TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024179718
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023098773
出願日
2023-06-15
発明の名称
タイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20241219BHJP(車両一般)
要約
【課題】摩耗後のウェットグリップ性能が改善されたタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド部、および少なくとも一つのベルト層を有するタイヤであって、前記トレッド部はタイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、前記第一ゴム層はスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第一ゴム組成物から構成され、前記第二ゴム層はスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第二ゴム組成物から構成され、前記トレッド部はタイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成され、前記第一ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA1
SIL
、前記第二ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA2
SIL
とし、正規状態で正規荷重を負荷してトレッドを平面に押し付けたときの前記タイヤの断面幅(mm)をWt、ベルト層のうち最も広い幅のベルト層の幅(mm)をWbとするとき、A1
SIL
、A2
SIL
、WtおよびWbが以下の関係を満たすタイヤ。
(1) A2
SIL
/A1
SIL
>1.05
(2) A2
SIL
/(Wt-Wb)>1.00
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
トレッド部、および少なくとも一つのベルト層を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、
前記第一ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第一ゴム組成物から構成され、
前記第二ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第二ゴム組成物から構成され、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、
前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は、溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成され、
前記第一ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA1
SIL
、前記第二ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA2
SIL
とし、正規状態で正規荷重を負荷してトレッドを平面に押し付けたときの、前記タイヤの断面幅(mm)をWt、ベルト層のうち最も広い幅のベルト層の幅(mm)をWbとするとき、A1
SIL
、A2
SIL
、WtおよびWbが以下の関係を満たすタイヤ。
(1) A2
SIL
/A1
SIL
>1.05
(2) A2
SIL
/(Wt-Wb)>1.00
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記第二ゴム組成物のガラス転移温度(℃)をTg2とするとき、Tg2が-30℃超である、請求項1記載のタイヤ。
【請求項3】
前記第一ゴム組成物の30℃におけるtanδを30℃tanδ1とするとき、30℃tanδ1が0.30未満である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項4】
前記第一ゴム組成物に含まれるゴム成分の総スチレン量(質量%)をSt1とし、前記第二ゴム組成物に含まれるゴム成分の総スチレン量(質量%)をSt2とするとき、St1とSt2の少なくとも一つが25.0未満である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項5】
前記第二ゴム組成物に含まれるゴム成分がブタジエンゴムとイソプレン系ゴムの少なくとも一つを含む、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項6】
前記第一ゴム組成物に含まれるゴム成分および前記第二ゴム組成物に含まれるゴム成分の少なくとも一つがブタジエンゴムを含む、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項7】
前記第一ゴム組成物に含まれるゴム成分および前記第二ゴム組成物に含まれるゴム成分がいずれもブタジエンゴムを含む、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項8】
式(1)の右辺が1.10である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項9】
式(2)の右辺が1.25である、請求項1または2記載のタイヤ。
【請求項10】
前記トレッド部が、溝幅がタイヤ半径方向内側で広がっている拡幅周方向溝を有する、請求項1または2記載のタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
グリップ性能と低燃費性能はトレードオフの関係にあるため、例えば、特許文献1には、タイヤのトレッド部を、タイヤ径方向内側に位置するベースゴムと、そのタイヤ径方向外側に位置するキャップゴムの2層構造(いわゆるキャップ/ベース構造)とし、前記ベースゴムに損失正接(tanδ)の小さなゴム組成物を適用して、タイヤの操縦安定性能および低燃費性能の向上を図ることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3213127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のようなタイヤの場合、キャップゴム層の損失正接tanδが高いため、新品時のウェットグリップ性能は高い。しかしながら、走行を重ねるごとにキャップゴム層は自己発熱の影響により熱劣化を生じ硬くなるため、トレッド接地面の剛性が高くなり、路面に対する追従性が失われ、ウェットグリップ性能が低下することが懸念される。
【0005】
本発明は、摩耗後のウェットグリップ性能が改善されたタイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のタイヤに関する。
トレッド部、および少なくとも一つのベルト層を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、タイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、
前記第一ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第一ゴム組成物から構成され、
前記第二ゴム層は、スチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第二ゴム組成物から構成され、
前記トレッド部は、タイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、
前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は、溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成され、
前記第一ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA1
SIL
、前記第二ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA2
SIL
とし、正規状態で正規荷重を負荷してトレッドを平面に押し付けたときの、前記タイヤの断面幅(mm)をWt、ベルト層のうち最も広い幅のベルト層の幅(mm)をWbとするとき、A1
SIL
、A2
SIL
、WtおよびWbが以下の関係を満たすタイヤ。
(1) A2
SIL
/A1
SIL
>1.05
(2) A2
SIL
/(Wt-Wb)>1.00
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、摩耗後のウェットグリップ性能が改善されたタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
タイヤ回転軸を通る平面によるタイヤの断面における、タイヤ断面幅Wt、タイヤ外径Dtおよび最も広い幅のベルト層の幅Wbを表した図面である。
タイヤのトレッドの一部の展開図である。
タイヤのトレッドの一部のタイヤ回転軸を通る平面による断面を表した図面である。
タイヤ中心線に最も近い陸部に拡幅周方向細溝を有するタイヤのトレッドの一部の展開図である。
図4の拡幅周方向細溝のタイヤ回転軸を通る平面による断面を表した図面である。
ショルダー領域に小穴を有するタイヤのトレッドの一部の展開図である。
ショルダー領域に周方向細溝を有するタイヤのトレッドの一部の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態であるタイヤは、トレッド部、および少なくとも一つのベルト層を有するタイヤであって、前記トレッド部はタイヤ半径方向最外側の第一ゴム層と、前記第一ゴム層のタイヤ半径方向内側に隣接する第二ゴム層とを少なくとも備え、前記第一ゴム層はスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第一ゴム組成物から構成され、前記第二ゴム層はスチレンブタジエンゴムを含むゴム成分、およびシリカを含む第二ゴム組成物から構成され、前記トレッド部はタイヤ周方向に延びる2以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって画された陸部とを有し、前記周方向主溝のうち、少なくとも一つの周方向主溝は溝底の最深部がその周方向主溝に隣接する陸部内の前記第二ゴム層の最外部よりもタイヤ半径方向内側に位置するように形成され、前記第一ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA1
SIL
、前記第二ゴム組成物におけるゴム成分100質量部に対するシリカの含有量(質量部)をA2
SIL
とし、正規状態で正規荷重を負荷してトレッドを平面に押し付けたときの前記タイヤの断面幅(mm)をWt、ベルト層のうち最も広い幅のベルト層の幅(mm)をWbとするとき、A1
SIL
、A2
SIL
、WtおよびWbが以下の関係を満たすタイヤである。
(1) A2
SIL
/A1
SIL
>1.05
(2) A2
SIL
/(Wt-Wb)>1.00
【0010】
理論に拘束されることは意図しないが、本発明において、摩耗後のウェットグリップ性能が改善されるメカニズムとしては、以下が考えられる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る