層を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、前記最外層カバーを形成するカバー用組成物のスラブ硬度よりも大きく、
前記複数のディンプルの下部総容積が365mm
3
以上であり、
前記最外層カバーは、前記複数のディンプルが存在しないと仮定した仮想球の表面積において前記複数のディンプルの総面積が占める占有率が75%以上であることを特徴とするゴルフボール。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数のディンプルの下部総容積が400mm
3
以上である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項3】
前記球状コアの中心硬度(H0)、球状コアの中心から半径方向の距離が2.5mm地点の硬度(H
2.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が5.0mm地点の硬度(H
5.0
)、球状コアの中心から半径方向の距離が7.5mm地点の硬度(H
7.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が10mm地点の硬度(H
10
)、球状コアの中心から半径方向の距離が12.5mm地点の硬度(H
12.5
)、球状コアの中心から半径方向の距離が15mm地点の硬度(H
15
)が、H0<H
2.5
<H
5.0
<H
7.5
<H
10
<H
12.5
<H
15
の関係を満足し、
前記中心硬度(H0)と前記球状コアの中心から半径方向の距離が10mm地点の硬度(H
10
)との硬度差(H
10
-H0)が、ショアC硬度で、10以上である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項4】
前記球状コアの中心から半径方向の距離が5.0mm地点の硬度(H
5.0
)と、前記球状コアの中心から半径方向の距離が12.5mm地点の硬度(H
12.5
)との硬度差(H
12.5
-H
5.0
)が、ショアC硬度で、5以上である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項5】
前記球状コアの中心硬度(H0)が、ショアC硬度で、60以下である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項6】
前記中間層を形成する中間層用組成物が、基材樹脂としてアイオノマー樹脂を含有する樹脂組成物であり、
前記最外層カバーを形成するカバー用組成物が、基材樹脂としてウレタン樹脂を含有する樹脂組成物である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項7】
前記最外層カバーを形成するカバー用組成物のスラブ硬度が、ショアD硬度で、40以下である請求項1に記載のゴルフボール。
【請求項8】
前記中間層を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、ショアD硬度で、50以上である請求項1に記載のゴルフボール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールに関し、特に、球状コア、中間層、最外層カバー及びディンプルを有するゴルフボールに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
アイアンショットはグリーンや狙った場所にボールを運ぶためのショットであり、重要視されるのは飛距離性能そのものではなく、狙った飛距離通りに打つことができるコントロール性である。ゴルフボールの飛距離は、打撃されてから地面に着地するまでの距離(キャリー)と着地してから静止するまでに転がる距離(ラン)の合計である。そのため、ゴルフボールの飛距離を制御するためには、ランおよびキャリーの両方を制御する必要がある。
【0003】
ここで、ゴルフクラブのフェースは、ロフト角を有している。このゴルフクラブでゴルフボールが打撃されると、ゴルフボールは、ロフト角に応じた打ち出し角度を伴って打ち出される。ゴルフボールにはさらに、ロフト角に起因するバックスピンが生じる。ゴルフボールは、バックスピンを伴って飛行する。バックスピンの速度が大きいと、ランが小さくなる。つまり、バックスピンの速度が大きなゴルフボールを使用することにより、プレーヤーは、このゴルフボールを目標地点に静止させやすくなる。よって、スピン性能に優れたゴルフボールは、コントロール性が高くなる。
【0004】
従来、コントロール性能を高めたゴルフボールが提案されている。例えば、特許文献1には、(i)直径が約0.015から約0.900インチの範囲で、比重が約1.18から約5.00g/cc(SG
inner
)の範囲の内側コアと、(ii)厚さが約0.100から約0.600インチの範囲で、比重が約0.080から約1.20g/cc(SG
intermediate
)の範囲の中間コア層と、(iii)厚さが約0.010から約0.200インチの範囲で、比重が約1.18から約5.00g/cc(SG
outer
)の範囲の外側コア層とを具備し、SG
inner
がSG
intermediate
より大きく、かつ、SG
intermediate
がSG
outer
より小さい、マルチ層コアと、少なくとも1つの層を具備するカバーとを有するゴルフボールが開示されている(特許文献1(請求項1、段落0030)参照)。
また、特許文献2、3には、コアを構成する材料として、ブチルゴムを用いたゴルフボールが開示されている(特許文献2(請求項2)、特許文献3(請求項4)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-39361号公報
特開昭63-54181号公報
特開昭60-92780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
アイアンショットにおけるラン(転がり距離)は、ゴルフボールのスピン性能を向上させ、バックスピン量を増加させることで抑制することができる。しかし、バックスピン量が増加すると吹け上がりが大きくなり、飛行時のボールの最高点高さが高くなるため、ゴルフボールが風の影響を受けやすくなる。しかし、アベレージゴルファーにとって風を読むことは困難であるため、アイアンショットにおける飛距離の制御が困難となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、アイアンショットにおけるコントロール性を向上させたゴルフボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することができた本発明のゴルフボールは、球状コアと、前記球状コアを被覆する中間層と、前記中間層の外側に位置し、複数のディンプルが設けられた最外層カバーとを有し、前記球状コアが、基材ゴム、共架橋剤および架橋開始剤を含有するゴム組成物から形成されており、前記基材ゴムが、ポリブタジエンゴムとブチルゴムを含有し、前記基材ゴム100質量%中のブチルゴムの含有率が10質量%~60質量%であり、前記中間層を形成する中間層用組成物のスラブ硬度が、前記最外層カバーを形成するカバー用組成物のスラブ硬度よりも大きく、前記複数のディンプルの下部総容積が365mm
3
以上であり、前記最外層カバーは、前記複数のディンプルが存在しないと仮定した仮想球の表面積において前記複数のディンプルの総面積が占める占有率が75%以上であることを特徴とする。
【0008】
本発明のゴルフボールは、球状コアを形成する基材ゴムに所定量のブチルゴムを使用し、中間層とカバーとの硬度差を制御し、かつ、最外層カバーのディンプルの下部総容積および表面占有率を制御することで、アイアンショット時のスピン速度が増大し、飛行時の最高点高さが低くなる。そのため、本発明のゴルフボールは、アイアンショットにおける転がり距離が低減され、コントロール性に優れる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のゴルフボールは、アイアンショット時のコントロール性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された一部切り欠き断面図。
最外層カバーに形成されたディンプルの拡大断面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンNo.I~VIの正面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンNo.I~VIの平面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンNo.VIIの正面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンNo.VIIの平面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンNo.VIIIの正面図である。
最外層カバーに形成されたディンプルパターンNo.VIIIの平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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