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公開番号
2025007120
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023108311
出願日
2023-06-30
発明の名称
タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
19/00 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約
【課題】電子部品が取り付けられたタイヤの走行時における耐久性の向上を図る。
【解決手段】トレッド部4、ビードエイペックス22およびビードコア21から構成されるビード部2、ビード部2よりもタイヤ幅方向外側に設けられてチェーファー部まで延びるクリンチ23、および、カーカス層32を備えるタイヤ1であって、ビードエイペックス22とカーカス層32との間に電子部品34が設けられており、温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定されるビードエイペックス22の複素弾性率70℃E
*
BA(MPa)が30MPa超であり、温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定されるクリンチ23の損失正接70℃tanδCAと、電子部品のタイヤ周方向長さL(mm)とが、下記(式1)を満たしているタイヤ。
70℃tanδCA×L<12(式1)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トレッド部、ビードエイペックスおよびビードコアから構成されるビード部、前記ビード部よりもタイヤ幅方向外側に設けられてチェーファー部まで延びるクリンチ、および、カーカス層を備えるタイヤであって、
前記ビードエイペックスと前記カーカス層との間に電子部品が設けられており、
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記ビードエイペックスの複素弾性率70℃E
*
BA(MPa)が、30MPa超であり、
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記クリンチの損失正接70℃tanδCAと、
前記電子部品のタイヤ周方向長さL(mm)とが、下記(式1)を満たしていることを特徴とするタイヤ。
70℃tanδCA×L<12 (式1)
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記70℃tanδCAと、
前記L(mm)とが、下記(式2)を満たしていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
70℃tanδCA×L≦8 (式2)
【請求項3】
前記ビードコアの上端から前記電子部品までのタイヤ径方向距離D2(mm)と、
前記70℃E
*
BA(MPa)とが、下記(式3)を満たしていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ。
(70℃E
*
BA/D2)>0.85 (式3)
【請求項4】
温度30℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記トレッド部の損失正接30℃tanδTRが、0.25未満であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ。
【請求項5】
温度0℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記トレッド部の損失正接0℃tanδTRが、0.50超であることを特徴とする請求項4に記載のタイヤ。
【請求項6】
タイヤ重量(kg)と、
タイヤの最大負荷能力(kg)とが、下記(式4)を満たしていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ。
タイヤ重量/最大負荷能力<0.0150 (式4)
【請求項7】
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記ビードエイペックスの損失正接70℃tanδBAと、
前記ビードコアの上端から前記電子部品までのタイヤ径方向距離D2(mm)とが、下記(式5)を満たしていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のタイヤ。
70℃tanδBA×D2≦8.5 (式5)
【請求項8】
前記70℃E
*
BA(MPa)と、
前記L(mm)とが、下記(式6)を満たしていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のタイヤ。
70℃E
*
BA/L≧0.6 (式6)
【請求項9】
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記ビードエイペックスの損失正接70℃tanδBAと、
前記70℃tanδCAと、
前記L(mm)とが、下記(式7)を満たしていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のタイヤ。
(70℃tanδBA+70℃tanδCA)×L≦25 (式7)
【請求項10】
前記70℃E
*
BA(MPa)と、
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記クリンチの複素弾性率70℃E
*
CA(MPa)と、
前記L(mm)とが、下記(式8)を満たしていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のタイヤ。
(70℃E
*
BA/70℃E
*
CA)/L≧0.055 (式8)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDなどの電子部品が埋め込まれたタイヤに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、タイヤの製造/出荷時の情報や走行時の情報などを記録し、外部と通信することを目的として、RFID(Radio Frequency IDentification)用トランスポンダ(以下、単に「RFID」ともいう)などの電子部品をタイヤに埋設することが提案されている(例えば、特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2021-506676号公報
特表2021-514891号公報
特開2021-084510号公報
特開2021-127114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電子部品を未加硫タイヤの内部に埋め込んだ後、タイヤと一体化した場合、走行時の衝撃荷重などにより電子部品とゴム部材とが剥離して、タイヤの耐久性を低下させる恐れがある。
【0005】
そこで、本発明は、電子部品が取り付けられたタイヤの走行時における耐久性の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
トレッド部、ビードエイペックスおよびビードコアから構成されるビード部、前記ビード部よりもタイヤ幅方向外側に設けられてチェーファー部まで延びるクリンチ、および、カーカス層を備えるタイヤであって、
前記ビードエイペックスと前記カーカス層との間に電子部品が設けられており、
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記ビードエイペックスの複素弾性率70℃E
*
BA(MPa)が、30MPa超であり、
温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定される前記クリンチの損失正接70℃tanδCAと、
前記電子部品のタイヤ周方向長さL(mm)とが、下記(式1)を満たしていることを特徴とするタイヤである。
70℃tanδCA×L<12 (式1)
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電子部品が取り付けられたタイヤの走行時における耐久性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施の形態に係るタイヤの構成を示す模式断面図である。
本発明の一実施の形態に係るタイヤの構成を示す模式断面図である。
電子部品の形態を説明する模式図である。
比較例における電子部品の埋め込み位置を説明する模式断面図である。
比較例における電子部品の埋め込み位置を説明する模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1]本発明に係るタイヤの特徴
最初に、本発明に係るタイヤの特徴について説明する。
【0010】
1.概要
本発明に係るタイヤは、トレッド部、ビードエイペックスおよびビードコアから構成されるビード部、および、カーカス層を備えるタイヤであって、ビードエイペックスとカーカス層との間に電子部品が設けられている。そして、温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定されるビードエイペックスの複素弾性率70℃E
*
BA(MPa)が、30MPa超であり、さらに、温度70℃、周波数10Hz、初期歪5%、動歪率1%の条件下、変形モード:引張で測定されるクリンチの損失正接70℃tanδCAと、電子部品のタイヤ周方向長さL(mm)とが、下記(式1)を満たしている。
70℃tanδCA×L<12 (式1)
(【0011】以降は省略されています)
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