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公開番号
2025023554
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-17
出願番号
2023127800
出願日
2023-08-04
発明の名称
重荷重用タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20250207BHJP(車両一般)
要約
【課題】耐カットチッピング性の低下を抑制しながら、転がり抵抗の低減を達成できる、重荷重用タイヤ2の提供。
【解決手段】このタイヤ2はトレッド4を備える。トレッド4はベース層28とキャップ層30とを備える。トレッド4は複数の周方向溝34を有する。複数の周方向溝34は複数の陸部36をトレッド4に構成する。複数の陸部36は2本の周方向溝34の間に位置するメイン陸部36Mを含む。キャップ層30とベース層28との界面38は、周方向溝34の溝深さの50%深さ位置と、この周方向溝34の溝深さの75%深さ位置との間に位置する。メイン陸部36Mは横断サイプ40を備える。横断サイプ40は外側部42と内側部44とを備える。界面38は内側部44と交差する。外側部42は2本の周方向溝のそれぞれと繋がる。内側部44は2本の周方向溝34のそれぞれと繋がらない。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
路面と接地するトレッドと、前記トレッドの径方向内側に位置するベルトとを備えるタイヤであって、
前記トレッドが、前記ベルト全体を覆うベース層と、前記ベース層の径方向外側に位置するキャップ層とを備え、
前記ベース層が、前記キャップ層の損失正接よりも低い損失正接を有し、
前記トレッドが周方向に連続してのびる複数の周方向溝を有し、
複数の前記周方向溝が、軸方向に並ぶ複数の陸部を前記トレッドに構成し、
複数の前記陸部が、2本の周方向溝の間に位置するメイン陸部を含み、
前記メイン陸部における前記キャップ層と前記ベース層との界面が、前記メイン陸部の隣に位置する周方向溝の溝深さの50%深さ位置と、前記周方向溝の溝深さの75%深さ位置との間に位置し、
前記メイン陸部が、前記メイン陸部を横断する横断サイプを備え、
前記横断サイプが、前記横断サイプの溝口を含む外側部と、前記横断サイプの溝底を含む内側部とを備え、
前記キャップ層と前記ベース層との界面が、前記内側部と交差し、
前記外側部が、2本の前記周方向溝のそれぞれと繋がり、
前記内側部が、2本の前記周方向溝のそれぞれと繋がらない、
重荷重用タイヤ。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記トレッドが、路面と接地するトレッド面を備え、
前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を正規内圧の5%の圧力に調整した状態にある前記タイヤの子午線断面において、前記トレッド面の輪郭線が複数の円弧で構成され、複数の前記円弧が、センター円弧と、前記センター円弧の軸方向外側に位置する一対のショルダー円弧とを含み、
前記センター円弧が、前記タイヤの赤道面に中心を有し、半径R1を有し、
それぞれのショルダー円弧が、前記センター円弧に連なり、半径R2を有し、
前記センター円弧の半径R1が、前記ショルダー円弧の半径R2よりも大きく、
前記センター円弧と前記ショルダー円弧との境界の位置が、前記タイヤの赤道面から前記トレッド面の端までの軸方向距離の半分となる、前記トレッド面上の位置と軸方向において一致するか、前記境界が、前記タイヤの赤道面から前記トレッド面の端までの軸方向距離の半分となる、前記トレッド面上の位置の軸方向内側に位置する、
請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項3】
複数の前記陸部が、センター陸部と、前記センター陸部の軸方向外側に位置する一対のミドル陸部と、前記ミドル陸部の軸方向外側に位置する一対のショルダー陸部とを備え、
前記センター陸部が前記タイヤの赤道を含み、
前記ショルダー陸部が前記トレッド面の端を含み、
前記ミドル陸部が、前記タイヤの赤道面から前記トレッド面の端までの軸方向距離の半分となる、前記トレッド面上の位置と、前記センター円弧と前記ショルダー円弧との境界とを含む、
請求項2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項4】
前記メイン陸部を横断する前記横断サイプが、角度θbで折れ曲がる複数の屈曲部を含む、
請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項5】
前記角度θbが90度以上である、
請求項4に記載の重荷重用タイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重荷重用タイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤのトレッドは架橋ゴムからなる。転がり抵抗の低減の観点から、トレッドには低発熱性の架橋ゴムが用いられる。
トレッドは通常、キャップ層と、このキャップ層の内側に位置するベース層とで構成される。キャップ層は路面と接地する。キャップ層には、グリップ性能や耐摩耗性等を考慮した架橋ゴムが用いられる。ベース層はキャップ層で覆われる。ベース層には、低発熱性を考慮した架橋ゴムが用いられる。
キャップ層は摩耗する。これによりベース層が露出する。低発熱性の架橋ゴムは機械的特性に劣る。ベース層が露出した場合、カット傷等の損傷の発生リスクが高まる。
転がり抵抗の低減に対する社会の要求レベルは高い。損傷の発生リスク等も考慮しながら、タイヤの転がり抵抗をさらに低減することが検討されている(例えば、下記の特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-41821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、耐カットチッピング性の低下を抑制しながら、転がり抵抗の低減を達成できる、重荷重用タイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る重荷重用タイヤは、路面と接地するトレッドと、前記トレッドの径方向内側に位置するベルトとを備える。前記トレッドは、前記ベルト全体を覆うベース層と、前記ベース層の径方向外側に位置するキャップ層とを備える。前記ベース層は、前記キャップ層の損失正接よりも低い損失正接を有する。前記トレッドは周方向に連続してのびる複数の周方向溝を有する。複数の前記周方向溝は、軸方向に並ぶ複数の陸部を前記トレッドに構成する。複数の前記陸部は、2本の周方向溝の間に位置するメイン陸部を含む。前記メイン陸部における前記キャップ層と前記ベース層との界面は、前記メイン陸部の隣に位置する周方向溝の溝深さの50%深さ位置と、前記周方向溝の溝深さの75%深さ位置との間に位置する。前記メイン陸部は、前記メイン陸部を横断する横断サイプを備える。前記横断サイプは、前記横断サイプの溝口を含む外側部と、前記横断サイプの溝底を含む内側部とを備える。前記キャップ層と前記ベース層との界面は、前記内側部と交差する。前記外側部は、2本の前記周方向溝のそれぞれと繋がる。前記内側部は、2本の前記周方向溝のそれぞれと繋がらない。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、耐カットチッピング性の低下を抑制しながら、転がり抵抗の低減を達成できる、重荷重用タイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る重荷重用タイヤの一部を示す断面図である。
トレッドに刻まれる溝の一例を示す断面図である。
トレッド面の一部を示す展開図である。
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図1に示された断面の一部を示す拡大断面図である。
トレッド面の輪郭線の一部を示す断面図である。
図3に示されたトレッド面の一部を示す拡大展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0009】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と呼ばれる。
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧の5%の圧力に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、基準状態と呼ばれる。
【0010】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
(【0011】以降は省略されています)
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