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公開番号2024176737
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095511
出願日2023-06-09
発明の名称重荷重用タイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 11/00 20060101AFI20241212BHJP(車両一般)
要約【課題】摩耗によるウェット性能の低下を抑制しながら転がり抵抗の低減を図るとともに、偏摩耗の発生リスクの低減を達成できる、重荷重用タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2はトレッド4を備える。トレッド4はトレッド面6を含む。トレッド4はクラウン部分CRとショルダー陸部22と有する。クラウン部分CRに周方向細溝26が刻まれる。周方向細溝26は胴部28と拡幅部30とを備える。トレッド面6は、クラウン部分CRの陸面10Cと、ショルダー陸部22の陸面10Sとを含む。クラウン部分CRの陸面10Cの輪郭は円弧で表される。ショルダー陸部22の陸面10Sの輪郭は円弧又は直線で表される。赤道からトレッド面6の端TEまでの径方向距離D1の、赤道からトレッド面6の基準端BTEまでの径方向距離D2に対する比(D1/D2)は、0.60以上1.70以下である。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
トレッドを備えるタイヤであって、
前記トレッドの外周面が、路面と接地するトレッド面を含み、
前記トレッドに、周方向に連続してのびる複数の周方向主溝を刻むことで、軸方向に並ぶ複数の陸部が構成され、
複数の前記周方向主溝が、軸方向において最も外側に位置する一対のショルダー周方向主溝を含み、
複数の前記陸部が、軸方向において最も外側に位置する一対のショルダー陸部を含み、
前記トレッドのうち、一対の前記ショルダー周方向主溝である第一ショルダー周方向主溝と第二ショルダー周方向主溝との間の部分がクラウン部分であり、前記ショルダー周方向主溝と前記トレッド面の端との間の部分が前記ショルダー陸部であり、
前記クラウン部分に少なくとも1本の周方向細溝が刻まれ、
前記周方向細溝が、前記周方向細溝の溝口を含む胴部と、前記周方向細溝の溝底を含む拡幅部とを備え、
前記胴部が、ストレートにのびる胴部本体を備え、
前記拡幅部が、前記胴部本体に連なり、前記胴部本体と前記溝底との間に最大溝幅を示す部分を有し、
前記トレッド面が、前記クラウン部分の陸面と、前記ショルダー陸部の陸面とを含み、
前記クラウン部分の陸面と赤道面との交線が赤道であり、
前記タイヤの子午線断面において、前記クラウン部分の陸面の輪郭が、赤道面上に中心を有し、400mm以上の半径を有する円弧で表され、前記ショルダー陸部の陸面の輪郭が、0.002mm
-1
以下の曲率を有する円弧又は直線で表され、
前記クラウン部分の陸面の輪郭を表す円弧の延長線と、前記トレッド面の端を通り径方向にのびる直線との交点を、前記トレッド面の基準端としたとき、前記赤道から前記トレッド面の端までの径方向距離D1の、前記赤道から前記トレッド面の基準端までの径方向距離D2に対する比(D1/D2)が、0.60以上1.70以下である、
重荷重用タイヤ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記胴部本体の溝幅が2.5mm以下であり、
前記胴部本体の溝幅の、前記拡幅部の最大溝幅に対する比が0.10以上0.40以下である、
請求項1に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項3】
前記周方向細溝の溝口から前記拡幅部が前記最大溝幅を示す位置までの溝深さの、前記周方向細溝の溝深さに対する比が、0.80以上0.90以下である、
請求項2に記載の重荷重用タイヤ。
【請求項4】
前記タイヤを正規リムに組み、前記タイヤの内圧を正規内圧に調整し、前記タイヤに正規荷重を付与して、前記タイヤを平らな路面に接触させて得られる接地面において、最大接地幅の97%幅に相当する位置での前記接地面の長さが接地長L1であり、前記最大接地幅の70%幅に相当する位置での前記接地面の長さが接地長L2であり、
前記接地長L2の前記接地長L1に対する比(L2/L1)が、0.90以上1.10以下である、
請求項1から3のいずれかに記載の重荷重用タイヤ。
【請求項5】
前記最大接地幅の中心に相当する位置での前記接地面の長さが接地長L3であり、
前記接地長L3の前記接地長L2に対する比(L3/L2)が、1.00以上1.20以下である、
