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公開番号
2025031231
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137316
出願日
2023-08-25
発明の名称
車両構造
出願人
ダイハツ工業株式会社
代理人
個人
主分類
B60H
1/22 20060101AFI20250228BHJP(車両一般)
要約
【課題】暖房時の消費電力を低減させることができる電動車両の車両構造を提供する。
【解決手段】電動車両の車両構造は、第一熱媒体が循環されるヒータ式暖房回路と、第二熱媒体が循環されるヒートポンプ回路と、これらの回路を制御する制御部と、外気温センサと、速度センサと、降雨状態または降雪状態を検知する検知機構とを備える。前記ヒートポンプ回路は外部コンデンサとファンとエキスパンションバルブとを備える。前記制御部は、暖房効率が低下し、かつ前記外気温センサと前記速度センサと前記検知機構からの情報に基づいて外部コンデンサに霜が付き易い走行条件と判断したとき、前記ヒータの出力を上昇させた上で、前記ファンを停止させると共に、前記エキスパンションバルブでの前記第二熱媒体の拡散膨張を停止させる第一制御を実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
バッテリによって駆動する電動車両の車両構造であって、
空調風を加熱するヒータコアと、前記ヒータコアに供給される第一熱媒体を加熱するヒータとを備えるヒータ式暖房回路と、
前記第一熱媒体を加熱する第二熱媒体が循環されるヒートポンプ回路と、
前記ヒータ式暖房回路と前記ヒートポンプ回路とを制御する制御部と、
外気温を測定する外気温センサと、
前記電動車両の車速を測定する速度センサと、
降雨状態または降雪状態を検知する検知機構とを備え、
前記ヒートポンプ回路は、外気と熱交換を行う外部コンデンサと、前記外部コンデンサに送風するファンと、前記第二熱媒体を圧縮するコンプレッサと、前記第二熱媒体を拡散膨張させるエキスパンションバルブとを備え、
前記制御部は、
前記ヒートポンプ回路による暖房効率が低下したとき、前記外気温センサと前記速度センサと前記検知機構からの情報に基づいて前記外部コンデンサに霜が付き易い走行条件であるか否かを求め、
前記走行条件が満たされたとき、前記ヒータの出力を上昇させた上で、前記ファンを停止させると共に、前記エキスパンションバルブでの前記第二熱媒体の拡散膨張を停止させる第一制御を実施する、
車両構造。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
さらに、少なくとも前記電動車両の現在地に関する情報を含むナビゲーション情報を取得するナビゲーションシステムを備え、
前記制御部は、前記ナビゲーション情報に基づいて、前記第一制御を実施するか否かを決定する、請求項1に記載の車両構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリによって駆動する電気車両の車両構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電動車両における空調回路を開示する。その空調回路は、空調風を加熱するヒータコアと、そのヒータコアに供給される第一熱媒体を加熱するヒータとを有するヒータ式暖房回路を備える。上記空調装置はさらに、第一熱媒体とは独立した第二熱媒体が循環されるヒートポンプ回路を備える。ヒートポンプ回路は、切替可能に構成されたヒートポンプ式冷房回路とヒートポンプ式暖房回路とを備える。ヒートポンプ式暖房回路は、ヒートポンプ式暖房回路を流れる第二熱媒体がヒータ式暖房回路の第一熱媒体を加熱するように構成されている。ヒートポンプ回路は省エネ性能に優れる。
【0003】
ヒートポンプ回路は、外気と熱交換を行う外部コンデンサを備える。ヒートポンプ回路を用いた暖房時、この外部コンデンサに外気温よりも低温の第二熱媒体が流れることで、外気から第二熱媒体に熱が移動する。外気から熱を取り込んだ第二熱媒体は、ヒータ式暖房回路の第一熱媒体を加熱し、その第一熱媒体がヒータコアを加熱することで、空調風の温度が上昇する。空調風の温度をさらに上げたい場合、あるいは空調風の温度を迅速に上げたい場合、ヒータが利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-93561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ヒータの消費電力は大きく、ヒートポンプ回路の消費電力は小さいので、電動車両の航続可能距離を延ばすためにヒートポンプ回路による暖房を積極的に利用したいというニーズがある。しかし、外気温が低い場合、ヒートポンプ回路の外部コンデンサに霜が付き易い。霜は外部コンデンサの熱交換を阻害するので、ヒートポンプ回路による暖房効率が低下する。その場合、ヒータを動作させる必要があり、電動車両の航続可能距離が短くなる。
【0006】
本発明の目的の一つは、暖房時の消費電力を低減させることができる電動車両の車両構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
<1>本発明の実施形態に係る車両構造は、
バッテリによって駆動する電動車両の車両構造であって、
空調風を加熱するヒータコアと、前記ヒータコアに供給される第一熱媒体を加熱するヒータとを備えるヒータ式暖房回路と、
前記第一熱媒体を加熱する第二熱媒体が循環されるヒートポンプ回路と、
前記ヒータ式暖房回路と前記ヒートポンプ回路とを制御する制御部と、
外気温を測定する外気温センサと、
前記電動車両の車速を測定する速度センサと、
降雨状態または降雪状態を検知する検知機構とを備え、
前記ヒートポンプ回路は、外気と熱交換を行う外部コンデンサと、前記外部コンデンサに送風するファンと、前記第二熱媒体を圧縮するコンプレッサと、前記第二熱媒体を拡散膨張させるエキスパンションバルブとを備え、
前記制御部は、
前記ヒートポンプ回路による暖房効率が低下したとき、前記外気温センサと前記速度センサと前記検知機構からの情報に基づいて前記外部コンデンサに霜が付き易い走行条件であるか否かを求め、
前記走行条件が満たされたとき、前記ヒータの出力を上昇させた上で、前記ファンを停止させると共に、前記エキスパンションバルブでの前記第二熱媒体の拡散膨張を停止させる第一制御を実施する。
【0008】
<2>上記<1>に記載される車両構造は、
さらに、少なくとも前記電動車両の現在地に関する情報を含むナビゲーション情報を取得するナビゲーションシステムを備え、
前記制御部は、前記ナビゲーション情報に基づいて、前記第一制御を実施するか否かを決定しても良い。
【発明の効果】
【0009】
上記<1>の車両構造における第一制御では、外部コンデンサに霜が付いて暖房効率が低下し、かつ外部コンデンサに霜が付き易い走行条件のときに、ファンを停止して外部コンデンサに外気が当たり難くする共に、第二熱媒体の拡散膨張を停止して外部コンデンサに比較的高温の第二熱媒体を導入している。その結果、外部コンデンサの霜が溶け、ヒートポンプ回路の暖房効率が回復する。
【0010】
第一制御では、第二熱媒体の拡散膨張を行っていないため、ヒートポンプ回路による暖房は実質的にOFFとなる。そこで、第一制御では、ヒータの出力を上昇させることで、暖房を継続している。ヒータによって一時的に消費電力が上昇するものの、その消費電力の上昇はヒートポンプ回路による暖房の省エネ性能によって補うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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