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公開番号2025011926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114351
出願日2023-07-12
発明の名称バイアスタイヤ
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B60C 19/00 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】RFIDタグを内蔵することによる耐久性の低下を抑制できる、バイアスタイヤ2の提供。
【解決手段】バイアスタイヤ2は、一対のビード10と、カーカス12と、一対のサイドウォール6と、一対のクリンチ8と、RFIDタグ32を含むタグ部材14とを備える。カーカス12は、多数のカーカスコード28を含む、複数のカーカスプライ26で構成される。各カーカスプライ26において、各カーカスコード28は赤道面に対して傾斜する。クリンチ8はサイドウォール6よりも硬質である。タグ部材14は、サイドウォール6とクリンチ8との間に位置する。RFIDタグ32は、サイドウォール6の内端SNとクリンチ8の外端CGとの間に位置する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対のビードと、
一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、
前記カーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォールと、
前記サイドウォールの径方向内側に位置する一対のクリンチと、
RFIDタグを含むタグ部材と
を備え、
前記カーカスが、並列した多数のカーカスコードを含む、複数のカーカスプライで構成され、各前記カーカスプライにおいて、各カーカスコードが赤道面に対して傾斜し、
前記クリンチが前記サイドウォールよりも硬質であり、
前記タグ部材が、前記サイドウォールと前記クリンチとの間に位置し、
前記RFIDタグが、前記サイドウォールの内端と前記クリンチの外端との間に位置する、
バイアスタイヤ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記クリンチの外端が、前記カーカスに隣接し、前記サイドウォールで覆われる、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項3】
複数の前記カーカスプライのうち、少なくとも2枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返される巻上プライであり、
各前記巻上プライが、プライ本体と一対の折り返し部とを備え、
前記プライ本体が一対の前記ビードの間を架け渡し、一対の前記折り返し部がそれぞれ前記プライ本体に連なり前記ビードで折り返され、
各前記ビードの軸方向外側において、少なくとも2枚の前記折り返し部が軸方向に並び、隣り合う2枚の折り返し部の間において、一方の折り返し部の端が、他方の折り返し部の端の径方向外側に位置し、
軸方向に並ぶ、少なくとも2枚の前記折り返し部のうち、一の前記折り返し部の端が前記カーカスの最大幅位置の径方向外側に位置する、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項4】
前記カーカスが、カーカス本体と、前記カーカス本体をその外側から覆うカーカスジャケットとを備え、
前記カーカス本体が少なくとも2枚の前記カーカスプライを含み、少なくとも2枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返される巻上プライであり、
前記カーカスジャケットが少なくとも1枚の前記カーカスプライを含み、少なくとも1枚の前記カーカスプライが各前記ビードで折り返されないハンガープライであり、
前記タグ部材が、前記カーカスジャケットの軸方向外側に配置される、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項5】
リムに組んだ状態において、前記RFIDタグが前記リムの径方向外端の径方向外側に位置する、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項6】
前記ビードが、コアと、前記コアの径方向外側に位置するエイペックスとを備え、
前記エイペックスが前記ビードの径方向外端を含み、
前記エイペックスが前記ビードの径方向外端に向かって先細りであり、
前記RFIDタグが、前記ビードの径方向外端の径方向外側に位置する、
請求項5に記載のバイアスタイヤ。
【請求項7】
前記クリンチの外端が前記カーカスの最大幅位置の径方向内側に位置する、
請求項2に記載のバイアスタイヤ。
【請求項8】
リムに組んだ状態において、前記サイドウォールの内端が前記リムの径方向外端の径方向外側に位置する、
請求項1に記載のバイアスタイヤ。
【請求項9】
産業車両用タイヤである、
請求項1から8のいずれか一項に記載のバイアスタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はバイアスタイヤに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
タイヤの製造管理、顧客情報、走行履歴等のデータを管理するために、RFID(Radio Frequency Identification)タグをタイヤに内蔵することが検討されている。
タイヤには、トラック及びバス用タイヤや乗用車用タイヤ等、様々なタイヤが存在する。下記の特許文献1は、RFIDタグを内蔵した、乗用車用タイヤとしての安全タイヤを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-116027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、RFIDタグを内蔵することによる耐久性の低下を抑制できる、バイアスタイヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るバイアスタイヤは、一対のビードと、一対の前記ビードの間を架け渡すカーカスと、前記カーカスの軸方向外側に位置する一対のサイドウォールと、前記サイドウォールの径方向内側に位置する一対のクリンチと、RFIDタグを含むタグ部材とを備える。前記カーカスは、並列した多数のカーカスコードを含む、複数のカーカスプライで構成される。各前記カーカスプライにおいて、各カーカスコードは赤道面に対して傾斜する。前記クリンチは前記サイドウォールよりも硬質である。前記タグ部材は、前記サイドウォールと前記クリンチとの間に位置する。前記RFIDタグは、前記サイドウォールの内端と前記クリンチの外端との間に位置する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、RFIDタグを内蔵することによる耐久性の低下を抑制できる、バイアスタイヤが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
バイアスタイヤの一部を示す断面図である。
図1のタイヤの一部を示す断面図である。
カーカスの構成を説明する模式図である。
タグ部材の平面図である。
図4のV-V線に沿った断面図である。
図1のタイヤの変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明のタイヤはリムに組まれる。タイヤの内側には空気が充填され、タイヤの内圧が調整される。リムに組まれたタイヤはタイヤ-リム組立体とも呼ばれる。タイヤ-リム組立体は、リムと、このリムに組まれたタイヤとを備える。
【0009】
本発明において、タイヤを正規リムに組み、タイヤの内圧を正規内圧に調整し、このタイヤに荷重をかけていない状態は、正規状態と呼ばれる。
【0010】
本発明においては、特に言及がない限り、タイヤ各部の寸法及び角度は、正規状態で測定される。
正規リムにタイヤを組んだ状態で測定できない、タイヤの子午線断面における各部の寸法及び角度は、回転軸を含む平面に沿ってタイヤを切断することにより得られる、タイヤの切断面において、測定される。この測定では、左右のビード間の距離が、正規リムに組んだタイヤにおけるビード間の距離に一致するように、タイヤはセットされる。なお、正規リムにタイヤを組んだ状態で確認できないタイヤの構成は、前述の切断面において確認される。
(【0011】以降は省略されています)

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