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公開番号2025031539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2024098279
出願日2024-06-18
発明の名称空気入りタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B60C 9/08 20060101AFI20250228BHJP(車両一般)
要約【課題】耐久性を維持しつつ軽量化することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】カーカス6とベルト層7と補強ゴム層10とを含む空気入りタイヤ1である。カーカスプライ6Aの折返し部6bは、本体部6aとベルト層7との間に位置する第1部分11と、正規リムRのリムフランジRfよりもタイヤ半径方向の外側で補強ゴム層10とタイヤ軸方向に隣接する第2部分12と、第1部分11と第2部分12との間の第3部分13とを含む。第3部分13の長さLcは、第1部分11の長さLaと第2部分12の長さLbとの和(La+Lb)の0.8～1.4倍である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
空気入りタイヤであって、
トレッド部と、
一対のサイドウォール部と、
それぞれにビードコアが設けられた一対のビード部と、
前記一対のビード部の間を延びるカーカスと、
前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配されたベルト層と、
前記一対のビード部のそれぞれに設けられた補強ゴム層と、を含み、
前記カーカスは、前記一対のビード部の前記ビードコアの間を延びる本体部と、それぞれの前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返されてタイヤ半径方向外側に延びる外端を有する一対の折返し部とを含むカーカスプライであり、
正規リムに装着して正規内圧を充填し、かつ、無負荷である正規状態のタイヤ子午線断面において、
前記一対の折返し部のそれぞれは、前記本体部と前記ベルト層との間に位置する第１部分と、前記正規リムのリムフランジよりもタイヤ半径方向の外側で前記補強ゴム層とタイヤ軸方向に隣接する第２部分と、前記第１部分と前記第２部分との間の第３部分とを含み、
前記第３部分の長さは、前記第１部分の長さと前記第２部分の長さとの和の０．８～１．４倍である、
空気入りタイヤ。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記一対の折返し部のそれぞれの前記外端の間のタイヤ軸方向の長さは、前記本体部の長さの０．１～０．３倍である、請求項１に記載の空気入りタイヤ。
【請求項３】
前記一対のビード部のそれぞれには、前記ビードコアと前記カーカスプライとの間に補強層が設けられている、請求項２に記載の空気入りタイヤ。
【請求項４】
前記一対のビード部のそれぞれには、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面からタイヤ半径方向の外側に延びるビードエーペックスゴムが設けられており、
前記正規状態において、
前記ビードエーペックスゴムのタイヤ半径方向の外端及び前記補強ゴム層のタイヤ半径方向の外端は、前記正規リムのリムフランジのタイヤ半径方向の外端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項３に記載の空気入りタイヤ。
【請求項５】
前記補強層は、前記ビードコアのタイヤ軸方向の内側面に隣接する内側部分と、前記内側部分に繋がって前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返されてタイヤ半径方向の外側に延びる外側部分とを含み、
前記内側部分のタイヤ半径方向の外端は、前記外側部分のタイヤ半径方向の外端とタイヤ半径方向に同じ位置である、請求項３又は４に記載の空気入りタイヤ。
【請求項６】
前記内側部分のタイヤ半径方向の外端、及び、前記外側部分のタイヤ半径方向の外端は、前記補強ゴム層のタイヤ半径方向の内端よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項５に記載の空気入りタイヤ。
【請求項７】
前記補強層は、複数の有機繊維コードと、前記有機繊維コードを被覆する第１ゴムとを含む補強プライである、請求項３に記載の空気入りタイヤ。
【請求項８】
前記補強ゴム層のタイヤ半径方向の内端は、前記ビードコアのタイヤ半径方向の外面よりもタイヤ半径方向の外側に位置する、請求項１ないし４のいずれか１項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項９】
前記カーカスプライは、複数のカーカスコードと、前記カーカスコードを被覆するトッピングゴムとを含み、
前記カーカスプライのコード密度と前記トッピングゴムの複素弾性率との積は、前記補強プライのコード密度と前記第１ゴムの複素弾性率との積よりも大きい、請求項７に記載の空気入りタイヤ。
【請求項１０】
前記一対のビード部のそれぞれにおいて、ビードトウとビードヒールとの間のタイヤ軸方向の長さは１６mm以下である、請求項１ないし４のいずれか１項に記載の空気入りタイヤ。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１には、１枚のカーカスプライで構成されたカーカスを備えたタイヤが記載されている。前記カーカスプライは、プライ本体部と一対の折り返し部とを有している。前記折り返し部の端は、前記トレッドの接地端より軸方向内方側に位置している。このようなタイヤは、軽量化が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１００７７２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
近年、空気入りタイヤの耐久性能を維持しつつ軽量化することが求められている。
【０００５】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、耐久性能を維持しつつ軽量化することができる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、空気入りタイヤであって、トレッド部と、一対のサイドウォール部と、それぞれにビードコアが設けられた一対のビード部と、前記一対のビード部の間を延びるカーカスと、前記カーカスのタイヤ半径方向の外側に配されたベルト層と、前記一対のビード部のそれぞれに設けられた補強ゴム層と、を含み、前記カーカスは、前記一対のビード部の前記ビードコアの間を延びる本体部と、それぞれの前記ビードコアの回りをタイヤ軸方向の内側から外側に折り返されてタイヤ半径方向外側に延びる外端を有する一対の折返し部とを含むカーカスプライであり、正規リムに装着して正規内圧を充填し、かつ、無負荷である正規状態のタイヤ子午線断面において、前記一対の折返し部のそれぞれは、前記本体部と前記ベルト層との間に位置する第１部分と、前記正規リムのリムフランジよりもタイヤ半径方向の外側で前記補強ゴム層とタイヤ軸方向に隣接する第２部分と、前記第１部分と前記第２部分との間の第３部分とを含み、前記第３部分の長さは、前記第１部分の長さと前記第２部分の長さとの和の０．８～１．４倍である、空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の空気入りタイヤは、上記の構成を採用することで、耐久性能を維持しつつ軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の空気入りタイヤの一実施形態の右半分のタイヤ子午線断面図である。
カーカスプライの展開図である。
図１のビード部の拡大図である。
図３のＡ－Ａ線断面図である。
図１のビード部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【００１０】
図１は、本発明の空気入りタイヤ（以下、単に「タイヤ」という場合がある）１の一実施形態のタイヤ回転軸（図示省略）を含む右半分のタイヤ子午線断面図である。図１には、好ましい態様として、乗用車用のタイヤ１が示される。本発明は、とりわけ、高負荷荷重が見込まれる商用車用（例えば、バン）に装着されるタイヤに好適である。但し、本発明は、例えば、小型トラックや重荷重用のタイヤ１に適用されても良い。
（【００１１】以降は省略されています）

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