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公開番号2025025820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130970
出願日2023-08-10
発明の名称減衰性ゴム組成物および粘弾性ダンパ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 9/00 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】減衰性能に優れ、最大荷重時歪みを超える領域で、荷重低下が抑制された減衰性ゴム組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の減衰性ゴム組成物は、重合性二重結合を有する基材ゴム、シリカ、および、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンを含有し、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの配合量が、前記重合性二重結合を有する基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上、4.0質以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合性二重結合を有する基材ゴム、シリカ、および、
1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンを含有し、
1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンの配合量が、前記重合性二重結合を有する基材ゴム100質量部に対して、0.5質量部以上、4.0質以下であることを特徴とする減衰性ゴム組成物。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記重合性二重結合を有する基材ゴムは、ポリイソプレン系ゴムを含有する請求項1に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項3】
前記重合性二重結合を有する基材ゴム中のポリイソプレン系ゴムの含有率は、50質量%以上、100質量%以下である請求項2に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項4】
前記重合性二重結合を有する基材ゴム100質量部に対して、シリカを100質量部以上、180質量部以下含有する請求項1に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項5】
前記重合性二重結合を有する基材ゴム100質量部に対して、
硫黄系加硫剤を0質量部以上、2.5質量部以下、
加硫促進剤を0.3質量部以上、2.5質量部以下を含有する請求項1に記載の減衰性ゴム組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の減衰性ゴム組成物を硬化してなる減衰性ゴム。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の減衰性ゴム組成物を硬化してなる減衰性ゴムを備える粘弾性ダンパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰性ゴム組成物およびこれを用いた粘弾性ダンパに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ビルや橋梁等の建築物、産業機械、航空機、自動車、鉄道車両、コンピュータやその周辺機器類、家庭用電気機器類、さらには自動車用タイヤ等の幅広い分野において、減衰部材が用いられる。減衰部材は、振動エネルギーの伝達を緩和し、および/または、吸収することにより、免震、制震、制振、防振などを付与することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、ポリイソプレン系ゴム、およびポリブタジエンゴムの2種の架橋性ゴム、前記2種の架橋性ゴムの総量100質量部あたり、100質量部以上、150質量部以下のシリカ、1質量部以上、10質量部以下のアルキル型シリル化剤、15質量部以上、30質量部以下のフェニル型シリル化剤、および1質量部以上、10質量部以下のシランカップリング剤を、145℃以上、175℃以下の温度で混練する工程を含む高減衰組成物の製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献2には、天然ゴム(NR)とエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)とを主成分とする防振ゴム組成物において、上記の天然ゴム(NR)/エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)の混合比率が質量比で45/55~70/30であると共に、加硫剤として過酸化物及び共架橋剤としてアクリル酸亜鉛又はメタクリル酸亜鉛を含み、更に、1,6-ビス(N,N’-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)-ヘキサンを含むことを特徴とする防振ゴム組成物が開示されている。
【0005】
特許文献3には、ジエン系ゴム、硫黄、イミダゾール系老化防止剤、及び1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサンを含有する、スチールコード被覆用ゴム組成物が開示されている。
【0006】
特許文献4には、少なくとも1種類のジエン系ゴムを含むゴム成分と、充填剤と、加硫剤と、式(1)で表される化合物(例えば、1,6-ビス(N,N-ジベンジルチオカルバモイルジチオ)ヘキサン)と、式(2)で表される化合物(例えば、N-フェニル-N-(トリクロロメチルチオ)ベンゼンスルホンアミド)と、前記式(1)で表される化合物以外の加硫促進剤と、を含有し、前記加硫促進剤及び前記式(1)で表される化合物の合計量が、前記ゴム成分100質量部に対して1.3~2.0質量部であるゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-123205号公報
特開2013-18884号公報
特開2021-80410号公報
国際公開WO2019/107428号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
制振ダンパでは、耐力を高めるために剛性の高い高減衰ゴムが求められる場合がある。天然ゴムなどの二重結合をもつ基材ゴムからなる高減衰ゴム配合においては、剛性を付与するために加硫剤を増量したり、カーボンやシリカなどのフィラーを添加したりすることが一般的である。天然ゴムなどは、伸張結晶性が高いために、大変形時に応力が急激に高くなってしまうハードニング現象が起こり、その現象に併せて、周辺の柱などの部材の強度を、より高めなければならないという問題点があった。
【0009】
さらに、重合性二重結合を有するポリマーについて、通常の硫黄加硫を行うと、大変形時に架橋鎖をきっかけとして、ゴムが伸びきり状態になりハードニングを引き起こしやすくなる。その後、破壊するまで大変形を与えると、ポリマー鎖や架橋鎖が切れてしまい、急激に荷重低下を引き起こすという問題がある。
【0010】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、減衰性能に優れ、最大荷重時歪みを超える領域で、荷重低下が抑制された減衰性ゴム組成物を提供することを目的とする。本発明は、減衰性に優れたゴム、および、これを用いた粘弾性ダンパを提供することをさらなる目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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