請求項4に記載の重荷重用タイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重荷重用タイヤに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤのトレッドは、軸方向に並列した複数の周方向主溝を有する。複数の周方向主溝は複数の陸部をトレッドに構成する。
陸部は路面と接地すると変形する。陸部の変形はタイヤの転がり抵抗に影響する。環境への影響が考慮され、転がり抵抗の低減がタイヤには強く求められている。
周方向主溝の溝幅よりも狭い溝幅を有する周方向細溝を設けると、トレッドが路面と接地した時に陸部同士が互いに支え合うことができ、陸部の変形が抑制される。
タイヤの転がり抵抗を低減するために、周方向細溝の採用が検討されている(例えば、下記の特許文献1)。
周方向細溝は、例えば、濡れた路面での走行性能(以下、ウェット性能とも呼ばれる。)にも影響する。諸性能への影響を考慮しながら、周方向細溝の採用が進められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-094891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、摩耗によるウェット性能の低下を抑制しながら転がり抵抗の低減を図るとともに、偏摩耗の発生リスクの低減を達成できる、重荷重用タイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る重荷重用タイヤはトレッドを備える。前記トレッドの外周面は、路面と接地するトレッド面を含む。前記トレッドに、周方向に連続してのびる複数の周方向主溝を刻むことで、軸方向に並ぶ複数の陸部が構成される。複数の前記周方向主溝は、軸方向において最も外側に位置する一対のショルダー周方向主溝を含む。複数の前記陸部は、軸方向において最も外側に位置する一対のショルダー陸部を含む。前記トレッドのうち、一対の前記ショルダー周方向主溝である第一ショルダー周方向主溝と第二ショルダー周方向主溝との間の部分がクラウン部分であり、前記ショルダー周方向主溝と前記トレッド面の端との間の部分が前記ショルダー陸部である。前記クラウン部分に少なくとも1本の周方向細溝が刻まれる。前記周方向細溝は、前記周方向細溝の溝口を含む胴部と、前記周方向細溝の溝底を含む拡幅部とを備える。前記胴部は、ストレートにのびる胴部本体を備える。前記拡幅部は、前記胴部本体に連なり、前記胴部本体と前記溝底との間に最大溝幅を示す部分を有する。前記トレッド面は、前記クラウン部分の陸面と、前記ショルダー陸部の陸面とを含む。前記クラウン部分の陸面と赤道面との交線が赤道である。前記タイヤの子午線断面において、前記クラウン部分の陸面の輪郭は、赤道面上に中心を有し、400mm以上の半径を有する円弧で表される。前記ショルダー陸部の陸面の輪郭は、0.002mm
-1
以下の曲率を有する円弧又は直線で表される。前記クラウン部分の陸面の輪郭を表す円弧の延長線と、前記トレッド面の端を通り径方向にのびる直線との交点を、前記トレッド面の基準端としたとき、前記赤道から前記トレッド面の端までの径方向距離D1の、前記赤道から前記トレッド面の基準端までの径方向距離D2に対する比(D1/D2)は、0.60以上1.70以下である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、摩耗によるウェット性能の低下を抑制しながら転がり抵抗の低減を図るとともに、偏摩耗の発生リスクの低減を達成できる、重荷重用タイヤを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態に係る重荷重用タイヤのトレッドの一部を示す展開図である。
図1のII-II線に沿った断面図である。
図1のIII-III線に沿った断面図である。
図1の一部を示す拡大展開図である。
図4のV-V線に沿った断面図である。
図4のVI-VI線に沿った断面図である。
図1の一部を示す拡大展開図である。
図7のVIII-VIII線に沿った断面図である。
図7のIX-IX線に沿った断面図である。
トレッド面の輪郭の一部を示す断面図である。
接地面形状を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0009】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と呼ばれる。
タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧の5%に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、基準状態と呼ばれる。
【0010】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
(【0011】以降は省略されています)

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